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妻に欲しいものプレゼンしてみた

あらすじ

突然ですが皆さん「パソコン」って持ってますか?
生活に潤いを与えることから仕事の効率化まで、ほとんどのことがあれ一つでできるあの四角いやつです。

文明の力の集大成と言っても過言ではありません。

僕は仕事上、特別パソコンがなくても生きていける職業に就いているのですが、かねてからこんな野望がありました。



「じゃあ買えよ!」
ってことなんですが、そうはいかない事情があるんです。

なぜなら、我が家の財務大臣は嫁ちゃん
生きて行く上でどうしてもかかるお金は必要経費として落ちるのですが、基本的に僕に対しての予算の捻出が非常に絞られております。

というのも、代わりに昨年から新勢力である「息子」が誕生し、何かにつけて彼に対して追加予算が発生しております。(おもちゃ、僕より高い服、教養グッズなどなど)
僕がずいぶん前に置いてきた”愛嬌”を武器にして嫁ちゃんの財布をガバガバにしているわけです。可愛いは正義か

というわけで、財務大臣と特定人物との汚職まみれの環境の中で、僕が予算を勝ち取るためには嫁ちゃんを納得させることができる完璧な「プレゼン」が必要不可欠となります。


ちなみに、今までのプレゼンの結果としては…。



以上戦歴としましては「0勝」何一つ勝ち取ることが出来ておりません。
弱い…!弱すぎる…!
ですが、これだけ敗戦を繰り返していれば傾向と対策くらいは掴めます。


「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ」

トーマス・エジソン

つまりはこういうことですよ!
過去の失敗を洗っていけば自ずと成功の筋道が見つけられるはず!
ふははははは!見ておけ嫁ちゃんよ!


それでは、過去のやりとりを振り返ってみましょう。


例1

僕「◯◯欲しいんだけど」
嫁「え、なんで?」
僕「かっこいいじゃん」
嫁「は?」
You Lose!!


例2

僕「◯◯あったらめちゃ楽じゃない?」
嫁「あー、確かにー。」
僕「え、じゃあ買っちゃう???」
嫁「いや、それならその金で息子に課金するわ」
You Lose!!


例3

僕「(スッ)チラシ」
嫁「無視」
僕「欲しいアイテムの記事」LINE
嫁「無視」
You Lose!!


これだけ積み重ねた割に、なんの成果もあげることが出来ていないのが手にとるようにわかりますね。
今までの敗戦を全くいかせてないじゃないか!
エジソンごめん…。

今回はパソコンが欲しいのにはちゃんとした理由があります!
僕の活動が編集長業(ただのライター)や社内での発表の場が増え、幅が広くなってきた今、正直相棒である「iPad」では限界があるんですよ…。

もちろん、できないわけではないので我慢をしながら使っており、過去の戦歴から見ても敗戦は濃厚だったので諦めていたところ…。


ある日、事件が起きました。

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キーボードが動かない!!!!

正確には動くですが、使用していたのがBluetoothに接続するタイプとなっていて、それが途中で断続的に切れてしまうという不具合が生じたのです。
「まあ、安物だから仕方ないか」くらいに思っていたんですが、一応妻に報告すると。

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!?

まさかこのような形でプレゼンの場が降って湧いてくるとは思ってもみませんでした、言ってみるもんだ。
見てろよ嫁ちゃん。社会人11年目のプレゼン力見せてやんよ…!
しかし、ここで気がついたことが一つあります。


「僕、プレゼンしたことないや」


11年目の本気とかほざいておきながらプレゼン経験はほぼ0の素人。
ここから嫁氏をギャフンと言わすようなプレゼンを作らないと今までの敗戦を活かすことが出来ません。

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なんとかしてギャフンと言わせてぇ…。


ない知識をフル活用してギャフンといわした上でMacBookを手に入れ、Youtubeを大画面で見…バリバリ仕事をするのが今回の目的。


と、いうことで「嫁ちゃんをギャフンと言わすようなプレゼン資料を作ってみよう」というのが今回の企画。
(ほぼ)知識0の状態からどこまでクオリティを上げることができるのか、暖かい目でお付き合いください。

プレゼン資料を作ろう


改めて、僕はプレゼン資料を作ったことがないのです。

いくら編集長といえど、未挑戦のことをさくっとできちゃうほどの才能はありません。


まずは定石通り、ネット検索からスタートです。

あ、どうもくらたです。

すると、こんなキーワードが出てきました。

中学生の時にやったことあるやつですね。まずはここからスタートみたいです。


5W2Hとは

Why ・What ・Where ・When ・Who ・How ・How Much
順に「なぜ・何を・どこで・いつ・どうやって・いくら(¥)」です。
要約すると「なんのこっちゃ?」です。


