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【モヤカラ♪ vol.20】生と死は紙一重!「真剣に生きる」と決めて得たものは

「一所懸命」という言葉は、中世の武士が先祖伝来の所領(一所)を命懸けで守ったことに由来します。転じて、「物事を命がけでやる」ことを意味するようになったそう。

最近、「一所懸命」になっていること、ありますか……?

ラオウはケンシロウとの激闘に敗れたあと、「我が生涯に、一片の悔いなし!」と言って散りましたが、後悔のない人生ってあり得るのでしょうか……?

5月15日に配信した第20回「モヤモヤをカラッと♪」のゲスト・ノブさんは、ある体験を経て20代で徹底的に自分を鍛えようと、ガツガツ仕事をしていたそうです。

現在は、アウトソーシング関連事業の会社を経営しているノブさんが、「一所」に「懸命」になったパラダイムシフトとは!?

・自分のやりたいことが分からない
・「ゴール」を思い描くのが苦手
・二拠点生活をしてみたい

こんな悩みをお持ちの方は、ぜひ、ノブさんの体験を参考にしてください!

「モヤモヤ」を「カラッ♪」とさせよう

毎月第1・第2月曜日の22時10分から、「モヤモヤをカラッと♪」というTwitterスペースを開催しています。

略して「モヤカラ♪」

毎日、仕事をしたり、子育てをしたり、友だちと話したり、ひとりでご飯を食べたり。生活する中で、「モヤモヤ」することがあります。

「そういう言い方ってどうなの!?」

「なんだかエラそうなんですけど、何様!?」

「モヤモヤ」には、自分の「パラダイム」が関わっていることが多いんですよね。

人は、「パラダイム=ものの見方や思い込み」によって思考し、選択し、行動しています。でも、自分がどんなパラダイムを持っているかは、なかなか意識できません。

そこで、「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わった瞬間」をうかがい、明日のワクワクにつながるヒントをお伝えしています。

オレ、ここで死ぬの!? 「生」を実感した旅

ノブさんが20歳の大学生だった1998年。世間には、あるテレビ番組の熱狂がまだ残っていました。

猿岩石の「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」です。

「このままダラッと学生生活を送るくらいなら、行っちゃおうぜ!」

とばかりに、友人と日本を飛び出したノブさん。神戸から船に乗り、上海へ。そこから人に勧められるまま汽車に乗り、バスに乗って移動しているうちに、中国の奥地・雲南省にたどり着いていました。

ここは「一つの山に四季があり、10里ゆくと天気がかわる」と言われるほど、過酷な気候の地。

それでも同じバックパッカーのイギリス人やアメリカ人とカタコトで会話しながら、旅を楽しんでいたそう。

ある日、現地の方と麻雀をしていたノブさんと友人は、勧められるまま飲み食いをし、そのまま炎天下で気絶するように眠ってしまいました……。

6時間後、真っ赤に日焼けした状態で目を覚ましたノブさん。同じように倒れていた友人が、ガバッと起き上がるなり詩を書き始め、奇声を上げる姿を目にすることに。

このまま、死ぬんじゃないか!?

うつろな目をした友人が、崖から飛び降りてしまうかもしれない。夜中に自分の首を絞めるかもしれない。もし、いま喘息の発作が起きたら薬もない。

当時は携帯電話もない時代です。おまけに郵便制度があるのかどうかも分からないほどの山奥にいます。

このまま、誰にも気づかれずに死ぬんじゃないか!?

そう思って恐怖したというノブさん。いま死んだら……絶対に、後悔する!

だって、ずっと好きだった彼女に告白もしてないのに!!!

実は旅立つ前、友人と一緒に「遺書を書いておこう」と約束。無事に帰国できたら破り捨てることを前提に、旅への覚悟を決めていたんです。

何かひとつでも歯車がずれたら、無事に帰ってくることはできなかったかも……とお話されていました。

このときの経験から、「生と死は紙一重だ。真剣に生きなきゃ!」と思ったノブさんは、20代で徹底的に自分の基礎をつくるキャリアプランを選択。

終身雇用を踏まえた大企業への就活ではなく、ベンチャー企業でガツガツと働く道を選びました。実際、20代は夜中の3時までバリバリ働く生活だったそうです。

人生の儚さを実感したことから、自分にとっての「一所」を見定め、35歳で独立。起ち上げた会社は、今年で11年目を迎えました。

そして「一所懸命」に生きる人に、天はご褒美を授けてくれたんです!

自分の心と直感に従う勇気を持つ

世間で流行っていたとはいえ、遺書まで書いてバックパッカーの旅をするなんて、勇気のいることですよね。

旅先で危険な目に遭ったからこそ、「生」のありがたさをヒリヒリと実感することができたともいえます。

人間はこの世に生まれ、生き、そして死にます。

この流れを変えられた人は、いまのところいないんですよね……。100億円持っていても、出世競争に勝ち残っても、変えられないもの。

この中で、自分でコントロールできるのは「どのように生きるか」だけです。

「モヤカラ♪」のパーソナリティであるむらけんさんは、今年の新人研修で、スティーブ・ジョブズの名スピーチを聞かせてあげたそうです。

誰も死にたくない。(中略)あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。

日本経済新聞

自分の心と直感に従い、旅に出て、生きているよろこびをかみしめたノブさんは、帰国後、ある行動にでます。

中国の奥地で命の危険を感じたとき、会いたいと願った彼女に告白しに行ったんです。

その彼女が、いまの奥さま!!!

そんなのアリ!? ドラマじゃなくて!?

って思いますが、事実です。「一所懸命」に生きたからこそ、開けた道。つながった縁。広がっていく感謝の連鎖。

この春から東京と新潟の二拠点生活を始めたのも、家族との時間を充実させたかったからだそう。

今後は新潟にもオフィスをつくり、雇用を生み出すビジネスを仕掛けていきたいとお話されていました。

「我が生涯に、一片の悔いなし!」

そんなふうに言える生き方ができたら……。

きっと、もっと自分を誇りに思えるのではないでしょうか。そして、一番ほしかったものをつかむことができるのかもしれません。

まとめ

後悔のない人生を送りたいと思いつつ、毎日の忙しさに時間はあっという間に流れていってしまいます。

やりたいことをやり尽くすのもひとつの道。自分の決断に心の声に素直に従うのもアリ。「真剣に生きよう!」と決意すれば、もう本意でない生き方をして、時間をムダにするなんてできなくなります。

自分の「一所」が分からない、「終わり」を思い描くのが苦手という場合は、過去の体験から探ってみませんか?

自身のキャリア=人生は、自分で作り上げたもの。これまでのご自身の「選択」の中に、ヒントがあるはずですよ!

最後に、ノブさんに二拠点生活のメリットを聞いてみました。

・移動の時間で自分のコンディションを把握できる
・ネットがつながりにくいときは内省の時間にする
・時間の目的をハッキリさせて集中する
・音声メディアを積極的に利用する
・空気の違いでモードを切り替える

これから二拠点生活をしてみたいとお考えの方、ぜひ参考にしてください!

ノブさんのお話は、こちらから聴くことができますよ。


6月の「モヤカラ♪」は、5日と12日に配信します。みなさんの「モヤモヤ」が、「カラッと」なるようなトークをお届けしたいと思います。お楽しみに!

「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。

講座内容はこちらに掲載されています。

「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。


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