突発性難聴の僕がDJをやってみた vol.5
たとえ難聴でもしっかり聞き取れるトラックがわかってきたところで、やっぱりDJするならミックス録音したいなという流れになります。
本当ならそのときのフィーリング、お客さんがいればフロアの様子で曲をセレクトするわけですが、聴力がない、イコール判断力がないと言えるでしょう。
というわけで、もう最初にプレイリストをつくってしまって録音することに決定。
選んだトラックが何だか似通ってるものばかりなのもやむなし!
オラオラオラオラ!
と勢いで録音した約1時間をヘッドホン使って可能な限りよく聞こえる環境で聞き返すとある発見が。
繋ぎが下手くそなのです。
あ、それは元々なのですが、ピッチが合ってないわけじゃないです。
ご存知の方には釈迦に説法ですが、ハウスミュージックというのは一小節に4回のキック音が入る構成になっております。
このドン、ドン、ドン、ドンっていう音をきれいに重ねることで曲と曲の繋ぎ目を曖昧にして、踊り続けられるように工夫するのがDJの役割なわけです。
きれいに繋ぐために低音を消したり、機材で音をぼかしたりとDJ達は格好つけながらつまみをクルクルしとるんですね。
その格好いいはずの場面が非常にダサくなってしまうという危機に直面した難聴DJでした。
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