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入社一ヶ月目の私が、デザイナーインターンシップを立ち上げた:若手でも0→1の挑戦をするためには?

こんにちは!ウエディングパークで新卒デザイナーとして働いているシンです。この度、ウエディングパークでは史上初となる、デザイナー志望の学生向け「サマーインターンシップ」を提案し、実行しました。

この記事では、新人として経験が浅いながらも、新しい挑戦を成功させるために、私が意識したポイントについてお話ししたいと思います。これを通じて、新入社員でも大きな挑戦を成し遂げるためのヒントを感じていただければ幸いです!


最初の提案から、実行まで

エレベーターピッチ:一瞬の決断が未来を変える

4月のある日のことでした。まだ肌寒さの残る春の朝、私は社長を含む部署のメンバーが参加するデザイナー研修に参加するため集合場所に向かいました。この研修は、日頃の業務から一歩離れ、ウエディングパークのデザインチームの歴史を深く知ることができる貴重な機会です。

そして、私にとってもまたとないチャンスだと感じていました。

社長と直接話せる機会は、新卒の私にはそう簡単に訪れません。ですが、研修のスケジュールには、社長との会食が予定されていました。会食の場なので、社長と直接話せると言っても気軽に提案を持ち出せるような場ではありませんでしたが、私はどうしても伝えたいことがありました。
それは、新卒デザイナーとして「デザイナーインターンシップ」を実現するという提案でした。

会食での思いがけないチャンス

会食の場で、皆で日中のワークについてお互いの頑張りを労い合っていた時、私は心の中で覚悟を決めていました。「今だ、これを逃したらもう二度とチャンスは来ないかもしれない」と。

会食が始まって1時間ほど経過し、会話も盛り上がってきた頃、私は隣に座る社長に声をかけました。

「社長、実は企画書があるのですが、今持ってきていいでしょうか?」
一瞬の沈黙の後、社長は驚いた表情で応えました。「え!今?すぐに持ってこれるならいいよ!」

その瞬間、私は立ち上がり、「本当ですか!!持ってきます!!」と一言残し、資料を取りに走りました。

当時持って行った企画書一ペラ


5分後、私は社長の前に一枚の資料を持って戻ってきました。

提案を始めようとした矢先、社長が発した言葉は「30秒で説明してみて。」
準備した企画書を見ずに、30秒で自分の考えを伝えなければならない。この状況に、私は一瞬頭が真っ白になりましたが、すぐに切り替えて、ポイントだけを端的に話しました。

「デザイナーインターンシップを実施することで、技術とデザインのウエディングパークを作りたいです。」

社長はしばらくの間、真剣な表情で私の顔を見つめました。そして、ゆっくりと微笑みながら言いました。

「わかった、任せる!」

私は思わず「え!!本当ですか!!ありがとうございます!!!」と叫び出したい気持ちを抑え、深く頭を下げました。

この瞬間、私の提案が一歩前進することになりました。

本番のプレゼン:更なる挑戦へ

数日後、私は社長室での正式なプレゼンに挑むことになりました。社長、人事マネージャー、そしてデザイナーマネージャーが参加する中、私は一歩も引かず、自信を持って挑みました。

本番プレゼンの姿


すでにエレベーターピッチ(会食での短い提案)を経ていたため、今度は具体的なデータと事例を基に、しっかりとした計画を提示する準備が整っていました。

「ウエディングパークが21世紀を代表するブライダル会社として成長するために、デザイナーインターンシップが重要な一歩だと確信しています。今回のインターンは、ビジョン達成に直結する未来の人材を見つけ、育てるだけでなく、企業としての新しい価値を社会に発信する絶好の機会です。」

私はプレゼンに込めた情熱をそのままぶつけ、これまでの経験と新たな学びを全て注ぎ込みました。私がプレゼンを終えると、社長はゆっくりと頷きながらこう言ってくれました。

「シン君、いい提案だ。」

インターンシップの準備:仲間との協力と学び

しかし、ここからが本当の挑戦でした。企画を実現するためには、数々の障害を乗り越えなければなりませんでした。私は多くの先輩たちに助言を求め、学生インタビューやプロトタイピングを重ね、日々の努力を続けました。

「一人ではできない、でもチームならできる。」その言葉を胸に、私は先輩たちと試行錯誤を重ね、準備を進めていきました。挑戦の繰り返しでしたが、その度に自分の限界を超え、新しい可能性を見出すことができました。

