【スネークファーム】バックパッカー御用達の病院でワクチン接種してみた
海外を旅する上で気を付けたいことの一つが、感染症にかかること。
国によっては日本ではかかる可能性の低い感染症が流行っていることもあります。
そこで、旅の前にやっておきたいのがワクチン接種💉
このワクチン接種、日本でももちろん受けられますが、タイはバンコクの通称スネークファーム呼ばれる病院で受けると費用を大幅に抑えることができます!
バックパッカー御用達のこの病院でワクチン接種を受けてみたので、その時の様子を書いていきます。
病院の概要
正式名称: Queen Saovabha Memorial Institute
住所: 1871 Rama IV Rd, Pathum Wan, Bangkok 10330, Thailand
営業日時 月曜〜金曜:8:30〜16:00
土曜:8:30〜12:00
日曜休診
リスクのある感染症
ここではスネークファームに掲載されていた感染症情報をご紹介。
どのワクチンを接種するかは自己責任でお願いします。
髄膜炎(Meningococcal meningitis)
主にアフリカ中央部で多発している感染症。
咳やくしゃみなど、飛沫によって感染します。
症状が突然悪化することもあるようで、発症後に治療しないと死に至る可能性の高い病です。
一回のワクチン接種で、5年間免疫が持続します。
狂犬病(Rabies)
病原体を持った犬やコウモリに咬まれたりすることで感染するリスクのある病気。
発症するとほぼ死に至る、恐ろしい病です。
海外に行くと分かりますが、大きな野良犬がその辺で寝ていたりするので、接種して損はないと思います。
狂犬病ワクチンには大きく2種類あるようで、スネークファームで接種できるワクチンは、2回の接種で1~2年免疫が持続します。
そのため1回目の接種1週間後に、2回目を受ける必要があります。
腸チフス(Typhoid)
菌に汚染された食べ物や水を摂取することで感染する病気。
下水設備が整っていなかったりして、衛生状態が悪い場所で感染リスクがあります。
とは言え、世界中で発生が認められており、毎年60万人が命を落とす病です。
一度ワクチンを打つと、3年間免疫が持続します。
A型肝炎(Hepatitis A)
ウイルスは便から排出され、汚染された食べ物を食べることで感染。
こちらも衛生状態が良くない場所での感染リスクのある病気です。
1回目のワクチン接種から半年後に2回目を接種することで、約15年間免疫が持続します。
B型肝炎(Hepatitis B)
B型肝炎ウイルスによって、肝硬変や肝臓がんが引き起こされたりします。
感染力が強く、感染源が分からないことも多いようです。
4〜6ヶ月の間に3回のワクチン接種を受けることで、20年近く免疫が持続すると言われています。
マラリア(Malaria)
名前を聞いたことがある人も多いはず。
マラリア原虫と呼ばれる寄生虫を持っている蚊に刺されることで、感染します。
アフリカを中心に発生していますが、この寄生虫自体は世界中で確認されています。
発症すると致死率の高い病です。
1日おきに摂取する錠剤式のワクチンのようです。
日本脳炎(Japanese Encephalitis)
ウイルスを持った蚊に刺されることで感染する病気。
名前は日本脳炎ですが、東アジア地域で広く流行している感染症です。
1回のワクチン接種で5年間免疫が持続しますが、1年おきの定期接種が推奨されています。
実際にワクチン接種しに行ってみた
というわけで、ここからは実際に筆者がスネークファームにワクチン接種をしに行った際の様子をレポートしていきます!
MRTに乗って病院へ
接種当日、MRTに乗ってスネークファームへ。
と言っても特に予約は必要ないです。
持ち物はパスポートが必要になるようなので、忘れずに。
病院の最寄りであるSam Yan駅に到着。
2番出口から出ると、スムーズに行けます。
道なりに進んでエスカレーターで地上に。
駅から出たら、Rama Ⅳ Rdを南東方面に進んでいきます。
途中にCHAMCHURI SQUAREという建物があります。
バス停もありました。
病院で受付
しばらく歩くと、お目当ての病院に到着!
