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【モヤカラ♪ vol.18】自分で選択する自由を、すべての人に

今日があなたの80歳のバースデーだとします。

誰に、どんな言葉で祝ってもらいたいですか?

(え!? 80歳でなにしてるのかな、わたし……)なんて考え込んでしまったんですが、これは『7つの習慣実践ドリル』という本に載っている問いです。

企業の定年制度は、2025年4月までに60歳から65歳へと延長されることが決まっています。

でも、日本労働組合総連合会の調査によると、「何歳まで働きたいか」という設問に対する回答は、平均67.4歳だったそう。

リタイアしたら、あんなことしたい、こんなことしたいと夢をもっている方もいるでしょうし、のんびり悠々自適な生活をするための準備をしている方もいるかもしれません。

一方で、「とにかく何もしたくない!」という意見もあるかもしれませんね。

ただし、60歳で会社員人生を終えたとしたら、80歳のバースデーまで20年あります。そのときまで、新しい関係を築かず、なんの学びもなく、どんな貢献もせずにいたら。

いったい、誰が、どんな風に祝ってくれるでしょう……。

4月10日に配信した第18回「モヤモヤをカラッと♪」のゲスト・米納良司さんは、定年まであと2年というタイミングで起業を決意。でも、長いサラリーマン人生で、起業したいと思ったことは一度もなかったそうです。

米納さんを促したパラダイムシフトとは!?

「モヤモヤ」を「カラッ♪」とさせよう

毎月第1・第2月曜日の22時10分から、「モヤモヤをカラッと♪」というTwitterスペースを開催しています。

略して「モヤカラ♪」

毎日、仕事をしたり、子育てをしたり、友だちと話したり、ひとりでご飯を食べたり。生活する中で、「モヤモヤ」することがあります。

「そういう言い方ってどうなの!?」

「なんだかエラそうなんですけど、何様!?」

「モヤモヤ」には、自分の「パラダイム」が関わっていることが多いんですよね。

人は、「パラダイム=ものの見方や思い込み」によって思考し、選択し、行動しています。でも、自分がどんなパラダイムを持っているかは、なかなか意識できません。

そこで、「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わった瞬間」をうかがい、明日のワクワクにつながるヒントをお伝えしています。

自分で選択する自由を、すべての人に

米納さんは、もともと半導体メーカーで営業をされていました。あるとき、会社の方針転換により、独占状態だった部品の販売を中止することに。

営業担当として、クライアント企業を1社ずつ回って謝罪する日々。選択肢のない中での取り引きだったのに、長年の信頼が一瞬で崩れ去る現場におられたんですね。

こんな、一社に依存したLose-Winの取引があっていいのだろうか……。

そう感じた米納さん。勤め先の会社にはなんの不満もない。起業なんていうリスクの高いことは、これまでの人生で選択肢にも入っていなかった。

だけどいま。この大荒れのつむじ風に翻弄される人たちのために、自分にできることがあるんじゃないか!?

実は米納さんは、ファイナンシャルプランナーの資格をお持ちなんです。知識を活かして、ご自分の「生涯収入」について、いつも考えていたそう。

会社員を続けた場合の収入と、定年までの年数。
起業した場合のリスクと可能性。

多くのものを並べて、過去と未来を見渡したとき、パラダイムシフトが起きました。

自分への投資があるじゃないか!!

目には見えない、「自分」という資産が候補に入っていなかったことに気が付いたわけです。

「人的資産」としての自分をFP目線でチェックしてみたら、ノウハウは持っているし、信頼関係のある顧客もいる。なにより、この突風の中で、信頼の重要性を痛感している自分がいる。

俺は、どういう人でありたいのか。

お金よりも、リスクに脅えるよりも、信頼を大切にしたい

そうして、起業を決意。「Free to make own decision, 自分で選択する自由をすべての企業と人に。」をミッションに、その名も「In-Dependent(独立)」という名前の会社を起ち上げられました。

風が吹くまでは選択肢にも挙がっていなかった、起業という道。

思考の枠が吹き飛ばされ、パラダイム=ものの見方が変化したといえますが、米納さんにとっては、リスクをとるというより、人々の信頼に応えられる自分でありたい、が大きかったのかもしれません。

クレッシェンド・マインドを持つ

人生の折り返し点となる40代~50代が直面する「ミッドライフクライシス(中年の危機)」は、「第二の思春期」とも呼ばれているそうです。

4月4日に発売された『7つの習慣という人生 「クレッシェンド」』には、中年期という困難な時期に必要なのは、道を教えてくれる「良心のコンパス」であるという話が紹介されています。

現代の社会には年齢としをとったら働くか引退するか二つにひとつ、という悪しき誤解がある。なにもどちらかひとつを選ぶ必要はない。「貢献する」という第3の案がある。

『7つの習慣という人生 「クレッシェンド」』

会社員を引退したとしても、有意義な貢献をすることから引退するべきではないという指摘に、わたしは読みながら何度もハッとさせられました。

若いころは職業人としてキャリアを積み上げることを意識していても、ミドル世代になると「終わり」が見えてきます。フワッとしたまま過ごしていたら、シニア世代になったとき、どうなっちゃうんだろう……?

『7つの習慣という人生 「クレッシェンド」』で勧めているのは、「クレッシェンド・マインド」を持つことです。

音楽記号の「だんだん強く演奏する」を意味する「<(クレッシェンド)」。

「クレッシェンド・マインド」とは、本当の挑戦はこの先にあると考え、常に挑戦していくことを忘れない生き方のことです。

とはいえ、先に紹介した調査にあるように、60 歳以降も働きたいと思う理由は、「生活の糧を得るため」という場合が多いと思います。

そういう方には、米納さんの選択が参考になるかもしれません。

米納さんのお仕事は、もちろん収入を得るためでもあるんですが、それに加えて、一社依存という業界のビジネスモデルを変革するという「貢献」にもつながっています。

「自分は、どういう人でありたいか」。

人生の選択肢に、「クレッシェンド・マインド」を加えてみませんか?

きっと明日から、仕事に対する姿勢が、周囲の人への気持ちが、変わるはずですよ!

まとめ

「俺が若かったころはさー」なーんて、昔を誇る人がいまでもいるようですが、そんな生き方はバックミラーを見ながら車を運転するようなもの。

目の前には、次のワクワクが待っているかもしれないのに。

米納さんはトライアスロンやマラソンにも挑戦をされていて、先日開催された「大阪マラソン2023」にも出場。

なんと原始人の仮装をして走り抜けたそう!!

マラソンに出場するとなると、「〇時間〇分が目標です」とタイムを目標に挙げる方がいますよね。

でも米納さんは記録より、記憶に残るランをしようと考え、「100回ありがとうを言う」ことを目標に設定。

「原始人ガンバレー!」

多くの方からそんな励ましをいただき、100回以上、ありがとうを言いながら走ったそうです。

人生は仕事だけではありません。人を楽しませること、人を幸せにすることも、「貢献」につながります。

80歳のバースデーパーティーが、にぎやかで、和やかなものとなるように。いま、この瞬間からできること。

「クレッシェンド・マインド」でいきましょう!


5月の「モヤカラ♪」は、いつもとは違い、第2週5月8日と、第3週5月15日に配信します。みなさんの「モヤモヤ」が、「カラッと」なるようなトークをお届けしたいと思います。お楽しみに!

今回のトークはこちらから聞くことができます。ぜひ!

「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。

講座内容はこちらに掲載されています。

「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。


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