【本】「1分間でやる気が出る146のヒント」ドン・エシッグ著より⑦
勝手にライフワークになっているビジネス本再読シリーズ。ドン・エシッグさんの「1分間でやる気が出る146のヒント」の最終回になります。今回も改めて「目から鱗」体験ばかりで、時には読み返すのもいいものだな、と再確認させられました。それでは一緒に見ていきましょう!
失敗を楽しむ
HONDAの本田宗一郎さんも、無類の機械いじり大好き人間だったとか。どんなに偉くなられても、白いつなぎ(作業着)がオレの正装だと言っておられたという逸話が残っています。とにかく車やバイクをあれこれイジっている時間は本当に楽しかったのでしょう。エジソンも同様で、いろいろなことを考え、実行に移す。失敗したら、気持ちを切り替えて、どうやったら上手くいくだろう?とまた考える・・・この作業が堪らなかったのでしょうね。
根っからの文系人間としては理系脳の技術者の方々のこうした姿勢に尊敬しかないのですが、「自分ではとても・・・」というのが本音です。しかし、チームで事にあたる、ということはとても好きなので、どんなに大変でもチームみんなで目標に向けて取り組んでいるプロセスはそれこそ「楽しい連続」であるように思いますね。
人を幸せにして自分も幸せになる
行動経済学的に言うと「返報性の法則」という行動かもしれませんが、ここでそうやって解説するのは野暮ってやつですよね(笑)。コレに関しては何度も登場していますが、経済評論家の勝間和代さんの「GIVEの5乗」理論でしょう。GIVE & TAKEではなく、GIVEを5回してようやく1つのTAKEだ、というのは本当にその通りだなと思います。みんながそういう気持ちだったら、もう少し世の中がギスギスしないような気がするんですけどね・・・。1つもGIVEしたくない相手もいるのが現実なので、仕方ないですよね・・・涙。
自分の意志で前進し続ける
「アメリカンドリーム」を体現したような言葉ですね。でもやっぱり、成功するためにはそういう精神が大事なんだと思います。昨今では、やれワークライフバランスだとか、○○ハラスメントだとか、コンプライアンス遵守という風潮がメインとなり、多少の「負荷」というのがなかなか難しいですよね。私は超氷河期時代の就職難世代で、昭和平成のまあまあ古い体質も経験できた世代なので、今のそうした清潔すぎる風潮からすると、もはや「化石世代」なのかもしれません(涙)。しかし、それはそれで、大変だったけどもだからこそ、成長できた面もあるわけで、現在はそうした「負荷」が一切(概ね?)NGが主流。そうなると、意志を持って向上していこう、というのはなかなか大変だろうな・・・なんて思ってしまいます。
思考力を最大限に発揮する
コレなんですよ、コレ!!!この本を最初に読んだときには、今のようにAI全盛時代ではなかったのですが、まさにそれを予見するような内容ですね。しかし、私はアナログ人間なので、このパブロ・ピカソの言葉には共感しかないですね。また、AIが人間の仕事を奪っていく・・・という話がありますが、もともと別なモノなので、AIでも出来ることにはAIにやってもらい、それ以外のことを人間がやればいいんじゃないか、つまり、過度に煽らなくてもいいんじゃないか、という考えです。
恐らく、今のところはAIは、0から1を生み出すというよりは、過去にあるモノから最適解を見つけるというレベルだと思います。もちろん今後、さらに進化していくことになり、いつかは人間を追い越すのでは、というシンギュラリティが話題となりますが、とはいえ、人間の複雑な感情や考え全てをAIが把握するにはまだまだ時間が掛かるんじゃないでしょうかね?と勝手に楽観しています。特に日本人の「阿吽の呼吸」のように言葉や表情に出さないコミュニケーションなんてのはAIはどうやって理解するんでしょう?
ということで、AIを恐れるよりは、人間の武器である「考える」ということをもっと常日頃から、活用すべきだと思いますね。と、同時に本を読んだり、人と話したり、といった普通のことが実は大事なのではないか、とも思っています。
成功するために必要なことをする
いますよね、口だけ番長。または、自分は行動に起こさないのに、誰かが行った行為に対して「オレもあれくらいは思いついていた」的にマウントを取ってくる残念な人。今回もまた中島みゆきさんの「ファイト!」の歌詞が聞こえてきそうなネタですが(笑)。本当にそういう輩が多すぎる。ましてやSNS全盛時代を迎えて、素人さんがプロの方へ簡単に「ダル絡み」できることもあり、そうした雑音によって、プロの方が心の動揺を生んでしまうというケースも出ています。
とにかく「行動する人」が一番カッコいい。社会人になったら「結果」が大事ですが、とはいえ、まずは実行に移し、挑戦し、時に失敗もするかもしれませんが、何度も何度も改善・改良を加え、そして成功する。そんなプロセスを経ることで絶対に人として成長できるはずです。それを横目に見て「大変だね・・・」といった傍観者でいるような人は、ちょっと斜に構えて評論家みたいで一見、カッコをつけていますが、実は一番カッコ悪いと思いますね。皆さんはどう思われますか?