敏感に感じ取らないという才能
久しぶりの記事を書いています。
ふとnoteを開いた時に
こんなものがあったので、少しアウトプットしてきたものを整理をしながら、果たして辻褄が合っているのかを確認していこうと思います。
今、僕は美容師をしながら美容専門学校で講師として定期的に授業をさせてもらっています。
なにせ初めてのことで、毎回舞い上がりながら授業を組み立てては実施し、反省を繰り返しては「1mmでも彼らの成長の糧になっているのだろうか」という不安を抱えながら日々を過ごしています。
元々教育者を目指していた僕にとっては”教壇に立つこと”というのは憧れの一つであり、まさか美容師をしながら叶うことなんて夢にも思っていなかったので、本当にありがたい経験をさせてもらっています。
引き寄せの法則みたいなのが本当にあるとするなら「あの時教壇に立つことを諦めた自分に対する後悔の念」みたいなものを、心のどこかしらにずっと抱えていたことが今回のようなチャンスをもらえるきっかけになったのかなと思うわけです。
過去回想をすると長くなりそうなので早速本題に入りましょうか。
今回は「習慣にしていること」ということで、今授業の中でも取り組んでいるワークにも多少なり関わってくるんじゃないかと思うので、よかったらサロンワークAの授業をとっている生徒は読んでみてね。
辞めないが最強のスキル
美容師を目指す人たちにとって欠かせないことは様々あります。
スキル・接客術・センス・発信力…。
まあ、挙げたら十人十色、いろんな答えが返ってくるんじゃないかとは思うんですし、どれも全て正解だと思います。
とはいえ大前提としてそれら全ての根底にあることが一つあります。
それは「美容師でいること」
要するに、辞めていないってことですね。
辞めてしまったら先に挙げた”欠かせないもの”なんて(美容師としては)どれも関係ないものになってしまうわけですから。
僕自身、美容師になって以来一度もこの職業から離れることなく、気がついたらこのキャリアになっていました。
諸先輩方を見上げていると「まだまだ×100先あるじゃん」などと思いながら、どことも分からぬゴールを目指し続けている最中なんですが…。
もし仮にランキングみたいなのが存在するならば、全美容師の中では多分10%くらいに入っている(はず)なんです。
「人にランキングつけるとは何事だ」とかそんなものはとりあえず置いといて、僕の周りで同時期にスタートした美容師の仲間も1人抜け2人抜け…気がついたら周りで同じように美容師をしている人はほとんどいなくなってしまいました。
別に蹴落としたわけでもないし「あいつら全員ダメ、俺最強!」とかを言いたいのではないのですが、続けている限りはある程度の人たちが勝手にふるいにかけられていくのがこの職業です。
#そのあたりを変えていきたいとは思ってる
で、改めて「僕はなんでここまで続けることができたのか」を考えてみたところ、答えとしてはめちゃくちゃシンプルでアホらしいものですが、しっくりくることになったのですが、それは
「特に対して何も考えていなかったこと」でした。
あれだけ散々「先のこと考えような」とか「設計して逆算して行こうぜ」とか言ってた手前、急に踵を返すような発言になってしまうのですが、ここで閉じずに一応最後まで聞いてね。
何も考えないというのは一見「目の前のことしか見てないダメなやつ」みたいなニュアンスとして受け取られてしまうことがあると思うのですが、そういうわけではなく…
変に自分の軸がブレてしまうような余計な情報をキャッチしないスキルとしては超優秀だと思うんです。
多分皆さんのほとんどはスマホなりから”自分にはないすげー楽しそうな人生を送っている誰かの情報”を隙間があればキャッチしていて、それによって無意識的に「今積み重ねていることの虚無感とか劣等感」みたいなものを感じてしまうのが日常的なんじゃないかと思います。
なので、他者に対してすごく敏感で繊細な人が多いように感じます。
それ自体は悪いことではなく、むしろ美容師は接客業の側面もあるためお客様の表情を感じとるという能力には、ものすごく長けている人が多いんじゃないかなと思うくらいです。
ただ、この一面がせっかく美容師という職業を選んだ皆さんにとって、マイナスの方向に働きやすい状態であるというのを皆さんには認識していて欲しいなと思うんです。
どういうことかというと、それらの情報が結果的に積み重ねをすること自体に余計なストレスを感じてしまい、ざっくり言ったら「もっとさっくり成果出るものが欲しい」みたいな感情に対して行動的になってしまうのはなんともわかりやすい流れなんじゃないでしょうか。
美容師という職業に積み重ねを別個にして考えることはできないですし、活躍することや成果を出すこと、他者から称賛されることなんていうのは積み重ね続けた先の”氷山の一角”的なものに過ぎないんですよね。
ぶっちゃけ、その氷山がどのタイミングで顔を出すかなんて誰もわかりませんし、もしかしたら出ずに美容師人生が終わるなんてこともあるかもしれません。
ですが、顔を出すまでひたすらに積み重ねをしていく作業をしていく中で「特に何も考えない」というのは比較的というか、めちゃくちゃ有効なスキルだったんじゃないかなと思っているわけです。
#あー 、バカでよかった
というわけで、これを習慣についての記事としてはあまりにも間接的ではあるかもしれませんが、いわゆる鈍感力みたいなものが僕にとっては美容師を辞めるという選択肢をえらばなかった最大の理由であるわけです。
すごくポジティブにいうならば、大きなゴールを設定した上であとはその道中余計なものを受け取らずに目の前を楽しめることを習慣にする、という無理やり習慣に結びつけるような結論です。
みんなが美容師になったときに「あの授業やっておいてよかったー!」みたいな進研○ミみたいな瞬間が訪れるように頑張るからこれからもよろしくね。
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