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【モヤカラ♪ vol.21】あの日、仕事観が変わった…一期一会を貫くためにしていること

2011年3月11日の午後。どこで、何をしていたか覚えていますか?

わたしは新宿御苑の側にあるオフィスで、パソコンに向かっておりました。14時46分、ロッカーの上に置かれた段ボール箱が降ってくる中、モニターが倒れないよう抱きしめていました……。

第21回「モヤモヤをカラッと♪」のゲスト・亜美つぐみ さん(@tsugumi26327708)は、家族で経営している旅館の休憩時間で、お昼寝していたそうです。

強い揺れを感じ、てっきり「自分が椅子から落ちた」と思ったのだとか。

多くの人がたくさんのものを失い、人生を変えてしまった、東日本大震災。

仕事第一で生きてきた亜美さんもまた、そのひとりです。

本当に大切にしたいものが明確になり、そして実践にまで移せるようになったパラダイムシフトとは!?

「モヤモヤ」を「カラッ♪」とさせよう

毎月第1・第2月曜日の22時10分から、「モヤモヤをカラッと♪」というTwitterスペースを開催しています。

略して「モヤカラ♪」

毎日、仕事をしたり、子育てをしたり、友だちと話したり、ひとりでご飯を食べたり。生活する中で、「モヤモヤ」することがあります。

「そういう言い方ってどうなの!?」

「こんなにがんばってるのに、なんで評価されないの!?」

「モヤモヤ」には、自分の「パラダイム」が関わっていることが多いんですよね。

人は、「パラダイム=ものの見方や思い込み」によって思考し、選択し、行動しています。でも、自分がどんなパラダイムを持っているかは、なかなか意識できません。

そこで、「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わった瞬間」をうかがい、明日のワクワクにつながるヒントをお伝えしています。

「言わなくても分かるでしょ」って、ホント?

地震に気がついた亜美さんは、すぐにご主人と「やること」を確認。まずは小学生と幼稚園生だった子どもたちを迎えに行くことにしました。

ちょうど下校時間だったため、バスから降りた子どもたちが、亜美さんに向かって一斉に走ってきたそうです。

子どもの顔を見たとたん、力が抜けた……。

とにかく子どもたちを集めて全員を預かり、親御さんにも連絡。一斉に話しかけてくる子どもたちを落ち着かせることで、徐々に亜美さんも落ち着きを取り戻していきました。

この頃、「計画停電」が行なわれていたことを覚えてらっしゃるでしょうか。

電力の供給力不足に対する方策として、東京電力が計画的に電気の供給をストップする、というものでした。

電気が止まるということは、旅館の経営に大きな影響を与えます。

また、受験を控えて塾に通っていた小学生の息子さんを、継続して通わせるかどうかという問題も起きてきました。

さまざまな問題が一度に目の前に迫ってきた状態で、亜美さんにパラダイムシフトが起きました。

「家族なんだから、言わなくても分かってるでしょ」なんて、ない!

もっと話をしなきゃ!!!

たとえば、塾の問題について、亜美さん自身は、「家に閉じ込めておくよりも、いつも通りの生活を送らせてあげたい」という気持ちが強かったそう。

一方でご主人はというと、「真っ暗な道を歩いて通うなんて、危ないじゃないか」というご意見。

どちらの気持ちも分かるし、一理ある意見です。

「家族が大事」という価値観は一致していても、その表し方が違えば、ズレた議論になってしまいます。

もっと、ちゃんと話をしないと、分かり合えない。

家族でさえそうなのだから、旅館のスタッフの方にも、もっと仕事の意味を伝えていこう。

そう考えた亜美さんは、単に手順を教えるのではなく、理由も一緒に伝えるようにしていきました。

亜美さん自身が「チームとして働こう」という意識に変わったことで、それまで不平不満の多かったスタッフにも理解が広がり、自ら率先して動いてくれるようになったそうです。

「家族だから」「いつも一緒にいるから」分かり合えて当然なんてことは、ありません。

むしろ近しい人ほど、「対話」が効果を生むのかもしれないですね。

「思う」と「行動」の谷を越える

『7つの習慣 ファミリー』には、こんな一文があります。

ほとんどの人は、家族が最優先だと疑いなく思っている。ほとんどの人は家族の健康を何よりも願っている。自分の命よりも大事だと思っているだろうし、家族のためなら死んでもよいと言うだろう。ところが、自分のライフスタイルを振り返って、自分の時間と関心を何に一番向けているか考えてみると、たいていは家族以外のものであることがわかる。

『7つの習慣 ファミリー』

そうなの。「思って」はいるの。本当に間違いなく「思って」はいる。

でも、現実のスケジュールを見ると、優先しているのは仕事だったり、友人との約束だったり、趣味の時間だったりするんですよね……。

生活する中で浴びてしまう、多くのプレッシャー。苦しめられている方も、多いんじゃないでしょうか。アワアワしているうちに、「思う」と「行動」の間にはギャップが生じてしまう。

このとき、「フィードバックをしないことで、信頼口座が引き出しの状態になる」と、むらけんさん(@muraken7habits)が指摘してくれました。

亜美さんにとっていま一番大切なもの、最優先にしているのは「家族」です。

ちょうどご家族の帰宅時間と重なるため、7SALONのイベントにも参加できないことが多いのだとか。

長年、仕事を優先に生きてきたものの、大きなパラダイムシフトを経て、「近い関係だからこそ、ズレを放置せず、対話を大切にしよう」という決意した亜美さん。

その想いは「人」だけでなく、「場」にも向けられるように。

いつもお客さまをお迎えする前に、キレイに掃除していたお部屋。お客さまがチェックアウトされた後、どれだけ慌ただしくしていても、大きく一礼するようになったのだとか。

「気持ちよく過ごしていただけるようにしてくれて、ありがとう」

日々のプレッシャーをはねのけ、本当に大切にしたいものを大切にする。

「思う」と「行動」がつながった人の強さは、ここに発揮されます。まずは「思う」と「行動」をつなげるために、できることから考えてみませんか?

そうすれば、また一歩、目指したい世界に近づくことができるかもしれません。

まとめ

人生で大事にしたいこと、自分のミッションを明確に持っている方も多いと思います。

でも、「思う」と「行動」の間には、深い谷間があるんですよね……。

頭では分かっているんだけど、今日も「行動」のための時間が取れなかったとなってしまうとき。

自己対話=セルフコーチングが有効です。

亜美さんは「モヤモヤ」がたまったときは、お気に入りのカップに好きな飲み物を入れ、大好きな万年筆で、

ドバーーーーーッ

と、気持ちを書き出すのだそうです。

この「書き出す」という行為のメリットは、自分の感情を客観化できることにあります。そして時間が経ってから振り返ってみると、「すごくつまんないことで怒ってたなー」と、自覚の力を引き出すこともできます。

ぜひ、やってみてくださいね!

せっかく熱海にお住まいの亜美さんをお迎えしたので、おすすめスポットを聞いてみました。

まずは、熱海駅近くのコーヒーがおいしい隠れ家スポット「CAFE KICHI」さん。

そして、一時期、伊豆半島に“ハマって”いたという、むらけんさんのおすすめは、「天窓洞」。こちらは、“伊豆の青の洞窟”と呼ばれているそうです。

また、熱海周辺はワイナリー巡りも楽しめるそうです。

次回の「モヤカラ♪」は、6月12日に配信します。今日の「モヤモヤ」が、「カラッと」なるようなトークをお届けしたいと思います。

お楽しみに!

亜美さんのお話は、こちらから聴くことができますよ。


「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。

講座内容はこちらに掲載されています。

「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。


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