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もしプロサッカー選手がお金で評価されなかったら
こんにちは守屋です。
プロサッカー選手となり活躍した選手の多くは、お金の話を率先して話すことはないかも知れません。
ですが、プロフェッショナルであればお金が必ず絡んでくるものであり、それがクラブと個人事業主である選手との契約であればなおさらシビアになってもおかしくないものです。
そんなプロサッカー選手が、お金で評価されるというのはどのようなことなのか深堀していこうと思います。
1、お金は大事な選手の価値を測る指標
現在33歳の同選手は今シーズン終了後にマンチェスター・Uが獲得するという噂が出るなど、活躍の地をマドリードから移すと報じられていた。
しかし、同選手は今年に入り、12試合で17得点を記録するなど、スコアラーとして好調を維持し、フロレンティーノ・ペレス会長は今後数年も活躍が期待できると判断したようだ。
現在33歳の同選手は今シーズン終了後にマンチェスター・Uが獲得するという噂が出るなど、活躍の地をマドリードから移すと報じられていた。
しかし、同選手は今年に入り、12試合で17得点を記録するなど、スコアラーとして好調を維持し、フロレンティーノ・ペレス会長は今後数年も活躍が期待できると判断したようだ。
C・ロナウド、契約更新で世界最高額の給与へ…現行契約は2021年まで
サッカーを知らない人でも名前は聞いたことがあるクリスチアーノロナウド選手。
まだ契約更新されるかは分かりませんが、クラブとして選手に価値があると判断すれば、過去最高金額を提示することは今現在の経済システムの中では大事なことです。
その金額が割安か割高かは、年齢と実績にもよると思いますが、年齢が高くても過去の結果(優勝に貢献、得点数、データに基づき他の選手より基準値が高いなど)しっかりと評価ポイントがあれば相応の金額を提示するべきです。
逆に若い選手はこれから結果を残すであろう潜在的な能力(ポテンシャル)があると判断すれば、早い段階で違約金などを設定することが一つの評価となります。
2、お金が全てじゃないクラブもあって当然
しかし、何十億と選手に提示出来るビッククラブ以外は選手に出せる金額は限られてきます。
それはクラブ運営が選手の年棒の高騰によって、危うくなってしまう可能性があるからです。
たしかに選手に高額年棒を提示し、その価値に見合う結果を残しクラブに利益をもたらすことが分かっていたとしても、選手は1人だけではなく、11人以上所属しておりスタッフ等の人件費も抱えているのです。
また、その選手が移籍してしまえば翌シーズンは新たな目玉となる選手を獲得しなければ収入が見込めない自転車操業に陥ることも懸念材料です。
その為に、選手やスポンサー収入に頼らずに地域に根付いた運営をすることがクラブにとって必要だと感じ、ドイツでは筆頭株主が一企業というのは例外を除いて存在しません。
ブンデスリーガの規約では、地域の非営利法人格のスポーツクラブが資本会社化されたトップチームの議決権を51%以上持つことが条件(ドイツでは「51%ルール」と呼ばれる)とされている。つまり、過半となる議決権は、地域の会員で構成されたクラブ組織が持つ。Jクラブのように筆頭株主が一企業となることは、一部の例外を除いて存在しないのだ。
収益は浦和の約7倍! ドルトムントの精緻なブランドマネジメント
つまり筆頭株主が大企業であれば、選手に高額年棒を提示し獲得をしようとしますが、お金よりも地域密着型を重視するクラブにとっては一人の選手を外部から獲得するため、もしくは残って欲しいからと言って過剰な価格競争はしないというスタンスなのです。
3、「お金だけが全て」となると、サッカー選手の軸がぶれる
「中国でサッカーに取り組む子どもたちには『大金を得ること』を超える夢がなく、誰もがサッカーで大金を稼ぐことしか考えていないように見える」との見解を示したことを伝え、だからこそ大金を手にするとモチベーションが低下してしまうのではないかと指摘したことを紹介。
「子どもたちにお金以外の夢がない」岡田監督が語る中国サッカーの問題点=中国報道
ブラジルやアルゼンチンはサッカー大国として有名であり、貧しい家庭環境で育った選手にとってお金は一つの評価であると同時に、生活をしていく(次世代も見据えて)大事な手段です。
一方で上記の記事のように、中国などサッカー文化が浸透していない国ではサッカーに対して「サッカー=大金を稼げる」というイメージが先行してしまい本当のサッカー文化を築けていないように感じます。
日本人にとってもお金は大事な生きるための手段であることは言うまでもありません。
ですが日本人選手にとって、
・家族を絶対に養うためにサッカーをする(お金を稼ぐ)
・高額年棒を提示してもらえるクラブであれば、どんな国でもクラブでも良い。
という概念はないのではないでしょうか。
サッカー選手であればお金は大事ですが、それ以上にどんなクラブでサッカーをすることが自分の心が満たされるかも重要な指標の一つだと感じます。
4、クラブが選手に妥当だと思える金額を提示しなければ
納得できる評価システムの構築
横浜は4日、各選手に来季契約を通知し、3年連続フル出場した元日本代表DF中沢佑二(38)は50%近いダウンとなる推定年俸5000万円の非情提示を受けた。「35歳以上は必要とされない。僕が頑張ることがマリノスにはプラスにならない。外へ出て行ってくださいというレベル」とショックを隠せなかった。
上記の記事の後、もちろん交渉の結果として正当な評価の元で年棒が決まり、今現在も中澤選手は横浜Fマリノスで活躍しています。
ですが選手とすれば年齢が基準となって評価されるシステムというのは納得のいくものではないはずです。
むしろ評価システムが明確であり、最初から年齢と共に評価が下がるということであれば納得いくかも知れません。
しかしサッカーにおいて年齢は関係なく結果を残す、継続した数字を作っていることが基準とならなければいけないはずです。
この辺に関しては内部でどのような話し合いがあったか分かりませんが、クラブと選手の両方が出来る限り納得いく評価システムの構築が大事ではないでしょうか。
選手とクラブのコミュニケーションは必須
どんな人であっても急に今までの給料から下げられ、なぜ下げられるのか?下がっているのか?と質問して、
「評価システムが変わったんだよね。」
「もうちょっと出来ると思っていたんだよね。」
「新しいことに取り組んでいないと言われているよ。」
など比較的抽象的な言葉で返答されても納得できるはずがありません。
ですが企業側の立場からすれば、状況は変わるもので昨年と同じ売り上げを作っていなければ提示額も変わってきてしまいます。
ところが、何も言わずに給料を下げられた立場の人間からすれば理不尽極まりないと思うのは当然です。そこで重要になってくるのが日頃からのコミュニケーションになってきます。
何かクラブに変化があればその都度コミュニケーションを取り、何か問題点(ミスが多い、連携が出来ていないが話し合っているのかなど)を密に伝えていれば選手としても、自分に足りない課題や評価の基準がどこにあるのか分かってくるはずです。
お金の話はクラブにとっても選手にとっても積極的に話すようなことではないかも知れません。
ですが、曖昧にしておいて後から提示した額がお互いの納得いく額でなければクラブに居て欲しいと思っても、クラブ側は引き留めることが出来ません。
そして選手としても今のクラブで頑張ろうと思っていても、納得のいく提示額でなければ移籍を考えてしまうのもまた事実です。
お金が絡んでいるからこそ、積極的にクラブと選手はコミュニケーションを取り、クラブの現状について、どんな評価を選手に対して行っているかを話、選手は自分の要望と課題や何を求められているかのコミュニケーションを日々取っておくべきではないでしょうか。
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