【PRアイデアのプチネタ】日本酒と関係人口と文化遺産
ちょうど2年前の9月に『日本酒がちょっとアツイ』というコラムを書きました。
書いた理由の一つは、10月1日の「日本酒の日」についてでしたが、もう一つの理由は、日本酒を含む「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録の応援。
その結果の発表が迫ってきましたので、今一度、日本酒について書いていきます。
突然ですが質問です。
この「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産への登録は、いつ決定するかご存知でしょうか?
正解は、2024年の11月。今から2ヶ月後。
もちろん登録されない可能性もゼロではありませんが、もし登録されたときは思いっきり盛り上がりたいですよね。
日本酒が文化遺産になったら、どんな良いことがあるでしょうか。
【良いこと①】関係人口拡大に効果的
既に「和食」が無形文化遺産になっていることは皆さんもご存知と思いますが、料理と酒の両方とも無形文化遺産というのは世界でも珍しい部類に入るので、日本のさらなる魅力に繋がるのではないかと考えます。
地酒とご当地料理はどの地域に存在していますので、それぞれの市町村で地域ごとの特色を出した「酒×食」の組み合わせが可能です。
ふるさと納税やグルメツアーなど、地域の関係人口拡大にも貢献します。
【良いこと②】インバウンドにも効果的
日本酒と日本食は、もとから外国人に人気ですので、インバウンドに拍車がかかることも予想されます。
ところで、皆さんは「World Sake Day」をご存知でしょうか。
もともとは日本国内で始まった10月1日の「日本酒の日」。実は海外でも祝われているのです。
「World Sake Day」で検索すると様々な海外サイトがヒットしますので、そこそこ知られているのかもしれません。
円安のインバウンド需要と輸出需要がある今のうちに、海外での日本の魅力の認知をさらに上げておくことで、円高に転じた後も継続して購買に結び付く可能性が高まるのではないでしょうか。
【良いこと③】オーバーツーリズムの解消にも効果的
そうなるとオーバーツーリズムの心配も生じてきますが、そんなときこそ「地酒×ご当地料理」です。
国内にある約1600の酒蔵のすべてが新たなデスティネーションとなることで、無形文化遺産ツアーとして全国の酒蔵を巡るなど、インバウンドの一極集中を各地へと散らす効果があると考えます。
次のインバウンドが期待されるのは、2025年4月から始まる大阪・関西万博。それまで半年ちょっとなので、こちらも早めの準備をしたいところです。
【企画の話】
「盛り上げた方が良いよー」と言っているだけでは無責任なので企画の話も少し。
日本酒を飲みながらラベルを集め酒蔵を巡る、御朱印帳ならぬ「御酒印帳」という商品がありますが、こうしたコレクションやスタンプラリー要素は観光とも相性が好く、日本酒の楽しみを増幅させてくれます。
先ほど書いたように、全国の酒蔵を新たなデスティネーションとして推すなら、酒蔵巡りは王道でしょう。
全国各地で、日本酒とご当地料理を堪能するフェスを開催するのも盛り上がりそうです。
私が提案したいのは「酒の道」。
様々な地域が連携して、酒蔵を巡る導線となるような「酒の道」をつくれたら面白いと思います。
バスツアーや地域ごとに個別で展開されてはいるのですが、それを東北地方とか日本全国とかのレベルで展開する。四国のお遍路さんみたいに、何度かに分けてでも踏破したくなるのも一興。
せっかくなので各地のご当地料理やお弁当を食べながら行くのも楽しいですよね。
インバウンドを狙うなら、事前にウェブ動画で酒蔵の魅力を伝えるのも良いのではないでしょうか。
言葉が分からなくても動画なら酒蔵の臨場感が伝わるかと思います。
【「日本酒の日」について】
「日本酒の日」についても少し。
今年も来週に迫ってますが、毎年10月1日は「日本酒の日」です。
10月から日本酒を造り始めるということで、10月1日は酒蔵にとって始まりの日。そういう理由から「日本酒の日」と制定されているのですが、最近もう一つの面白い理由を知りました。
「酒」という漢字の右側にある「酉」は酒壺を表す象形文字なのですが、この字は「酉年」でも使われていますよね。
「酉年」は十二支の中で十番目。だから10月は酒に縁があるのだとか。
この説、こちらのサイトで知ったのですが、ネタとしてちょっと面白い。
ちなみに、10月1日の19時にオンラインで全国一斉乾杯するイベントをやるそうなので、ご興味ある方は参加してみてはいかがでしょう。
(これは2024年の情報です)
※日本酒の応援と読者への情報メリットを目的としており、リンク先との商業的な関係はありません(笑)
【おわりに】
以前つくった日本酒の短歌の動画にBGMが付きました!
よろしかったら、こちらもお楽しみください(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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ではまた次回お会いしましょう。