被写体検出なんかいらない!
iPhone14Proを手に入れて
10月に約3年程使用したiPhone8から14Proへ変更した。当初はSE2でもいいかなと思っていたが、技術の進化は日進月歩だと思いここは最新を体験しておくかと思っての購入だった。
で使用して1ヶ月弱ほど経ったのだけど、便利だなと思う事が多い。
レスポンスは格段に速くなり(当たり前か)液晶画面の見やすさも段違いになった。バッテリーの持ちも良いので毎日のように充電器に置いていたのが不必要になったのも良かったと思っている。
が一番驚かされたのはカメラ機能である。嬉しさというよりこれはマズイなぁという複雑な心境になったのである。
3種類のレンズで13mmから77mmまでカバーし最大画素数が約4800万…数字だけ見たらコンデジはもう勝てないなと思う性能である。
がそこが重要なのではなくて大事なのはコンピュテーショナルフォトグラフィーを駆使した画像のクオリティが非常に高い事なのだ。
いわゆる光学性能ではなくコンピューターがデータ処理をして画像を生成していくのであのような小さい個体でも写真が撮れるのである。
カメラ的な考え方で言えば、良いレンズが良質な光を取り込み余裕のあるセンサーサイズがそれを忠実に再現するなんて事がもはや過去になりつつある現実を見たような気がしたのである。
α7RⅤの登場
それからは日常生活では撮影はほぼiPhone14Proで行うようになった。とにかく便利すぎるのである。アプリを立ち上げるとそこにはしっかりピンがきている画面がそこにあり、シャッターを押すとAIがしっかり分析して最良の結果を提示してくる…しかもそのクオリティは半端なミラーレスを凌駕するぐらいの出来なのである。
よく失敗できない現場ではフラッグシップ機がなどと聞くが、それが行き着く所は正にココだなと正直思った。ここにはヒューマンエラーは存在しない。あとはこの技術を進化していけば良いだけなのである。
なんて思っているうちにSONYからα7RⅤが発表になった。発表日の夜、プロモーション画像を見ているうちに、あぁSONYも舵を切ったかと言う気持ちになった。AIチップを搭載してコンピュテーショナルフォトグラフィーへの転身を宣言しているように見えたのだ。
色々な機能の紹介も私の耳にはあまり入ってこなかった。それよりも14Proの時に抱いた複雑な感情がいよいよカメラにも導入される事の方が大事だったのである。
楽しい撮影は終わりになっていくかも
私は現在α7Ⅳと100400GMのセットで飛行機や鉄道(風景も)を楽しむ事が多い。α7Ⅳには被写体検出機能は無いので自分で親指AFで撮影するスタイルである。
AFシステムが優秀なので特に問題は無いのだが動きの早い時は間に合わない時もある。そんな時は、仕方ないまた次頑張るかの心境で構えるのである。何というかそれも運命なんだろうなと思っているところがあって、あんまりそこに固執しないし、むしろそれも撮影の一面だと思うようになっている。
AIはそんな私の心境などは斟酌しないし、むしろしっかり軌道修正してくれるだろう。あなたの大切な写真は私がキチンとコントロールしますよって感じになるであろうか。
でも、そんな撮影が本当に楽しいのだろうか?
私はあなたの写真が見たい
私はTwitterでフォロワーさんの写真を見るのが好きで日課になっている。そこには色々な写真がある。素晴らしい写真、そうでもない写真、お手本にしたくなる写真、これは真似できない写真…共通しているのはそこを通してその人を想像する時が楽しいのである。私の勝手な想像で実際とは違うかも知れないが、そういう時が私は好きなのである。
AIはそこも補正してくるのだろうと思う。全てはキレイに正しい良い写真になっていくのだろうと思う。ダメな写真はほとんど無くなるのだろうと思う。
でも、そこに私の楽しさはない。
時の流れは止められない
とは言っても、私はいずれAI搭載のカメラを使うようになるだろう。その機能を享受して写真を撮る事になるだろう。今を生きているいる以上、今は否定できないからだ。
ただまだそこまでには若干の時間はある。今は手元にあるカメラを使って出来るだけ撮影するしか無いのである。振り返るのは後からで良い。
iPhone14Proを手にしたのは今後をどうするかを考える良い機会になったと思っている。そして、α7RⅤの登場は(良くも悪くも)未来を感じさせるものだったなと。
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