【モヤカラ♪ vol.22】“俺についてこーい!”タイプの先生が大変化!?
世界で最も売れているビジネス書といわれている『7つの習慣』という本があります。
本の要約サイト「flier」では、2022年のフライヤー年間ランキングで堂々の1位になっているそう。
「audiobook」の2022年年間ランキングでも1位に輝いています。
正直に言って……、みなさん、すごいですね!?
だって、『7つの習慣』といえばぶあつい。ぶあつい本といえば『7つの習慣』という印象だったのに!
たしかに、「読んでみて人生が変わった」 という声もよく耳にします。
6月12日に配信した第22回「モヤモヤをカラッと♪」のゲスト・やまちゃん先生(@yamaguchishun)も、そのひとり。
“俺についてこい”タイプの体育教師だったやまちゃん先生を変えたのは、『7つの習慣』の読書体験でした。
読み進むごとに、「これ、オレのことじゃね!?」とパラダイムシフトが起きて、ショックを受けたそう。
やまちゃん先生を生まれ変わらせた活動についてご紹介します。
「モヤモヤ」を「カラッ♪」とさせよう
毎月第1・第2月曜日の22時10分から、「モヤモヤをカラッと♪」というTwitterスペースを開催しています。
略して「モヤカラ♪」。
毎日、仕事をしたり、子育てをしたり、友だちと話したり、ひとりでご飯を食べたり。生活する中で、「モヤモヤ」することがあります。
「そういう言い方ってどうなの!?」
「こんなにがんばってるのに、なんで評価されないの!?」
「モヤモヤ」には、自分の「パラダイム」が関わっていることが多いんですよね。
人は、「パラダイム=ものの見方や思い込み」によって思考し、選択し、行動しています。でも、自分がどんなパラダイムを持っているかは、なかなか意識できません。
そこで、「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わった瞬間」をうかがい、明日のワクワクにつながるヒントをお伝えしています。
成功って……オレ、勘違いしてた!?
山形県の中学で体育教師をしていたやまちゃん先生。夏や秋は元気に、精力的に活動できるんですが、冬になるとガクッと落ちてしまう。浮き沈みの激しい生活をしていたそうです。
なぜなら……。
夏から秋はイベントが多いから!
体育祭や文化祭など、「オレについてこーい!」と言えるイベントがたくさんありますよね。この時期は、やまちゃん先生の本領発揮。パーーーッと盛り上がったあと、一気に落ちてしまうんです。
『7つの習慣』には「効果性」というキーワードが出てきます。
短期的・一時的な成功ではなく、長期的・継続的に望む結果を得る、ということなんですが、やまちゃん先生には、これが第一のショック!
「成功って、高い山に一所懸命登って、終わり!ってことじゃ、ないのか!?」
そしてまた、『7つの習慣』の中でも有名なキーワード「Win-Win」の考え方を知ったときに、第二のショックが!
「Win-Winって、盛り上がれる人と手を組むってことじゃ、ないのか!?」
そしてそして、ついに衝撃的なことに気がつきます。
「オレって、公的成功=周囲とのコミュニケーションができてなかったんじゃないか!?」
『7つの習慣』を読み進めるうちに、やまちゃん先生はポロポロと目から鱗を落とし、パラダイムシフトしていったのです。
なかでも、決定打となったのは、小学生たちに宿泊体験を提供している、自然の家で仕事をしていたときのことでした。
子どもたちを預かり、盛り上げて、楽しませて、良い思い出をプレゼントしていたものの、最後の別れが美しくないことに気がついたのです。
逆に、信じて委ねてみたら、子どもたちは不器用ながらも自由にやり方をみつけ、仲間意識を育て、満足感と達成感を抱いて巣立っていく。
Win-Winは、仲良しの人や盛り上がれる人と手を組むことではありません。考え方の違う人と、共にお互いのWinを目指すということです。
何でもかんでも指示してコントロールしなくても、子どもたちは自分でできるんだ。
経験も、考え方も違う人と組んだ方が、もっと楽しいじゃないか!!
