遊びの質・関わりの質 | にんぎにんぎ
わらべうたに関心をもつ人が増えたこと、そして実際に遊んでいる人が増えたことは、とても喜ばしいことです。
ただ、遊びの〝質〟的なものが、どれくらい伝わっているかな? と思います。
「子どもとの関わりを大事にしたいから」わらべうたをやっているんだ、という声はよく聞きます。
関わり・コミュニケーションは、ただ量を増やすだけでなくその〝質〟を考えるのが大切ですよね。
〝質〟の話でいうと…やっぱり『にんぎにんぎ』
『にんぎにんぎ』という、赤ちゃんのわらべうた、奥が深い〜〜!って感じるんです。
ベテランの先生の実践を見せてもらったところ……、
とっっっっても、ゆっくり! で、上質だなと感じて、あらためて驚きました。(見てるだけで幸せ😭✨)
ただテンポがゆっくりだったわけではないのです。
反応をまつ、目を見る、ひと呼吸おく……、
赤ちゃんの中には……「あ、もう一回おなじことが、くるのかな?」という予感と期待があり……「やっぱり、もう1回きたー!」……その共有をする、確かめあう。
大人は赤ちゃんが笑ったかどうかでなく、「あぁ、よく見ててくれたね」を喜んでいる。
視線の向き、反応がどう出ていたかを、確かめて喜ぶわけです。(まぁ何も、こんな私みたいに理屈っぽく考える必要はないのですが!) ……感覚の世界をフルにつかっている、ぎゅうっと充実した感じが何より大切ですよね☺️
これって、いわゆる、メタコミュニケーションだなと感じました。
つまり……、
『よく見てね…』と『よく見てたね〜!』を、とても丁寧にやっていたから、遊びがゆっくりに感じられたのだと思うのです。
「よく見て!」 と 「見てたよ〜!」
これは小学生と遊んでいても、大切だなぁと感じることです。
以前、記事にも書きましたが……
ボランティアや支援の場だと、どうしても状況的に、周りの大人が気をつかいあって手助けしすぎる感があるか?と思います。
ただ、大人が子どもを手助けしすぎると面白くない。
できた・できない、なんてどっちでもいいのに、「がんばれ!」「できた〜!」を言いすぎると、それは〝評価〟になってしまうんですよね。
遊びの目的が〝評価〟になると、一気に質が落ちる……と感じています。
よく違う言い方をして、「遊びではなく勉強になってしまう」と言ったりもします。
がんばれ、も、説明もいらない。「よく見て!」マネしてもらうことが大事。
できた結果を褒めるんじゃなくて、子どものなかで何が育っていたかが大事で、それをいろんな観点から見ていてあげてほしい。「見てたよ〜!」と言ってもらえるだけですごく嬉しいと思います。
その時すぐ出来なくたっていいのです。
「よく見て」「マネしてみる」「自分でつかみとる」
これを伝えること以上に、大切なことはありません。
遊びを通して、生きる力を身につけるということは、よく見てマネることを「面白い!」と感じて何度も反復することです。自分が納得いくまで繰り返してみることが、面白さにも、自信にも繋がっていきます。
大人はとかく最短ルートで成功にたどりつきたがってしまいますから、大人が待てない。
もしくは〝ただ待っているだけ〟になっていて、何が起きているかは見ていない。
関心を待って見ていてあげること、
関心の〝質〟が、大事ですよね?
関わりの〝質〟| 遊びの〝質〟
笑わせたいとか、喜ばせたいとか、
成功させたいとか、見栄え良く成立させたいとか……、
これらがいつの間にか目的とすりかわってないですか?
そういうものは全て表面的な楽しみであって、本当の目的じゃない。『子どもの何を育てているのか?』という意識が欠けているということですよね。
大人側が、「このわらべうたで何を育てているのか?」を、もう少し考えたり整理してみることが大切じゃないかな〜、と思います。
本人の生きる力になるものは、一体なんなのか?
もちろん、正解のないことですが。
私は、「よく見る、よく聴く」「自分で気づく、工夫してみる」、これがまず何においても大事なんだろうと思います。自分でつかみとるスキルと自信を手渡してあげることです。
何を大事にしているかを整理すれば自ずと、大人の観点も、関わり方も、変わってくるのではないかなと思います。
関わりの〝質〟を考えていくこと、遊びの目的意識を変えていくこと。これらは繋がりあっている課題だなぁと思うわけです。
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