一度言えば理解してしまう人が教える側に回る
こんにちは、守屋です。
「名選手 名監督にあらず」という言葉があるように、一流の選手であっても、一流の監督かどうかは分かりません。
ある企業の部署リーダーになった社員から相談がありました。
「自分が営業をしていたときには、自分の成績だけを考えて行動していれば良かったです。その結果、優秀な成績を残して給料も上がりました。
でもリーダーになった途端、他の営業マンが要領が悪く成績を上げてくれません。自分がやっていたことを伝えているだけです。なぜ理解できないのか、すぐに行動に移せないのか理解に苦しみます。」
成績が優秀だった人ほど、教える側に回ると苦しむ場合も
会社で地位が上がっていく人には2種類存在しています。
1.自分自身で物事を解決する能力が高い人
2.周りを生かして物事を解決する能力が高い人
どちらも必要なスキルではあります。しかし地位が上がっていく段階で最初につまづきやすいのは「1」のパターンの人です。
自分だけで解決する。結果を残す。ということに長けているかも知れません。ですが周りと協力して成果を上げなければいけない立場になったとき、
「自分が成果を出した」
手法、思考が基準となっています。そのため、自分がやれたことは周りもできるはずだと思い込んでしまいます。しかし、指示された社員は理解できず、成果を上げることができません。
なぜなら成果を上げるための手法や思考が、上司とは異なるからです。プレイヤー時のスキルと、上司という立場になったときのスキルは異なります。
一度言えば理解してしまうような賢く、要領の良い人間が上の立場になったとき、一番最初に苦しむのは周りに教える難しさではないでしょうか。
ぜひマネジメントする側になってしまったとき、「自分ができることは、周りもできるはず」だと思い込まずに、人それぞれがどんな思考やレベルなのかをしっかりと把握することをお勧めします。
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