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【神社の世界】#27 王子神社
2017年
平成29年4月2日
ついに、東京十社の御朱印をすべて頂きました。コンプリートできて、ちょっとした自己満足な達成感があり、嬉しいものです。
東京北区にある王子神社は、JR王子駅を降りて、都電荒川線の路面電車を眺めながら、音無川沿いの坂道を登ります。別ルートには権現坂もあり、結構な高台にあります。
ちょうどこの季節、音無川や飛鳥山公園の桜の時期で、駅周辺は大勢の人々で賑わってました。王子神社は桜の名所のようです。神社境内には、クスノキなどからなる割と立派な社寺林もあり、ちゃんと神社らしい雰囲気は保たれてます。結婚式が粛々と執り行われており、なかなか良い雰囲気の神社です。
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王子神社は、紀州の熊野大社(本宮・那智、新宮)に由縁のある神社で、王子権現とも呼ばれます。
江戸時代、紀州出身の8代将軍吉宗は、地元由縁の王子神社に喜び、神社一帯を盛んに整備したそうです。石神井川の名も、この地では熊野にちなんで音無川と呼び、熊野で有名なソメイヨシノをたくさん植栽したそうです。また、隣接する飛鳥山公園も徳川将軍家が寄進して、今でも桜の名所となっています。
いつもながら、歴史を辿って遠隔地が繋がるとワクワクします。
権現・神仏習合
日本には従来から八百万の神がおられます。そこへ、奈良時代、大陸から仏教が伝来し仏様が登場します。
神様と仏様の共存、つまり神仏習合として生まれたのが本地垂迹(ほんじ すいじゃく)という考え方です。
本地は、本来の境地、つまり仏様がおられる極楽浄土ですかね。
垂迹は、跡を垂れる、つまり仏様が仮の姿でこの世に神様として現れることです。
こうして現れた神様を権現様と呼びます。有名どころは、紀州和歌山の熊野権現ですね。
んー。なかなかうまい理屈です。