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【キャリア授業】21年前の私に伝えたいこと

約1年前に行ったある中学校でのキャリア授業の原稿です。

スライドは載せられませんが、
何となくで雰囲気を感じていただければと思います。

『21年前の私に伝えたいこと』

少し長いですが、よろしくお願いします。
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スライド1(タイトル)

今日は皆さんの前でお話させていただく機会をいただけたことを嬉しく思います。

稲田伸一と言います。

今日は30分ほど皆さんとお話させていただければと思います。

最後に10分程度、皆さんから質問を受け付ける時間もあります。

午後の眠い時間ですが、よろしくお願いします。

皆さんも職業体験が控えていたり
少しずつ自分の将来のことを意識するようになってくる頃かと思います。

今日は自分が中学2年生だった21年前に聞いておきたかったことを
かいつまんでお話しさせていただきます。

早速ですが、次のスライドです。

スライド2

今日は中学生がなぜこの問題を解けるようになる必要があるのかを説明したいと思います。

2分ほど時間を取るので、目を通してみてください。

ありがとうございます。

皆さんが日々、学校や塾で取り組んでいるのはこういった問題だと思います。

僕も中学生の頃は解いてました。

スライド3

この中でサッカー部の人?
ちょうどワールドカップの時期なので、
サッカー日本代表の課題、問題を挙げてみました。

スライド4

次に僕が抱えている課題の一つ目です。

スライド5

そして、二つ目です。
これで僕の職業がわかる人?

ありがとうございます。

スライド6

中学生、サッカー選手、サッカーの監督、医療業界の人間と、その人の環境によって、
抱えている問題や課題が変わってきます。

スライド7

では、遅くなりましたが、自己紹介です。

ソロキャンプと聞いて、楽しそうと思った人?

ウワッと思った人?

スライド8

今手掛けている仕事はこの5つです。

メインは薬局で、薬剤師です。

病院やクリニックから処方箋を受けて、
それを監査して調剤するのが薬剤師の仕事です。

今から2年半くらい前に独立して、会社としてやっています。

肩書きとしては一応、社長になります。

その2年半前に、自分で会社を起こそうと思った時に考えたことが次のスライドです。

スライド9

この時に考えたことが、
皆さんが仕事を見つける上で大切なことになるかなぁと思ったので、
少し時間を使ってお話させていただきます。

①自分がいる業界は完全に斜陽産業で、
国の医療費削減の政策の元で、
どんどん縮小していく業界。

つまり、沈んでいくのが目に見えている業界。

そんな船をまた自分が作る必要があるのかな?

皆さんも将来自分の仕事を考えるにあたって、
縮小していく事が予想される仕事に就く時は立ち止まって考え直してみてください。

②皆さんも病院の帰りに薬局に寄ったことがある人もいるでしょう?

すぐに薬を出してくれればいいのに、
長い時間待たされた経験のある人はいませんか?

早く正確に仕事をしても、
お客さんから感謝の言葉を聞くことはなく、
文句を言われるのが一般的な薬局です。

感謝されない仕事は一時的に儲かるかもしれないですが、それは刹那的です。

また、ありがとうをもらえない分、自分の幸福感が上がりません。

③機械化も進んでいくし、
これからどうなっていくのかなぁ?

薬剤師なんて、自動販売機に取って代わられるんじゃないかな?

そんなことを心配するなら、
機械化されても自分の仕事がなくならない薬局を作ってしまえばいい。

機械化に抗うのではなく、それを受け入れて共存していく道を探しましょう。

④働いていると何のために働いているのかわからなくなる時がありました。

自分の人生なのに、他人の会社で朝から晩まで働いて。

このまま死んでいくのかなぁなんて思ったら、
自分の意思で決定できる自分の会社を作りたいと思いました。

皆さんも社会に出て働く時には
自分の意見やアイデアが聞き入れられやすい社風の会社を選ぶようにしてください。

⑤こういう仕事をしていると、
人が死ぬことが珍しくなくなります。

この人はどんな人生だったのかな?

