「豊かさの本性は時間の密度にあり、意識の使い方が時間の密度を高める」という言及に触れて考えたこと【ユタカジン】
どうも、タスクシュート認定トレーナーのタナシンです。
2024年GW、皆さんにおかれましてはどんな過ごし方をされていますでしょうか。
私は前半BBQをしたりお茶摘み体験会のお手伝いをして、その後は静岡県下田まで移動。
仕事を挟みつつ、NHK朝ドラ虎に翼を一気見したり、読書をしたり、海に行ったり、こんな感じで緩急をつけながら過ごしています。
そして本日5月4日はスター・ウォーズの日。
昨日から気持ちが昂っておりまして、スター・ウォーズ関連の情報をたっぷり浴びております。ちなみに、好きな作品はファントム・メナス、ローグ・ワン、マンダロリアンです。
はい、前置きはこの辺にしておきまして1ヶ月ぶりのユタカジンです。
今回は「豊かさの本性は時間の密度にあり、意識の使い方が時間の密度を高める」という言及に触れて考えたことについて書いていきたいと思います。
それではよろしくお願いいたしますッ。
豊かさの本性は時間の密度にあり、意識の使い方が時間の密度を高める
つい最近、私は「豊かさの本性は時間の密度にあり、意識の使い方が時間の密度を高める」という大変興味深い言及に触れました。
どこで触れたのかと言いますと『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』で知られる山口揚平さんの新著「3つの世界 キャピタリズム、ヴァーチャリズム、シェアリズムで賢く生き抜くための生存戦略」という本の中でです。
以下で該当箇所を少しだけ引用してみます。
さて、いかがでしょうか?
人生とは時間の長さだけでなくその密度が大事。
そしてそれこそが豊かさの本性。
この箇所は私の中に本当に強く印象に残りました。
そして「ではどのようにすれば時間の密度を高めることができるのか?」といった読者の問いに答えるように、山口さんは以下のように続けます。
ここも引き続きしっかり急所に入った部分でした。
ちなみに、この本は、社会が急速に、かつ複雑に分化している現象を「三つの世界(資本主義社会-キャピタリズム、仮想現実社会-ヴァーチャリズム、共和主義社会-シェアリズム」として捉え、それぞれの世界がどのように構築され、どのように機能しているか。
そして、三つの世界が現代社会においてどのように交わり、私たちの生活や価値観に影響を与えているか、みたいなことが書かれたりしています。
このような全体感の中に出てくる「時間の密度」の話はさることながら、全体を通してめちゃくちゃ面白かったので、個人的には今年中にもう1回は読もうと決めています。
もしも興味が沸きましたら是非手に取ってみてください。
で、この「豊かさの本性は時間の密度にあり、意識の使い方が時間の密度を高める」という考え方を知った時に、ふと思い出されたのが「物理的には同じ時間でも、私たちの心的な時間は、認識される出来事が多いと長くなり、少ないと短くなる」といった話です。
人間は認識できる出来事の数が多いと時間を長く感じる
「物理的には同じ時間でも、私たちの心的な時間は、認識される出来事が多いと長くなり、少ないと短くなる」については、2024年3月3日に渋谷で行われた「タスクシュート交流会」のLT(ライトニングトーク)で私がお話しさせていただいた件になります。
当日ご参加いただいた方には若干重複する内容になってしまうと思いますが、ここであらためて触れていきます。
最初にこちらの動画を見てみてください。
二つの映像があったと思うのですがどちらの映像の方を「長く感じた」でしょうか?
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おそらく、長く感じたのは二番目の「ドリブルを沢山している方」ではなかったでしょうか?
でも実はこれどちらも映像の時間は同じく4秒間。
なのに何故か二番目の方が長く感じるという不思議な現象に包まれるのです。
このような現象について「時間学」の研究者である一川誠(いちかわまこと)先生は以下のように述べています。
人間の心的時間は「出来事の数」によって変わる。
一体どういうことか?