筆者が訪れた時(2024年11月)は、病棟が工事中のようでした。
ちなみにこの建物のさらに奥に進むと、病院の通称になっているスネークファームという蛇博物館がありました。
興味があれば、帰りに寄ってみてもいいかも🐍
正面の入り口から入って受付の女性に聞くと、左手に進んで突き当たりを右に行くと接種場所があるとのこと。
奥にある受付で、ワクチンを接種したいことを伝えます。
すると、すぐ隣の機械で受付番号の紙を2枚取るように言われたので、発券。
その後、問診票を書いて血圧を測ります。
どのワクチンを受けるか自分で決めることになるので、事前に何を打ちたいかある程度決めておくといいと思います。
接種できるワクチンと料金のリストもありました。
ということで、筆者が受けることにしたワクチンは、
狂犬病
腸チフス
髄膜炎
A型肝炎
黄熱病
四種混合(破傷風、ジフテリア、百日咳、ポリオ)
欲張って6種類も接種することにしました笑
(四種混合もあるのでそれ以上かな?😇)
ワクチンを購入してお注射
書いた問診票とパスポートを受付の人に確認してもらってから、奥にある建物内に。
(建物内は写真撮影禁止だったので、ここからは画像少なめです)
入るとすぐに受付と黄色のカゴがあります。
ここに、先ほど書いた用紙やパスポート一式を入れるみたいです。
筆者はよく分からなくて受付の人に手渡ししてしまいましたが、、
少し待っていると自分の番号が呼ばれたので、部屋に入りました。
ここで医師に問診を受けます。
タイ人だったらタイ語での問診になりますが、外国人は英語で受け答えしていきます。
と言っても次の渡航先や既往歴、アレルギーの有無、これまでのワクチン接種歴などを聞かれるだけでした。
ワクチン接種歴は母子手帳が手元になく、子供の頃に受けたものがよく分からないまま受け答えしたんですが、けっこう適当でも何とかなります。
筆者が問診をしてもらった医師はかなり淡白な感じで、どのワクチンを受けるのも自己責任でねという感じでした笑
しばらく問診を受けて、1週間後に狂犬病ワクチンの2回目を接種しに来るので、この日は狂犬病ワクチン1回目を含む4種類のワクチンを一気に接種することになりました。
問診が終わると処方箋を出してもらえるので、建物奥のカウンターでワクチンを購入。
支払いは現金のみです。
代金が4000バーツくらいになったんですが、そんな現金は持っていなかったので、ATMでお金を下ろすことに。
会計のスタッフさんに、お金下ろしたいと言うとATMの場所を教えもらえました。
建物を出て、メインの病棟の反対側(正面から見て右手)の建物にATMがありました。
筆者はクレジットカードの海外キャッシングでお金を下ろしているので、今回もクレカをATMに挿入。
現金をGetし、ワクチンを購入します。
しばらくするとまた自分の番号が呼ばれるので、今度は診察室へ。
ナースの人にワクチンを渡してお注射してもらいます。
カゴに大量に入っているワクチンに
「Wow, four vaccines😅」
と露骨にナースのお姉さんに引かれました笑
注射自体はそれほど痛くなかったです。
一部のワクチンは筋肉注射なので、利き手ではない方に打っていきます。
1回目の接種後は、利き手ではない方の腕が上がらなくなるくらいで、副反応は特に出ませんでした。
そして、イエローカードも入手!
2回目の接種時に必要になるので、無くさないように😇
1週間後、2回目接種のため病院へ
1週間後、狂犬病ワクチンの2回目と前回受けなかった2つのワクチンを接種するため、再び病院へ。
2回目の接種時は、パスポートはいらないみたいです。
1回目と同じ半屋内のところにある受付にイエローカードを渡して、血圧を測ります。
その後の流れも1回目とほとんど同じでした。
2回目も利き手ではない方の肩に筋肉注射しました。
副反応は、腕が上がらなくなるのと全身のだるさを感じたんですが、1日くらいしたら治りました。
A型肝炎ワクチンは半年後に2回目を接種する必要があるみたいですが、どこかで打ちたいと思います。
まとめ
以上、タイのスネークファームでワクチン接種した時の様子でした!
これだけ接種して8,000バーツ(36,000円)くらいだったので、日本で接種するよりもかなり安く済んだのではないかなと思います。
これから世界を旅したい方はぜひ、タイでワクチンを接種してみてはいかがでしょう💉