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自由組手に強くなれる武術訓練法3選

長年武術をやっていても「実は自由組手は苦手です」という人は案外多い。

しかし総合格闘技が普及している現在、他流から「拳サポ、プロテクター着用のマススパーでいいからやりましょう」と言われて、それすら受けられないのであれば、「武術をやっている」とはなかなか言いにくいのではないか。

「自由組手が怖い」となる原因は、ランダム、リアルスピードでの対打撃防御が出来ていないからである。

対打撃防御の精度を上げるには、攻防一致の形、動きが出来ていなければならない。

防御のない攻撃では裏を取られたり、カウンターを喰らったりするし、防御のためだけの防御も相手を勢いづかせたり、フェイントにかかりやすくなってしまう。

自由組手に強くなる武術訓練法

その1:正中無動制心(站樁/立禅)

「制心」とは私の造語であるが、実戦武術において、触れた瞬間に相手の中心・重心を読み取ると同時に制してしまう技術である。

これは究極の対打撃防御術であるが、まずは自分自身の中心・重心を安定させなければ相手のそれを制することなどできない。

ゆえにまずは站樁を繰り返さなければならないのである。

その2:円転制心(推手)

推手は非常に優れた訓練法ではあるが、推手のための推手をしていても自由組手にはあまり役に立たない

推手を攻防一致の打撃訓練とするにはどうすれば良いかを考えながら取り組むことをオススメする。

その3:対打撃制心訓練

相手がランダム・リアルスピードで打ち込んでくるのに対して、制心をかける訓練である。

これは推手と自由組手の橋渡しをする訓練であり、強度を調整しながら慎重に取り組まねばならない。

以上3つの訓練で攻防一致の対打撃防御術が身につけば、自由組手を楽しめるようになるだろう。

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