例えば、先ほどの映像でいけば、
一つ目の映像はドリブルが1回だから「出来事」は1回。
二つ目の映像はドリブルが何回もあるから「出来事」は複数回。
そして、知覚できる出来事が多いから二つ目の映像の方を長く感じるということです。
私がこの知見を知ったのは2018年に遡るのですが当時の感覚は今でもよく覚えています。
それまでの人生でなんとなく疑問に思っていたことが見事に氷解した瞬間でした。
2022年に盛り上がったサッカーカタールW杯において、日本代表戦の数分のアディッショナルタイムが長く感じたのもその短い時間に様々な出来事が起こり、それを認識することができていたから。
2024年3月2日にはjMatsuzakiさんと佐々木正悟さんの共著「先送0」の出版記念パーティーが渋谷で催されましたが、この日がとっても長く感じたのは1日のうちに色々な出来事がありそのどれもを私が認識していたから。
きっと皆さんにおかれましても思い当たることが一つや二つはあるはずです。
参照:土日の体感時間を“1週間”に延ばせる!? 目からウロコの「時間の長さコントロール法」
「タスクシュートは時間的豊かさを誰でも等しく得ることができる大変優れたメソッド・ツールである」という私の確信がより一層強まった
ここまでご紹介してきた二つのお話について、今現時点で私が思っていることは「どちらも同じことを言っている」ということです。
それぞれに用いられている表現や考え方を重ねていくとより理解が進むような気がしました。
・物理的には同じ時間でも、私たちの心的な時間は、認識される出来事が多いと長くなり、少ないと短くなる
・意識を使うことで出来事は私たちに認識され、認識される出来事が多くなればなるほど時間の密度は高くなり、その結果として豊かさを感じることができる
ここでいう「豊かさ」とは言うまでもなく「時間的豊かさ」のことです。
そして、今回ご紹介した山口揚平さんの本を読んだことで、元々持っていた「物理的には同じ時間でも、私たちの心的な時間は、認識される出来事が多いと長くなり、少ないと短くなる」などに支えられた「タスクシュートは時間的豊かさを誰でも等しく得ることができる大変優れたメソッド・ツールである」という私の確信はより一層強まりました。
タスクシュートを使うことで誰でも間違いなく「時間は豊かだ」「時間はある」という感覚を得ることができると。
以上を踏まえた現時点の理解を最後に箇条書きメモでまとめておきます。
・タスクシュートにおける「ログ」は私が「認識することができる出来事」
・「認識することができる出来事(ログ)」が1日のうちに積み重なっていけばいくほど、1日の内の時間の密度は高まり、その結果として「1日は長い」「時間は十分にある」「時間は豊かだ」というような感覚を得ることができる
・「時間は十分にある」「時間は豊かだ」という感覚は「タスク単位」でも得ることができる
・ 前述したサッカーのアディッショナルタイムのようにタスク内に認識できる出来事を増やせばいい。認識できる出来事を増やすためのポイントは意識を目の前のタスクに集中させること。そうするとタスク密度が高まる
・(具体例)私の最新版の「モーニングルーティン」という名のタスクの中には、体温を測る→体重を測る→白湯を沸かす→土器を水につける→歯磨きをする→タングスクレーパーで舌苔を取る→温タオルを作る→温タオルを目に当てる→白湯を飲む→ウォーキングをする、といった複数のタスクが連なっており(レシピ)、朝起きてからすぐに時間的豊かさを感じることができるタスクとなっている
今回書いておきたかったことは以上です。
さいごに
ここまで書いてみて、今回もちょっと分かりにくい話になってしまったようにも思うのですが少しでも参考になれば嬉しく思います。
引き続きユタカジンへの私の寄稿方針は、「自分らしい時間的豊かさを追求する」という素晴らしきタスクシュート協会の理念を搭載した私が、日々を過ごしていく中で発見した「自分にとっての時間的な豊かさに関連する事柄」について書くです。
ユタカジンには、タスクシュート協会のみなさん、タスクシュート認定トレーナーのみなさんの「自分らしい時間的豊かさを追求していく記事」が日々投稿されており、自分らしい時間的豊かさを追求するためのヒントが、ぎゅうぎゅうに詰まった他にはないnoteマガジンだと思うので、ぜひ定期的にチェックくださいませ。
最後に一つお知らせさせてください。
この度、タスクシュートの入門講座ということで「タスクシュートミニ講座」なるものを有料noteの形でリリースいたしました。
講座の中では、私の実際のタスクシュートの使い方をお見せしながら、タスクシュートの実践を通して獲得することができた「5つの成果」についてたっぷりお伝えさせていただきます。
特に、タスクシュートのことが以前から気になっていた方、昔タスクシュートを使っていたことがあったが挫折してしまった方、タスクシュートを使いはじめてまだ間もない方、オススメの講座となっておりますので、ご興味が湧きましたらチェックいただけますと嬉しいです。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました!
以上、明日は沼津のシアターで、25周年記念特別上映「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 4K版」を観て、自宅まで戻る予定のタナシンでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます。 いただいたサポートは書籍の購入にあてさせていただきます。