満足に生きられたのかな?

僕は死ぬ時に満足して死んでいけるのかな?

どんな風に思いながら死んでいくのかな?

皆さんはまだ若いから死を近く感じることもあまりないと思います。

僕もそうでした。

でも、皆さんは生まれた時から、死に向かって時計の針は進んでいっています。

自分のゴールを意識しましょう。

周囲に反対されても、自分の人生です。

誰も責任は取ってくれません。
自分の好きに生きてください。

スライド10

そうこういっても、気付いた時には選択肢がない、
この学校しか選べない、
この仕事しか選べない、
この会社しか選べない、
そんなことがあります。

そうならないために、
皆さんに今できることはテストで点数を取って、
偏差値を上げていくということが大切なミッションになります。

だから、初めに皆さんに見てもらった問題を解く必要が出てくるのです。

ビルの1階から見る景色と30階から眺める景色が違うのは想像がつくと思います。

偏差値が高い方が良いわけではなく、
将来の選択肢を複数持つために、
学力を高めてください。

将来を見据えて、
今日から行動に移してください。

これが、皆さんが勉強しなければいけない理由です。

スライド11

薬剤師以外の仕事で生きていく、というのが僕のゴールです。

選択肢を複数持つように、
と言っている僕は高校生の時に薬学部に進学することを決めました。

専門的な学部が良いとか悪いとかではなく、
薬学部に行くと、ほぼ100%医療系の仕事に就きます。

選択肢がほぼない状態でした。

そんな選択肢がない状況は嫌なので、
僕は将来、薬剤師をやめても生きていけるだけのスキルと経験を今積んでいるつもりです。

全国に薬剤師が30万人くらいいると言われていますが、
中学生にキャリア授業で話したことがある薬剤師は、恐らく10人いないと思います。

そんなふうにして僕は日々、
他の人と差別化できるように力をつけていってます。

スライド12

中学生の頃の自分にアドバイスがあるとすればもう一つ。

少しでも興味のあることややってみたいと思うことがあれば、
深く考えずにやってみなさいということ。

それがもしかしたら仕事になるかもしれません。

さっきの自己紹介でお話ししましたが、
僕は最近ソロキャンプを始めました。

一人で焚き火をして、
一人で肉を食べて、
一人でボーッとするだけです。

周りの人は僕のことをおかしな人と思うかもしれません。

でも、そんなことは気にしなくていいんです。

僕のことをおかしな人と思った人は僕の人生の責任を取ってくれるわけではありません。

自分のやりたいことをやってください。

常識や既成概念なんかに囚われる必要は全くありません。

スライド13

僕の連絡先を記載しています。何か聞いてみたい人はいつでも連絡ください。

スライド14(最後)

テレビやネットを見ても暗い話題ばかり。

ただ、未来は皆さんが思い描いている方向にしか進みません。

皆さんが暗い未来を想像すれば暗くなるし、
明るい未来を想像すれば明るくなる。

どうすれば未来が明るくなるか、
明るい未来を想像するためにはどうしたらいいのか?

その答えを見つけるために、
中学生のうちにしっかり学力をつけましょう。

僕は中学生の時、
学校の先生になりたかった。

いろいろあってその夢を断念して薬学部に行きました。

でもその夢が捨てられず、
いつか学校の先生みたいな仕事ができたらいいなと思っていたら、
○○先生から今日のような授業のお話をいただきました。

今日は僕の夢が叶った日で、皆さんが僕の夢を叶えてくれました。

本当にありがとうございます。

将来就きたい仕事ややってみたい職業がないなら、
自分で作ってしまえばいい。

これからはそれが許される時代です。

皆で明るい未来になるよう、
ポジティブな話をしましょう!

ご清聴ありがとうございました。

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稲田伸一 / SHINICHIINADA
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