序盤から挫けそうな心を保ちつつ、まずは書いてみましょう。

1/3くらいは息子の愛嬌頼みになってしまっているけど、一応形はできたのですが、よくわからず…
これで合ってるの?か分からないままTwitterに載せてみます。
するとこんなコメントが。

「これ、WhatとHowが同じなので、多分
Whatは
「MacBookで家族を幸せにする為に何をするの?」
じゃないかなぁ…って気がします。
ゲットして欲しいのでちょいマジレス🙇‍♂️🙇‍♂️

神がいた

Twitterはなぜこんなにも暖かいのか…。
さらにこんなアドバイスも。

「一番下の『HOW MUCH』ではかかるお金だけではなく、将来的にペイできる手段まで書くといいですよ」

この人の前世はヘレン・ケラーか何かか。(今後も度々登場します。)

慈悲の心が溢れすぎてて…。アドバイスを頂いて、早速書き直し。

どうやらこの場合の5W2Hはプレゼンの方法ではなく、僕のケースでいうなら「MacBookを使用していかに家族を幸せにするか」という視点から考えると、ここで作った5W2Hがプレゼン資料作成の軸になるということがよくわかります。


頂いたアドバイスを元に、無事5W2Hは完成。ここからプレゼン資料の作成開始です。


プレゼン資料を作る(1回目)

先に作成した5W2Hを元にプレゼンを作っていきます。
もちろん、作ったことはありませんが、まずは自分の力で作ってみます。


未来は明日つくるものではない。今日つくるものである。

ピーター・ドラッカー

ありがとう、ドラッガー。やってみるよ。


試行錯誤して「自分なり」にできたものがこちら

作成途中で先生(ヘレン・ケラー)からの添削を頂いたので途中で終わっているものもありますが、ありのままを見て頂きたいのでそのまま載せますね。


①表紙

あくまで検討してもらうためのプレゼンだから題名は「検討プレゼン」だろうと



②現状の活動報告

まずは僕のことを知ってもらうことからスタート


③美容師

美容師が一番の主軸ですから、ここが一番に来るのは間違いじゃないはずです。



④ラジオパーソナリティ

ありありと言い過ぎて不安に少しなってきました(もうやってない)



⑤編集長

勝手に「編集長」を名乗っているだけです



⑥それぞれの活動の意味

色々してるけど基本軸は「美容師」であることなんだよというのを伝えたいの図


⑦現在のパフォーマス力

収入低いとか笑わないでください


⑧場面転換

ここからMacBookの必要性を伝えるのでスティーブ・ジョブズみたいに言いたかった


⑨アンケート調査

胡散臭さMAXのアンケート資料


⑩皆さんへの質問

個人の意見だけではなく、実際に活用されてる方のコメントを載せることで使用方法の幅広さが伝わればいいなと。


11 MacBookを使ってどうしたいのか?

現在の活動のパワーアップ、効率化を図るために使用したい。という旨を伝えたい


12 それぞれのコンテンツでどう使用していきたいのか

要するにタブレットで感じている「限界」を伝えたい


13 倉田家にどんな影響を及ぼすのか

今まで説明したことが実現すると、家庭内にどのようなメリットを及ぼすのか。


「自分なり」に作成したプレゼン資料ができました。

意識したことは大きく3つです。

①PCのスペックの説明は極力しない(興味ないはずだから)
②僕の活動の報告のウエイトを少し多めにする
③②を理解してもらった上でどう必要なのか、結果嫁氏にどんなメリットがあるか

という点。


少し自分の中でモヤっとするページはあるものの、大筋は悪くないんじゃないんだろうか?
ということで活動報告をTwitterに上げてみます。


すると、ヘレン・ケラーから。

ゴリゴリのマジレスでもいいですか?😃

神か(2度目)


ここからマジコンサルをいただきました(しかも無償で)

果てにはオンラインでマジアドバイスをして頂きました。

こんな!慈愛の心の持ち主!出会ったことない!!!!
本当にありがとうございます。結果的に見違えるほどのプレゼン資料が完成しました。
これを持って本番挑みたいと思います。


プレゼン当日

およそ10日間の準備期間を経て遂にプレゼン当日を迎えました

心なしか緊張していますね。
自宅ですが、しっかりお着替えをしています。


プレゼンをするのに、いくら家庭内といえどパジャマで挑むわけにはいきません。余計なところでマイナスをつくらないように準備しておくのは当然です。
朝早く起きて部屋の掃除もしたので、周りの余計な要素も事前に取り除きます。


決して子供が何かお願い事をする時に限って、お手伝い頑張るやつではありません。

いずれにせよ、準備は万端です。
後は妻が会場入りさえすればプレゼンが開始です。


………約束の時間になっても来ません。


寝てます。忘れていました、妻はとても寝起きが悪いのです。
クッ…ここまで計算しきれてなかった。寝起きの悪い状態でのプレゼンは不利…!マイナスな要素を作ってしまいました…!

