祖国の為に命を懸けようとしている在日ウクライナ人の男っぷり
今回紹介するのは在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリー氏だ。
ナザレンコ・アンドリー
1995年、ウクライナ東部のハリコフ市生まれ。ハリコフ・ラヂオ・エンジニアリング高等専門学校の「コンピューター・システムとネットワーク・メンテナンス学部」で準学士学位取得。2013年11月~14年2月、首都キエフと出身地のハリコフ市で、新欧米側学生集団による国民運動に参加。2014年3~7月、家族とともにウクライナ軍をサポートするためのボランティア活動に参加。同年8月に来日。日本語学校を経て、大学で経営学を学ぶ。現在は政治評論家、外交評論家として活躍中。ウクライナ語、ロシア語のほか英語と日本語にも堪能。著書に『自由を守る戦い―日本よ、ウクライナの轍を踏むな!』(明成社)がある。https://twitter.com/nippon_ukuraina?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
非常に立派な経歴を持ったアンドリー氏。彼は祖国ウクライナではもちろん、日本でも広く活躍することのできる才能に溢れた人物なのだろう。
我が日本の為にもアンドリー氏の存在はとても重要だと私は確信している。というのは、彼は日本のコロナ禍の問題点を的確に見抜ける賢い人間だからだ。詳しくはアンドリー氏の記事、「まん防」再来の恐怖――コロナ脳が日本を殺す ――こちらに目を通していただければと思うが、アンドリー氏は相当に頭の良い男だ。はっきり言って大した男だ。
https://web-willmagazine.com/social-history/YTmgd
さて、そんなアンドリー氏だが、彼はウクライナのハリコフ出身だ。ご存じのようにウクライナはロシア軍による攻撃を受けているのだが、ウクライナで二番目に大きい都市であるハリコフもロシア軍のミサイル攻撃に晒されている。
先の停戦交渉のさなか、ロシア軍の砲撃を受けたあの都市がハリコフだ。
祖国、そして故郷を憂えているアンドリー氏は2月28日のツイッターで以下のようにツイートしている。
●現在、私が生まれ育ったハリコフ市で、ロシア軍による無差別攻撃が行われている。ハリコフ市は140万人も住んでいる町で皆を避難させることは不可能。これはプーチン政権とロシア連邦による戦争犯罪、人道に対する罪。露を止めなければ民間人の犠牲者は万人単位になる。お願い、制裁と支援を!
――アンドリー氏は日本に暮らしているのだが、居ても立っても居られない気持ちだったのだろう。ロシアがウクライナを侵攻してからというもの、アンドリー氏は我々日本人に祖国の状況を伝えようと多くのツイートをしている。
●私は12月からロシア侵攻の危険性を訴えていた時、親露派は「侵攻はありえない」と言ってた。侵攻が起きた。その後は親露派は掌を返し、「ウクライナの街は平然」という嘘を広め始めた。今日、ハリコフ市で無差別砲撃が起きた。
彼らは明らかな嘘で国際社会の対応を遅らせるのが目的。虐殺協力者同然。
※2月28日 11時08分
●ウクライナ戦争の5日間でロシア軍は、8年間続いたシリア作戦より多くの死者を出した。5000人の露兵は既にウクライナの土に残り、これから永遠に帰らぬ人はさらに増える。単に自分の国で自分らしく生きたかった民を殺しに来た侵略者に正義はない。戦車で燃えた後、地獄で燃えることになる。帰れ!
※3月1日 1時58分
――アンドリー氏はこのように、時には舌鋒鋭いとも言える表現でロシアへの怒りを我々に伝えてくれている。アンドリー氏は祖国で戦闘に参加する代わりに、日本から祖国の為にツイートを繰り返していたのだろう。
しかし、本日3月2日(0時13分)、アンドリー氏は以下のようなツイートを発信している。
●皆様、本当にありがとうございました。
私の情報を頼りしていた方、申し訳ありません。できる限り速報いたします。でもウクライナに行く日本人がいる以上、私も一緒に戦場に行くしかありません。明日は大使館に行って志願いたします。ウクライナに栄光あれ!
――そう、彼は日本での生活を捨て、祖国ウクライナに戻って戦うと決意したのだ。彼は明日にでも大使館に行って志願するとのことだ。
その理由はもちろん祖国を守りたいからなのだが、そのキッカケというのが非常に男らしくて心を掴まれるのだ。
ウクライナではロシア軍から国を守るため、海外から「義勇兵」を募っている。我が日本からも70人が志願しているという。アンドリー氏はこの日本の志願兵の存在をキッカケにして、祖国ウクライナを守るために命を懸けることを決意したのだ。
「私の祖国を守るために70人もの日本人が志願してくれている。それなのに、ウクライナ人である私がどうして日本に残っていることができるだろうか。私も命を懸けて戦わなければならない」
――きっと、アンドリー氏はこのように考えたのだ。
スゴイ男だと思わないか? 彼は日本でしっかりとした生活基盤を築いているし、その文才や考え方といった個人の能力を行使して、祖国ウクライナの為にこの日本で活動していくこともできる。そういう戦い方をできる才能を持っている。
それにも関わらず、アンドリー氏は日本からの70人の志願兵に申し訳ないからと日本での生活を捨て、もはや義理とか人情とかそういう理屈も加わって祖国に帰ろうとしているのだ。
全く、なんていう男だろうか。――侍だ。アンドリー氏は侍だ。これは日本人が外国人に贈る最高の誉め言葉だと言って良い。
アンドリー氏は侍だ。
我々日本人はアンドリー氏のこの態度を見習わなくてはならない。彼は己の損得なんて考えていない。祖国を守りたいという強い思いと、「義」によって突き動かされているのだ。
彼は近く、ロシア軍と戦う為に祖国に戻るだろう。アンドリー氏の武運を祈らずにいられない。
頑張れ侍!
スラバ ウクライーニ!
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