結果を求めないプロ監督と、クラブの関係性
こんにちは守屋です。
育成もしくは、プロ以外(報酬を貰っていない)の監督は結果を求めなくても良い場合もあります。それは純粋にサッカーを楽しんで貰いたい、大人になってプロサッカー選手になることが最優先であり結果主義でないというスタンスの場合だと思います。
しかし、報酬を貰い雇われたプロ監督は勝利が絶対条件であり、勝つことで価値を認められる職業です。
そんなプロ監督でも結果を求めなくても良いときがあるのかどうか、また結果を求めないことを容認するクラブとの関係性はどのようなものかを考えたいと思います。
クラブの方向性が定まっていないとき
クラブとして、設立まもない状態で伝統と言えるほどの戦術はなく、目先の勝利の為に試行錯誤して選手やスタッフを変えたものの、リーグの上位などに食い込めない場合、クラブは信頼できる監督に新たな方向性の道しるべとなってもらいたいものです。
確かにクラブの社長、幹部などはクラブを第一に考えていますが、サッカーの戦術やノウハウに関しては不足している部分もあるかもしれません。
そんなとき、信頼できるプロ監督を呼び、方向性を作っていくためには1,2年は結果を求めないと約束するかわりに、道を築いてくれと要求するでしょう。
もちろんプロ監督としても、クラブの理念に基づき同意できるかどうか、そして本気かどうかは重要な部分でもあることは言うまでもありません。
長期政権で目先を考えない場合
クラブの方向性として、今シーズン上位に食い込みたいわけじゃなく、5年後も10年後も、つねに優勝争いできる骨太なクラブ作りをしたい場合は、すぐに結果を求めることがないでしょう。
このケースはメリットは、戦術の浸透度、理解度、クラブの色がにじみ出て周りから見ても勝利することで特色となります。
しかしデメリットは長期政権のために、途中で辞めることは両者(監督とクラブ)難しい為に常に新しいことを入れ続けなければ、伸び悩む可能性があることです。
「結果」と「基盤作り」の両立は可能か
「結果を求めない」というと語弊があるかもしれませんが、基盤作りと早急な結果は両立できないものだと思っています。
それは貯金をして家を建てたいと思う人が、目先の誘惑に負け消費して家を建てるのが遅くなることと似たようなものです。
だからこそ、プロ監督とクラブの関係性で結果を求めないという状況があれば、それは骨太のクラブを長い目で作っていくという表れでもあります。
サポーターとしては、そんなことを言われても負ける姿は見たくありませんよね。でも、5年後10年後に優勝を争えるチームであり続けるか、今年上位に食い込んだけど来シーズンは降格を争うチームとなるのか。どっちが良いのか考えてみると、答えは出るのではないでしょうか。
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