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【モヤカラ♪ vol.19】ないないお化けが見つけた「ありのままの自分」

なにも足さない、なにも引かない。

そう言い切ったウイスキーのCMがありました。「それだけ素材に自信があるってこと?」なんて思っていたんですよね。

このコピーには、実は続きがあったんです。

「なにも足さない、なにも引かない。ありのまま、そのまま。この単純の複雑なこと。」

ありのまま、そのままでいることって、シンプルなはずなのに、なんて複雑なんだろう……。

いえ、複雑にしているのは、自分自身なのかもしれない。

5月8日に配信した第19回「モヤモヤをカラッと♪」のゲスト・ナーリーさんのお話を聴きながら、そんなことを感じました。

「ないないお化け」状態で、「自分の足元すら見えていない」状況の中、ナーリーさんは一冊の本に出会います。そして、故郷の鹿児島に帰って家族で起業することを決意されました。

ナーリーさんを促したパラダイムシフトとは!?

・いまの仕事を続けようか迷っている
・自分のスキルに自信がない
・働く意味が分からなくなった

こんな悩みを抱えている方は、ぜひ、ナーリーさんの話を聴いてみてください!

「モヤモヤ」を「カラッ♪」とさせよう

毎月第1・第2月曜日の22時10分から、「モヤモヤをカラッと♪」というTwitterスペースを開催しています。

略して「モヤカラ♪」

毎日、仕事をしたり、子育てをしたり、友だちと話したり、ひとりでご飯を食べたり。生活する中で、「モヤモヤ」することがあります。

「そういう言い方ってどうなの!?」

「なんだかエラそうなんですけど、何様!?」

「モヤモヤ」には、自分の「パラダイム」が関わっていることが多いんですよね。

人は、「パラダイム=ものの見方や思い込み」によって思考し、選択し、行動しています。でも、自分がどんなパラダイムを持っているかは、なかなか意識できません。

そこで、「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わった瞬間」をうかがい、明日のワクワクにつながるヒントをお伝えしています。

底が抜けてた!? 「ないないお化け」の正体

東京で主に営業の仕事をしていたというナーリーさん。転職経験は、なんと7回! なぜ、こんなに転職を繰り返したのか。

新しい仕事に就いて最初のうちは、モチベーションも高いですよね。学ぶこと自体が楽しいし、知らなかった世界に触れられるよろこびもあります。

でも、学べば学ぶほど、陥るワナがあります。

「あれも、これも、知らない……。もっともっとやらなきゃっ!

どれだけスキルを身につけても、経験を積んでも、ナーリーさんの中で何かが「満たされていく」感覚がなかったのだそう。

住宅ローンがあったこともあり、稼がなきゃ!と、もっとできるはず!という想いばかりがつのっていきました。

ついには外回りの途中で、電車とホームの間に落ちてしまい、大けがを負ってしまうんです。

「骨と一緒に、心もポッキリ折れちゃいました」

いまでは笑ってお話できるようになったそうですが、この頃は「自分の足元すら見えていない」ような心理状態だったんですね。

3か月の療養を経て仕事に復帰したものの、ストレスから1年で10kgも太ってしまいました……。

人に会うのもつらくなり、家族と電話で話すことさえできなくなってしまったそう。

そんなナーリーさんに、新しい出会いをもたらしてくれたのは、音声アプリの「Clubhouse」です。

2021年に日本でも利用が始まり、急速に話題になりましたよね。

ナーリーさんがよく聴いていたのは、川原卓巳さんのルームです。

「この人の言うこと、なんだか、めっちゃ楽しそう!」というわけで、発売されたばかりのご著書『Be Yourself 自分らしく輝いて人生を変える教科書』も入手。

パラリと開いたところで、パラダイムシフトが起きました。

あなたはこれ以上、もう何も足さなくていい。

『Be Yourself 自分らしく輝いて人生を変える教科書』

この一文に出合ったとたん、ナーリーさんは自分が「ないもの」ばかりに目をむけ、焦り、苦しんでいたことに気が付いたのです。

この頃のことを、「自分の底が抜けていたのかも」とお話されていました。

そりゃー、どれだけスキルを注ぎ込んでも、満たされないよ……。

これまでの生き方とは正反対の言葉。もしかしたら、優秀な方ほど、このパラダイムに陥りやすいのかもしれません。

自分でなんでもできるようにしておかないと!

ひとりでも生きていける力をつけなきゃ!

