見出し画像

気功による緊急対応

気功というのは基本的に
・普通のものを良くする
・良いものをより佳くする
ことに長けている、生命エネルギーのコントロールと練磨(質的向上)を目的にしたパワーワークなのだが、時として緊急対応を求められることがある。

肩が痛いとか、腰が抜けたとかならまだしも、もっと重大な場面で支援を求められることもある。

先だって、午前中の練習を終わって、スマートフォンを覗くと、ちょうどそこへ練習者の方からLINEが入った。
どうもご家族の緊急事態のようだった。

第一報

見ると、呼吸が浅く、腹部が熱く、気感が弱い。
すぐに電話をするが、救急車の手配やらで出られないようだ。
とりあえず、呼吸の安定と、気が散じないように気をポイントに動かす。

第二報

脳や心臓ではなく全身の衰弱を感じたので、かなり強めに気を誘導する。併せて練習生さんにもポイントに意念を置いて気を送るように指示をし、近場にいて、親族でもあり、場の力も左右しやすい位置の練習生さんの身体を通して更に安定を図る。
気感が弱いながらも安定したのを感じたので、時々見るようにしておいた。時間的には救急車が来て搬送される頃合いだと思った。

しばらくして連絡がきた。

第三報

今後の練習生さんができる施術方法を伝達して、安心を得て、セッションは終わった。無事で何よりである。

第四報

こういう時の秘術は師匠から聞いてはいたが、使うとなると疲れるものだ。

うちの流派(新医学気功)では、自分の内気を伝達はせず、調整とトリートメントを主に行う。この時も調整だけだったが、場の力や天地の気をコントロールしてなんとかなったように感じている。

気功は生命力の賦活で、賦活は自分の内気が接する表層や外部の気をコントロールする術から行われる。
なので、単純に気功療法のようなことをしても、割れた鍋や抜けたザルに水が溜まらないようなもので、実際には効果は続かない。
今回も練習生さんという気を保持できる人が身近に(距離の問題ではなくて関係性の問題)いたから、療法の効果が高かったのだろうと思う。

だから基本的には施術はおすすめせず、基本の動功を練習することをおすすめしている。たとえば心身の不調に対して気を調整することをしても、所要時間は1分かからない。
ただ何度も言うが、割れ鍋に水は溜まらないのだ。
本当に必要なのは鋳掛(いかけ)であり、水が溜まるように修繕する方が実際には効率がいいし、30分なり60分なりを帯功(一緒に練習すること)するとすると、私は練習者の気の調整をその間行うので、利用者にもお得だろうと思う。

私は療法だけを希望される場合の料金を一番高く設定している。時間は短い。

健康になりたくても、ちょっと神秘的な体験がしたくても、まずは基本の動功と静功の練習が一番早い。

重たい話になったので、気功家らしい笑い話を二つ。

その1
A:なあ、俺花粉症で鼻が大変なんだ
と、かなりの鼻声で言う。
B:じゃあ鼻通してやるよ
A:また気功とかだろう!そんなマジナイみたいなもんで直るわけないだろう
と、明朗にはっきりと言う。

その2
あるパーティーで、ホストの方が、「お客さまが飲み過ぎたみたいで、トイレの中で胃ケイレンみたいで唸ってるんです。大丈夫ですかって聞いてもウウ、ウウって」
「鍵は外から開かないの?」
「そうなんです。大丈夫か心配で」
「ねぇ、中の人、◯◯さん。どう?もう大丈夫だからね」
するとトイレの中から
「何が大丈夫だ!こっちは胃が痛くて声も出ないんだ」と怒鳴られる。

世の中はいろいろむずかしいですね。

理解のための補稿をアメブロに書いてみました。併せてお読みいただけたら幸せです。


いいなと思ったら応援しよう!