学生たちへの価値提供:工夫と成果

実際にインターンシップを開催するにあたって、私たちは学生たちに最高の体験を提供するために工夫を凝らしました。特に重要だったのは、「体験価値を高める」こと。学生たちがウエディングパークでどんなことを学び、感じ、成長すべきかを考え抜きました。

まず、他社のサマーインターンに参加した学生たちに直接インタビューを行い、彼らの体験から学びを得ました。彼らが感じた楽しさや課題を分析し、それを基に体験設計を行いました。ジャーニーマップを用いて、学生たちがインターンの中でどのような感情を抱くのか、どの瞬間に最も成長を感じるのかを細かくシミュレーションしました。

インターンの当日は、チームごとに自己紹介から始め、デザイン思考ワーク、インタビューの実施など、実践的なプログラムを展開しました。自分たちで考え、議論し、創造する場を提供することで、学生たちが学びと成長を実感できるような設計を意識していました。

インタビュー講座


結果として、インターンに参加した学生全員が本選考に進むことを希望するという成果をつくることができました。学生たちは「インターンが終わることが寂しい」「インサイトを見つけることの大事さを知った」といったポジティブなフィードバックを寄せてくれました。

学生のみなさん、参加してくれてありがとうございます!!

意識した3つのポイント

それでは今回の挑戦の中で、私が意識した3つのポイントを紹介させていただきます。

1. 経験不足だからこそ、「本質」に集中する

新入社員なので、当然ながら経験はまだ浅いです。しかし、だからこそ理想からバックキャスティングした本質に集中することができたと思います。私が提案した「サマーデザイナーインターンシップ」は、ウエディングパークが掲げる「21世紀を代表するブライダル会社を創る」というビジョンと、「技術とデザインのウエディングパーク」という目標を達成するために、絶対に実行しないといけないと思いました。

そして提案に成功して企画に入った時は、「学生たちの体験価値を最大化する」という本質に集中しました。インターンシップを企画するにあたっては、まず学生たちがどんな経験をし、どんな成長を遂げたいのかを深く理解し、その目標に向けてプログラムを逆算して設計しました。過去の実績や社内の評価ではなく、学生たちの「未来の姿」にフォーカスしたことが、今回の成功要因だと思います。

インターンの体験価値を作るために、ヒアリングのプロセス

2. チャンスを待たず、自ら作る

「チャンスは待つものではなく、作るもの。」これは、今回のインターンシップ提案を通じて、私が改めて実感したことです。社長にエレベーターピッチをする機会は、決して用意されているものではありませんでした。デザイナー研修の隙間時間に、一枚の企画書を握りしめて、自らその場を作り出しました。

その結果、社長から「任せる!」という言葉をもらい、インターンシップ開催が実現しました。この瞬間を迎えるために、私はいつも「ワンチャンス」を掴むための準備をしてきました。大切なのは、チャンスを待つのではなく、自ら掴むための行動を起こし続けることだと強く感じています。

3. チームワークを信じ、共に進む

新入社員である私は、まだまだ学ぶべきことが多いです。しかし、その事実を恐れず、むしろチームワークを最大限に活用することが重要だと思っています。インターンシップの企画と実行において、私は自分の力量不足を素直に受け入れた上で先輩たちの助けを借り、知識と経験を自分の糧にしました。

自分一人で全てを完璧にこなす必要はありません。重要なのは、チームメンバーと協力し合い、感謝の気持ちを持ちながらプロジェクトを進めることです。特に、私は周りのフィードバックを積極的に求めるため『プロトタイピング』の手法を活用し、自分のアウトプットをブラッシュアップし続けました。その過程で得られた学びは、何物にも代えがたいものです。

インターンチーム!!

まとめ

ウエディングパークでのデザイナーインターンシップを提案し、実現に導いたこの経験を通して、私は「本質に集中すること」「チャンスを自ら作ること」、そして「チームワークを信じて進むこと」の重要性を改めて学びました。新入社員としての未熟さを恐れず、大胆な一歩を踏み出すことが、いかに多くの可能性を生むかを実感しました。この記事が、新たな挑戦に踏み出す方にとっての勇気に、少しでも繋がっていたら嬉しいです。私自身も引き続き、デザインの力でより良い未来を創り出すために挑戦し続けます。共に高い目標に向かって進んでいきましょう!

これからウエディングパークのデザインチームの様々な情報を、Xで発信していきます。ぜひフォローお願いします!!


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