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嫉妬する人ほど人生うまくいく、と思った話。
少し前に、つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本という本を読んだ。
タイトルに惹かれて読んでみたが、これがなかなか面白かった。
自分の考えを交えながら、感想を書いてみたい。
劣等感と嫉妬心を克服するまで
「嫉妬」については、僕にも覚えがある。
社会人になって場面緘黙を克服した後、「友達コンプレックス」に陥ったのだ。
学校では話せなかったのだから、付き合いのある友達なんていなかった。
でも、いざ話すことに抵抗がなくなると、自分には友達が1人もいない劣等感と、友達(あるいは恋人)がいるであろう周囲への激しい嫉妬心に襲われた。
その「友達コンプレックス」を克服できたのは、自己啓発本を読みまくったことと、1人だろうが自分のやりたいことをやったことがきっかけだった。
自己啓発本を読みまくって、友達がいない今と、場面緘黙だった過去を否定することをやめられた。
諦めて、自分のことを受け入れた。
(詳細は過去の記事に)
そして、1人とか気にせず、自分のやりたいことをやった。
すると、心からワクワクして充実した時間を過ごせた。
「他人にとっての幸せと、自分にとっての幸せは違うんだ」ということが分かった。
自分は自分、他人は他人という線引きが明確になったのだ。
嫉妬の対象が分かると攻略できる
先述の書籍では、自分が何に対して嫉妬しているかが分かると、気持ちを楽にできると紹介されていた。
僕の場合はこんな感じだったと思う。
友達や恋人がいる人に嫉妬 → 嫉妬の対象:充実した時間を楽しんでいること
そして、こんな思い込みを持っていたから、嫉妬していた。
充実した時間を楽しむためには、友達や恋人がいないといけない
でも、実際にこの思い込みは全くの嘘だった。
ありのままの自分を受け入れて、自分のためだけに時間を使った。
そうしたら、「友達も恋人もいなくても、充実した時間って過ごせるじゃん!」ということに気付けた。
だから、嫉妬心から解放されたんだと思う。
誰かに嫉妬して、嫌味を言ったりマウントを取ったりしても、関係が崩れるだけ。
嫉妬しているのが分かったら、落ち着いて、自分は何に嫉妬しているのか考えてみるといいかもしれない。
先に昇進した同期に嫉妬 → 嫉妬の対象:同期の給料
かもしれないし、
先に昇進した同期に嫉妬 → 嫉妬の対象:同期の社会的地位
かもしれない。
前者だったら、昇給のためにスキルを磨いたり、副業や転職で給料アップを目指せばいい。
後者だったら、昇進できるように成果を出せばいい。
そもそもなぜ、地位に固執しているのか深堀ってみるのもいいかもしれない。
大抵は、世間の根拠のない「あるべき像」に捕らわれているだけだったりする気がする。
僕が、「幸せになるには友達や恋人が絶対に必要」と思い込んでいたように。
嫉妬する人ほど人生うまくいく
同書では、嫉妬のメカニズムもわかりやすく解説されていた。
人間の意識は、潜在意識と顕在意識に分かれている。
心理学が好きな人ならよく聞く言葉だろう。
曰く、潜在意識では欲しいと思っているが、何らかのトラウマがあって、顕在意識では手に入らないと思っているものに対して嫉妬するらしい。
例えば、過去に心から好きな人に告白して、振られてしまったとする。
その経験がトラウマになって、「自分には恋人なんて一生できないんだ」と諦めたり、「別に恋人なんていなくても幸せだし」と逆張りしたりするようになるかもしれない。
だが、本心(潜在意識)では恋人をほしいと思っているため、それを手に入れている人を見ると嫉妬するという仕組みのようだ。
ということは、嫉妬から解放されるには、「なぜ手に入らないと思い込んでしまっているか」を直視する必要がある。
勇気がくじかれた原因を深堀って癒すことで、「自分もいずれ手に入れることができる」と思えるようになる。
他人の幸せや成功を、素直に祝福できるようになるのではないだろうか。
それに、劣等感とは本来素晴らしいものだと思う。
劣等感があるからこそ、人は高みを目指せるから。
容姿で劣っていると思うからこそ、ファッションや美容を突き詰められる。
成績で劣っていると思うからこそ、勉強に打ち込める。
(もちろん行き過ぎもどうかと思うが、)
そして、ほんとうに欲しくて、手に入るものにしか、劣等感は感じない。
多くの人は、アメリカ大統領や宇宙飛行士に劣等感を感じないだろう。
感じるのは、自分は大統領になりたくて実際になれる、自分は宇宙飛行士になりたくて実際になれる、と思っている人だけだ。
嫉妬するということは、その対象がほんとうに欲しくて、潜在意識はそれが手に入ると知っているというサインだ。
嫉妬を素直に受け止めれば、手に入れるための努力ができる。
そして、手に入れた暁には、心から「幸せだ」と思えるだろう。
だから、嫉妬して、それとしっかり付き合える人は、人生うまくいく。
そう思った。
まとめ
タラタラと書いてしまったが、かなり興味深い本だった。
嫉妬とうまく付き合うための、具体的な方法も書かれていた。
悩んでいる人に、手にとってほしい一冊だと思った。