大きなパラダイムシフトを経たいま。子どもたちに『7つの習慣』を伝え、主体性を育み、コミュニケーションの楽しさを体験できるプログラムを提供しているそうです。
子どもはみている! 大人の“背中”
パラダイムシフトして、「子どもたちに委ねてみよう!」と決心したものの、最初はちょっと寂しく感じることもあったそうです。だって、子どもたちは「自分でできた!」という満足感を得ているのです。
先生である自分には「ありがとう」と言ってくれないんだな……。
でも、初日には不安そうに参加していた子どもが、最終日に言ってくれたんです。
「ぼくは自信をつけました!」
そんな感想を言うキラキラした表情を見たら、「やっぱりこれだ!」と、目標を再確認できたそう。
子どもたちに信頼してもらうために、自分が率先して動きつつ、任せるところは任せる、見守るときは口を出さない行動が実践できるようになっていきました。
そんなやまちゃん先生を見て、子どもたちから、
「やまちゃん、やればできるじゃん!」
なんて声をかけてもらうこともあるそうです。カワイイ。
ご自身が変化したことで、一番大きな影響があったのは家族に対してかもしれない、とのこと。
「モヤカラ♪」のパーソナリティであるむらけんさんが教えてくれた『7つの習慣 ファミリー』には、こんな一節があります。
闘争か、逃走か。
やまちゃん先生が「闘争」一択だったころ、勉強しようとしない長女には、落ちこぼれるんじゃないかという心配がありました。
個性的な次女は、ワガママすぎる子でしかない。奥さまに対しては、「オレがこいつを直さないといけない!」と思っていた……。
右を見ても、左を見ても、「オレがなんとかしてやらねば」と感じる人ばかり。その人の課題を見つけては、さらに闘争心に火が付く……。
でも、パラダイムシフトしたことで、それぞれの良さをいっぱい発見することができ、やわらかくなったとお話されていました。
たとえ最初はLose-Winでもどかしい想いをしたとしても、ジャンプする前の“ため”の時間だと、耐えることができるようになったそう。
自分がかけているメガネ=パラダイムは、「自分基準だけ」で世界を見せます。
正しいのも自分。なんとかしなきゃいけないのも自分。世界の中心には“自分”しかいないことに。パラダイムは他者はもちろん、自分の可能性も狭めてしまいます。
自分がどんなメガネをかけているのか、確認してみませんか?
周囲の人とのあたたかいコミュニケーションは、そこから生まれるのですから。
まとめ
今回のゲスト・やまちゃん先生は「中学教師だった時代、周囲とのコミュニケーションを大切にしていなかった」ことに気がつき、大きなパラダイムシフトをされました。
その恩返しとして、いまは学校の外から子どもたちを支援する活動をされています。
今年は8月1日から6日まで、「未来へ繋ぐ宿泊体験」イベントを実施するそうです!
仲間と協力してテントを張り、ご飯をつくって、月山に登る。天気がよければ流星が見られるかも!?
山形県は滝の数が日本一だと教えていただきました。先月、旅行した山形の銀山温泉(記事はこちら)にも大きな滝があって、マイナスイオン浴び放題でした。山形、めっちゃいいですよ!
冒頭に書いたように、『7つの習慣』は世界で一番売れているビジネス書ではあるんですが、「読書」のための本ではない、とわたしは感じています。
実践するための本であり、行動するための指針がつまった本。
ただし、その道はホントーーーに長い……。
心折れそうなときは、やまちゃん先生の取り組みを思い出してください。「俺についてこい」というマインドを手放せば、想像していたよりもさらに大きなよろこびが待っています。
やまちゃん先生のお話は、こちらから聴くことができますよ。
7月の「モヤカラ♪」は、3日と10日に配信します。みなさんの「モヤモヤ」が、「カラッと」なるようなトークをお届けしたいと思います。お楽しみに!
「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。
講座内容はこちらに掲載されています。
「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。