ブックレビュー「BRAIN DRIVEN」/青砥瑞人
光沢のある表紙と「BRAIN DRIVEN」というタイトルから、ギラギラした尖った感じの印象を受けましたがそんなことはありませんでしたw
脳の本というと難解なイメージがありますが、内容は日常の生活を脳の観点から紐解いた話になっていて、素人でも分かりやい切り口で脳神経科学を学ぶことが出来ます!
概要
内容は脳神経科学の観点から、
モチベーション
ストレス
クリエイティビティ
のことが書かれた内容になってます。
専門的な用語も出てきますが、挿絵もあったりして脳のことが知らなくても分かるくらいに読みやすいと思います!
知識を得るだけの内容ではなく、仕事や日常生活、人間関係などで活かせる実践的なことも書かれています。
著者について
青砥瑞人さんを動画で観た時、脳のことを話している時のものすごく楽しいそうで活き活きとした姿が印象的な人でした!
そんな青砥さんの経歴は、スポーツで挫折から高校中退、フリーターからアメリカのUCLA(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)に入学という飛躍的な経歴の持ち主です。
卒業後に自身がCEOの会社DAncingEinsteinを立ち上げ、教育や企業とのコラボから、アート、健康、スポーツ、文化づくりと神経科学の知見を応用して垣根を超えた多様な活動をしています。
他著書には「4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中」があります。(2021年3月現在)
共通する事柄
モチベーション、ストレス、クリエイティビティと3つに分けられた構成になってますが、読んでみると共通する脳の特性や仕組みが度々出てくるので、読んでいくと理解が進む感じがあります。
個人的に感じた共通する事柄としては、
・「反応」と「気づく」ことは違う
・脳はネガティヴな意識や注意が向く
・心理的安全が脳のパフォーマンスの前提
というのは全編に出てきます。
モチベーション
モチベーションの所では、
やる気や集中というのは脳ではどういう状態なのか?といった仕組みの理解
どうしたら脳的にやる気や集中状態を生むことができるか?といったやり方
などについて書かれています!
ストレス
ここで印象的だったのは、ストレスの反応自体は悪いものではないということ。
健全なストレスは集中を生むこともあるし、記憶定着を促してくれると。
ただ、脳はネガティヴなことに意識や注意が向くようになっているので、気をつけないとストレス反応が過剰になってしまうということでした!
個人的に、自分や他者への予測差分&期待値差分という特徴を知れたのはすごく生きやすくなると思いました!
クリエイティビティ
昨今、脳神経科学の世界ではクリエイティビティに関する論文などが多くなってきいて、その仕組みが解明されてきていると言います。
ここでは、クリエイティビティという抽象的なことを脳神経科学の観点で紐解き、仕組みを解説してくれています!
クリエイティヴな状態の時に反応する脳部位は後天的に変化可能な脳部位が多いとのことで、クリエイティビティは後天的に育むことができるというのです!
生まれ持ったものではなく、使えば筋トレのように使えば強化できるというは希望があるなと!
おわり
僕は脳のことに興味を持っているので、終始楽しく興味深く読みました!
読んで思ったのは、脳を理解することは自分の理解にも繋がるなということです。
自分はどんな性格かというのは誰でも興味があり、ある程度知っていると思うのですが、脳は性格や言動の根底にある自分の反応や状態を知る手がかりになると思います。
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