『伝える』ということ
こんにちは!
最近は友人とオリンピックの試合を見るのが楽しみになっています。開催には賛否がありましたが、始まってしまえば選手を応援するしかないですよねえ。熱いプレーに感動する日々を送っております。
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今日は藤井貴彦さん(日テレアナウンサー)の『伝える準備』という本を読んだのでそれについて書いていこうと思います。
言葉とは
言葉というものは、知っていること、やったことがあることの中からしか生まれてきません。だからこそ、言葉を伝えることを仕事にするアナウンサーはとにかく美味しいものを食べたり、素晴らしい景色を見るよう教育されるみたいです。
そして自分という存在は、自分の口から発せられる言葉により作られるそうです。いわゆる、アウトプットというやつだと思います。自分自身の評価、周りからの見られかたは、自らの言動や行動により決まります。
言葉使いが優しかったり丁寧だと、親しみやすい印象になるし、荒っぽい言い方や言葉選びが雑だと悪い印象を抱かれやすくなります。
僕自身も言い回しには気を配っていますが、ふとした瞬間、気を許しすぎた時、相手がこれを聞いたらどういう捉え方、感じ方をするのかという想像力が欠如することがあります。
後々「なんでああ言っちゃったんだろう」と後悔するケースもしばしば。
言いながら相手の表情を察せられる時が一番へこみます。
一瞬の一言をいかに大事にできるか。そこを突き詰めるにはやはり準備が必要なようです。
経験が言葉をつくる。
発する言葉があなたをつくる。
いかに準備できるか
僕は役職柄、人から相談を受けたり、何かを伝えたり教えたりすることが多い様に思います。
今の悩みだったり、進路の悩みだったり、仕事での人間関係だったり、
何かと言葉で伝えるという工程を踏みます。
自分の言葉にどれほど重みを持たせられるかあまり自信はないですが、決断にあたっての相談は慎重になる必要があります。
その瞬間に遭遇した時、いかに多くの引き出しから、適切な言葉を程よい言い方で伝えられるかがとても重要なのではないでしょうか。
特に仕事や活動へのやりがいの話は緊張感があります。
自分が引っ張る組織において、その子のやりがいを作ることや支えることはリーダーの役目だからです。(まあそんな難しいことより、自分の周りの人には気持ちよく生活して欲しいものです)
例えば、「モチベーションが無くなってしまった」という相談を受けたとします。相手はこの現状をどうにかしたいようです。
まず初めに、悩んだ経緯、何みのタネ、これからどうしようと考えているのか、これからの話をできるだけの余白があるのか。相手の言葉から現在地を探します。
そして次のステップは何をどう伝えるかです。
「そういう時期もあるから大丈夫だよ」「今は疲れているから休んだら」
こういった言葉も優しさがあって良いかもしれません。しかし、相手が求めているものが現状の先延ばしではなく解決ならばこれらの言葉は機能しません。
それなら、「始めた原点を振り返る」「楽しいと思う瞬間を探す」などよりポジティブな方向に進めるように言葉をかけ、一緒に考えた方が良いかもしれません。
もっと言えば、その瞬間に良い言葉が思いつかなければ、言葉を寝かせるだけの時間をつくると良いみたいです。
言葉は食材みたいだなと思います。スーパーには質の良い食材がたくさんあります。それぞれが色んな特徴を持っていて、組み合わせによってさらに美味しい料理へと変化します。
この食材選びに通じるのが、言葉選びです。
どの食材も食べ物としての機能は持っています。しかし、それが作りたい料理に合うかは別問題です。食材としての機能を果たした上で、食べる人が喜ぶ味わいになる食材はどれか。そしてつくる過程で必要であればじっくり煮込む。(ちなみに藤井さんはこれを洋服とボタン選びに例えていました。すげえ。)
言葉を選ぶ準備とは、たくさんの言葉を引き出しに集めておいて、
その人にフィットする言葉を見繕い、
最後に一つに絞ること。
日記は自分へのインタビュー
藤井さんは27年間毎日、その日のあったことや感じたことを5行だけノートに記し続けているそうです。
ただ書くだけではなく出来事をニュースの見出しのように変換し、より思い出しやすいフレーズにしているんだとか。これによって自分の言葉の引き出しを増やす練習も兼ねているのです。
僕自身も7月の頭からたまたま日記を書いていまして、参考になることがたくさんありました。日記を書くことで自分の頭の中をドローンから見下ろすみたいに俯瞰することができます。
寝る前に1日を振り返ることで、惰性で日々を過ごすことがなくなりました。ふとした時に感じたことなどはiPhoneのメモに書いておくことで、学び出会ったり自分の感情の変化を忘れないでいられます。結構おすすめです。
店長という立場になり、人前で話す機会が増えたり、自分の言葉の責任が重くなったように感じます。だからこそ発する言葉には気を配る必要があるし、届き易い言葉をちょうど良いタイミングで伝えるを身につけたいと思いました。
サッカーの延長戦が始まるのでここらで失礼します。最後まで読んでいただきありがとうございました!