ちなみに息子は定刻通り着席しています。優秀か。
遅れること数十分、嫁ちゃんがやっと登場しました。


それでは気を取り直して

よろしくお願いします


※ここからはヘレン・ケラー氏に添削いただいたプレゼン資料をお見せしながら進めていきます。


出来上がった資料

1、表紙

今回のプレゼンの「目的」を明確にするために表題を変えました。
目的は、「MacBookを購入してもらうこと」そして、伝えたいのは「購入することでどう倉田家が変化をするのか」です。


2、僕のコロナ「前後の」心の変化

「セクションごとで色を変えることで時系列の変化が伝わりやすいですよ」

我が師ヘレン・ケラー


次のページへの布石なのですが「安心→不安→新たな考え方」の流れが伝わることで「こんなふうに思ってたんだー」と思わせることができます。


3、現在の活動の説明とウエイトの解説

ここ、今回伝えたい部分だったので2ページ使いました。
プレゼンの目的の一つに「僕がどんな活動をしているか嫁ちゃんに知ってもらう」というのも含まれているからです。


4、今と未来の図

「同じ項目のものは表にするといいですよ」

我が師ヘレン・ケラー

これ、マジです。めちゃくちゃ見やすくなりました。もはや言葉での説明は要りません。

ラジオとマガジンは丼勘定で金額を書いてみましたが、そこ突っ込まれたらアウトでしたので、皆さんが制作する際は具体的な根拠も説明できるようにしましょう。(あぶねー)


5、場面転換

ここまでは僕の考え方や活動についての説明です。

ここからが本題。ちなみに

一番前のめりで聞いてくれていたのは彼でした。パパ嬉しいぞ。


6、限界と突破できること

「比較させたい時は構成が同じ2ページにした方がいいですよ」

我が師ヘレン・ケラー

今はここまでしかできないけど…を伝えたい1ページとMacBookにするとこんなことができるようになるんです!を伝えたい1ページを分けることで、視覚的に訴えることができるわけです。


7、さらに場面転換

PCのスペック云々は興味がないはずです。
それよりもPCがあることでどんな生活になるのか、さらには僕がこの家族とどう過ごしていきたいのかのパートになります。

さあ、熱弁タイムです。


8、PCによる生活の変化

このパートは前回と変えてません。
全体的に意識したところでもありますが、強調ワードは太字+字の大きさを変えてます。
視覚的に訴えるためにレイアウトは最後まで考えました。


9、本当に伝えたいこと

「読んで欲しい文章は字体を変えるといいですよ」

我が師ヘレン・ケラー

最後はメッセージです。(恥ずかしいなこれ)
プレゼンというより手紙的な感覚で字をメインに持ってきてます。

ちょっと恥ずかしかったのでここでキーボード復活を告白。
怒られるかと思ってましたが、見事に爆笑をさらったので一安心。


10、補足

前回はプレゼンの合間で入れてましたが、伝えたい内容の大筋とは少し逸れる形になるので最後に導入をさせてもらいました。
アンケ「はい」100%で爆笑、cafe yellow(近所のおしゃれなカフェ)のくだり妙に納得してくれたので結果成功です。


というわけで

ご清聴ありがとうございました。


結果はこちらをご覧いただければ一目瞭然かと思います。

パソコン眺めてる嫁ちゃん、可愛い。


というわけで無事にPCをゲットすることができました!


前回のプレゼン資料と比べて明らかに見やすく、分かりやすくなりましたよね。
完全に我が師、ヘレン・ケラーのおかげであることは言うまでもないのですが、僕たち美容師って多分、こういったのめちゃくちゃ苦手な気がするんです。

こんなきっかけではありましたが、学びを得れたのは本当に良かったです。
皆さんの何かのきっかになったら幸いです。


ちなみに今回のプレゼンについて嫁氏から感想をいただいたところ

・お前が何やってるのかわかってちょっと安心した
・PCのスペックに興味ないだろうから省くってあたりはよく考えてる
・なんかTwitterの人たちに外堀埋められて断りにくい空気出てたぞ

だそうです。


最後までご覧いただきありがとうございました!


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