そんな想いを抱えがちな方には、川原さんの本からこの一文を贈りたいと思います。

日本人は「MUST」の円が大きすぎる!

「WANT」と「CAN」と「MUST」の円からキャリアデザインを考えるフレームワークがありますが、それぞれの円の大きさ、チェックしてみてください!

「MUST」が大きすぎると、押しつぶされてしまいますよ……。

仕事×自分らしさ×家族という第三の案

2022年の春、故郷の鹿児島に帰り、家族で検体搬送の仕事を始めたナーリーさん。決断前はもちろん、今後の身の処し方について悩んだこともありました。

心をすり減らした「ないないお化け」生活には区切りをつけたい。

「ありのままの自分」で生きる道を探したい。

なにより、家族と過ごす時間を大切にしたい。

ご家族の病気などもあり、命の使い方を考えたナーリーさんが見つけた第三の案が、「家族起業」です。

ひとりでできる仕事として「ライフコーチ」を、家族でできる仕事として「検体搬送」を、というすべてを叶える道を拓くことに。

自分のミッション・ステートメントをご両親に話したところ、すごくよろこばれたそうです。会社のミッションとして採用することになり、みんなが見えるところに貼ってあるんだとか。

「ありのままの自分を受け入れる」覚悟を決めたとたん、次々と扉が開かれていくなんて、かなりすごい展開!

「モヤカラ♪」のパーソナリティであるむらけんさんも、家族でミッションを共有することの重要性を指摘されていました。

善きにつけ悪しきにつけ、家族以上に大きな影響力を持つ組織もない。それにもかかわらず、家族の意義と目的を明確にしたビジョンを家族全員が深く理解し共有している家庭はほとんどない。家族のビジョンと価値観は、その家庭の特色と文化の本質を表すものである。それを明確にし、家族全員で共有する努力をしていないのである。

『7つの習慣ファミリー』

わたしはいま、『7つの習慣実践ドリル』という、『7つの習慣』を日々実践していくドリルに取り組んでいるのですけれど、week2に「自分のミッション・ステートメントを話す」という課題があります。

「えーーー!! めっちゃ照れくさい」

と語っていたコーチ仲間のてしまさんは、実際にトライしたあと、家族が変化したと教えてくれました。

普段はなかなか勉強しようとしない長男が、自分から勉強を始めたんです!!

ナーリーさんや、てしまさんのように、自分のミッションについて語り、フィードバックをもらい、周りに協力してもらうのは、とてもいい方法だと思います。

照れくさいけどね。やってみる価値、ありそうですよ!

まとめ

10年ほど前、わたしは荒れ放題に荒れた心を抱えていました。そんなとき、生まれたばかりの姪っ子に会いに行ったんです。

生後3日目くらいなので、まだしわくちゃのフニャフニャ。「ピスー、ピスー」と鼻息をたてて眠っていました。

手をツンツンすると、わたしの人差し指をギューッと握ってくれました。

まだ世間の厳しさも知らず、人間の醜さにも出会っておらず、まったくの無垢な状態の赤ちゃん。

生きるって、こういうことか。

戦略も、打算も、計算も、駆け引きも、なにもない。ただ「生きる」ことに集中している存在。

存在そのもに価値があるって、こういうことか。

「ありのままの自分」とは?を考えるとき、わたしが思い出すのは、この姪っ子の姿です。

日々、仕事の中で成果を求められ、成長を促されていると、ついつい自分に「むち打つ」ことが当たり前になっていきます。

もちろん、がむしゃらに動いて自分を育てる機会が必要なこともあるでしょう。

でも、同じくらい、自分を「慈しむ」ことも必要なのではないか。

ナーリーさんは「MUST」の円が大きすぎることに気づいて、そこに押しつぶされそうになっている自分を救出したわけです。

自力で。

大けがをした事故のときも、ひとりでホームによじ登ったそうですが、自分を守ってあげられるのは、一番に自分なのです。

「なにも足さない、なにも引かない。ありのまま、そのまま。」

そんな自分を認めてみませんか?

自分を覆う氷のような鎧が溶けたとき、あなたの目の前には。

どんな世界が広がっているでしょうか。


5月の「モヤカラ♪」は、いつもとは違い、第2週5月8日と、第3週5月15日に配信します。みなさんの「モヤモヤ」が、「カラッと」なるようなトークをお届けしたいと思います。お楽しみに!

ナーリーさんのお話はこちらから聞くことができます。ぜひ!

「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。

講座内容はこちらに掲載されています。

「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。



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