【神社の世界】#53 牛嶋神社
2021年
令和3年6月24日
牛嶋神社
東京都墨田区の向島、隅田川に架かる言問橋の東側にある隅田公園内にあります。
平安時代に須佐之男命が祀られた神社で、珍しい三輪鳥居(三ツ鳥居)があるというので、ぜひ訪れたかった神社です。
墨田区役所の用事に合わせて、"言問団子"もセットにして、妻と2人で参拝できました。
この辺りから南側は本所、向島と呼ばれる地域で、言問団子や長命寺桜もちのお店が残るthe江戸の下町です。
また、大正の関東大震災や昭和の東京大空襲で甚大な被害を受けた地域なので、近世の激しい歴史を見てきた神社なんでしょうね。
均整のとれた、美しい三輪鳥居です。
笠木・島木の反り具合が良い塩梅で、笠木先端の黒の設えがキリッと効いています。
言問団子
江戸の老舗お団子屋さんで、隅田川の言問橋ちかくにあります。
大好きなTBSアナ"えりツィン"の実家かな?ゆかりのお団子屋さんです。
上品なまんまる団子を三つ、渋めの緑茶と共にいただき、江戸時代の庶民の暮らしに思いを馳せながら、心落ち着く充実のひとときを過ごすことができます。
東都のれん会
江戸の"粋"の文化を三代、100年、同業で継続し、現在も盛業な50余の名店が集まる"東都のれん会"という会があります。
言問団子の他、果物の千疋屋、くず餅の船橋屋、羊羹のとらや、鰹節のにんべん、神田やぶそば、飴の榮太棲、あんぱんの木村屋・・有名どころにキリがありません。
神社もそうですが、長い月日が経ってなお存在するものは、何か失せ難いものがあるから存在しているのだと思います。クラシック音楽、古典文芸・芸能、神社仏閣やお祭りなどだけではなく、昔から続く生業やなんでもない習慣も、きっと大切なものがあるんだと思います。
最近特に、せっかく東京で暮らしているのに、江戸の世界を知らないのは実に勿体ないと思うようになりました。身近な文化にもっと触れていきたいものです。