社交不安障がい者が旅をする。#5
ホーチミンで迎える初めての朝。
前日到着したのが夜10時ごろ。
そこからGrabでホステルに向かい、就寝できたのが深夜2時。
あまり寝られず、頭が冴えないまま朝を迎えた。
フォーを食べたり、独立博物館を見学したりしたが、あまり無理はせず、早めに宿に戻って昼寝することにした。
前日までいた北京の気温は2〜10度くらい。
叔父によると、この時期にしては珍しい寒さだったという。
そこから気温25〜30度くらいの東南アジアにやってきたのだから、体がついていけないのも無理はない。
そんな心配があった。
確かに、ホーチミンの街を歩いていると、高温多湿だからか、どんどん体力が奪われていくような感じがした。
この日は早めに宿に戻って休息をとって、正解だった。
叔父があれだけ口を酸っぱくして、体調に気をつけろと言った意味がよく分かった。
体調を崩しては旅なんてできないし、1人だから余計に辛いだろう。
日本を出る時、できるだけ荷物を少なくしたくて、持ち物は20Lのリュック+αだけだった。
北京で叔父と会うと、そんなでは体調を崩すと、服や小さなキャリーケースをもらってしまった。
僕はいらないと言ったが、叔父には勝てないと思い、早々に折れた。
だが、今は叔父が正しかったと思える。
「大人になる」ということは、「自己管理ができるようになる」ことだ。
「大人」の要素は色々あるが、それも一つ、とても大事なことだと学んだ。
色々抱えすぎると、身動きが取りづらくなる。
でも、減らしすぎると命に関わる。
自分にとっての「ちょうどいい」を見つけていこう。