見えないコロナとの戦い①
まず、何故私がこの大会を企画する事になったか、経緯からお伝えします。
私は小学校1年生からテニスを始めました。
高校時代には日本代表にも選手され、大学にはテニス推薦で進学。
社会人でも実業団選手としてテニスを続けられた背景があります。
私はテニスで人生が変わり、テニスで人生の基礎を学び、テニスで仲間が増え、今ではテニス事業もしています。
だからこそ、テニス界に恩返ししたいという気持ちは人一倍ありました。
そんな中、新型コロナウイルスの影響で、
3月6日 【全国選抜高校テニス大会の中止が発表】
まずこのニュースを見た時に、ショックと共に自分の高2の時を思い出しました。
私が高2の冬、ヨーロッパへの派遣選手を決める欧州派遣ジュニア(正式名称忘れました💦)という大会がありました。
私は北海道大会を勝ち抜き、全国で活躍する為に年末年始も休まず、高校時代をかけて練習していました。
そんな時、阪神大震災が起こりました。
大会があるのかわからず、もやもやしたまま練習を繰り返す日々。
関西のテニス仲間の安否が心配だけど、連絡を取ることすらできず、何もできなくてやるせない気持ちが募る日々。
しばらく経って、高校の顧問から呼び出されました。
「大会が中止になった、最後の年、全国で活躍を目指そう。」
そう言われても、その大会に照準合わせていた私は、呆然と受け止める事ができませんでした。
その時の感情をはっきり思い出す事はできませんが、覚えているのは【喪失感】と【絶望感】です。
そこから立ち直るのはかなり大変でした…
でも、高3の最後の年が残ってるし、もう一回気を入れ直して頑張ろう!!
と立ち直る事ができました。
今年の高3は、高2の大事な試合 全国選抜大会が中止になり、高3最後の年にかけることに。
しかし、そんな高3に悲報がはいります。
4月1日 日本テニス協会が、ジュニアの大会を全て中止することを発表
4月26日 高体連がインターハイの全ての競技の中止を発表
高3の気持ちになって考えてみました。
もし今自分が高3で、高校3年間の集大成を発揮する事なく、引退される事を余儀なくされたら?
自分の力を試す事なく引退する事になったら?
引退するための舞台がなく引退させられることになったら?
出てきた感情は
【絶望感】【喪失感】【諦めの気持ち】
でいっぱいでした…
そん気持ちを高3にさせていいのか?
こんな事を大人がさせていいのか?
早く代替大会を発表して欲しい。
早くしないと、高3の気持ちが切れてしまう。
早くしないと、大会を諦めて受験勉強に舵を切ってしまう。
そんな想いが日々募りました。
しかし、代替大会は一向に発表されない…
もう誰かがやるしかない!
その想いがふつふつと湧いてきました!