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人と比べない・足るを知る~「人生を豊かに、幸せに過ごすためのヒント」【後編】

パリ五輪が閉幕しました。日本チームは金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個の合計45個となり、世界第3位という素晴らしい結果に。特に後半の怒濤のメダルラッシュには大興奮でしたよね、レスリングチームの圧倒的な強さ!そして「槍投げ」の北山選手!もぐもぐタイムも可愛らしかったです(笑)。


10代、20代の選手たちが日本代表として精一杯力を出し切っているにもかかわらず、「国家など背負って欲しくない」などと某著名評論家が腐してみたり、「五輪なんて興味ない」というマルクス礼賛評論家がTVのコメンテーターとして発言してみたり・・・という様子を見ていると、なんで素直に応援できないのかな?と本当に悲しくなりました。大きなお世話ですがそんな方々こそ、「人生を豊かに、幸せに過ごす」ことができているのかな?なんて勝手に思ってしまいましたけどね(笑)。ま、人それぞれですから別に思うことは否定しませんが、それを世間に発表しなくてもいいのかな、とは思いますね。ということで、話が飛躍してしまいましたが、早速本編をスタートしたいと思います。


人と比べない(=自分基準)

私たちはどうしても他人と比較してしまいがち。我々はどうしてもその時々に最も目立っている比較基準に注目しがちであり、さらに自分たちよりも良い結果を出しているものに着目しがちなのである。

「人生を豊かに、幸せに過ごすためのヒント」ライフハッカー日本版より抜粋

実はちょうどエピソードとして五輪選手の話題が登場していました。どうやら銅メダルを獲得した選手と銀メダルを獲得した選手を比較したところ、銅メダリストの方が幸福度が高かったそうです。銅メダリストは順位が一つ下がったらメダルが獲得できなかったのに対し、銀メダリストはあともう一息頑張れば金メダルだったかも・・・と考えてしまう傾向があるそうです。

なるほど・・・たしかに壮大な「隣の芝生は青い」効果のようにも感じますね。私はもちろん大会でこうした結果を残したことがないので、共感といっても難しいのですが、なんとなく理解できるように思います。

ただし、今回のオリンピックにおいては高飛び込みの玉井選手や、近代五種の佐藤選手が日本人史上初のメダリストとなり、大喜びしている姿を見ていると、必ずしもそうとは言えないのかな、とも思ったりしています。卓球女子団体の決勝などはまさに「死闘」と呼べるような手に汗握る戦いでしたが、試合後は双方が労い、素晴らしい表彰式を迎えたことなども記憶に新しいですね。少しずつメンタリティーが変わってきているのかもしれませんね。

当たり前だと思っているものが「もしなかったら?」と考える

この「他人と比べてしまうこと」をやめるには、自分にとって当たり前だと思っているものがない状況に半ば強制的に身を置いてみることだ。すると、今ある身の回りのものに感謝する念が生まれるだろう。

同上

ここでは一例として、「(現実的には難しいが)蒸し暑い真夏の夜にエアコンなしで過ごす日を数日作る」ということが紹介されています。ま、絶対に無理ですよね・・・涙。結果として「エアコンのある生活がどれほど快適なものか、ありがたみを身にしみて感じることが出来るだろう」と書かれています。たしかに、そうですよね。余談ですが、パリ五輪でいうとエアコンなしで大変だったオリンピアンたちの気持ちが共感できるかもしれません(けれども、実際に試したくはないですね・・・)。

かつて、東日本大震災が遭ったときに、「計画停電」というものがありました。私はちょうど職場が「計画停電」の対象地域だったので、予告された時間になるとバチッという音と共に本当に真っ暗になったことを思い出しました。それから電気が再度通電した際には、ほっとしたと同時に嬉しかったことを覚えています。まさにそういうことでしょうかね?たしかに毎日平穏無事に暮らせることに感謝ですよね、本当は。我々はついついそうしたことに慣れてしまい、「もっと、もっと」と要求ばかりしてしまいがちですからね・・・反省です。

「幸せな人生のためのTo Doリスト」作りを

感覚の慣れや他人との比較などに対し、仕方ないと諦めるのは簡単だ。しかし誰でも簡単に実行できる工夫で普段見える景色に大きな変化をもたらすかもしれない。それが「To Doリスト」作りだ。一日の中で少し手を止めて、普段から当たり前だと思っているモノ・コト・人に対して感謝する気持ちを持つ時間を作り、そのことに対して書きだしてみるのだ。

同上

お!これならデキそうだ、という方もいるのではないでしょうか?私もこれなら通勤時間に頭の中で考えることができそうだな、と思いました。ラッシュアワーだと本やスマホを出すのも憚られるので、車内広告やモニターを眺めるだけでは勿体ないですからね、こうして頭の中で感謝リスト作りならデキそうだな、なんて思いました。

まとめ~結局、人はそんなに変わっていない(らしい)

「モノではなく、コト(経験)に対して時間とお金を投資する」
「今、自分に置かれている環境に対して、もしこれがなかったら?と想像してみる」

実は大昔に数多くの著名な哲学者たちが探求して突き止めた幸せの定義と重なる部分が非常に多い。どうやら人間が幸せになるために必要なことは時代を経ても変わらないようだ。

同上

いいですね・・・このオチ(笑)。結局、古代から人間の性質はそれほど変わっていないようです。きっと古代の人たちも同じようなことを悩み、改善策を求めてあれだ、これだと考えていたんでしょうね。そして現代を生きる私たちもまた同じようなことに悩み、そして同じように解決策を求めて考えるという・・・。そう考えてみると、まさに「足るを知る」ということなのかもしれませんね。ちなみにこちらは古代中国の老子の考え。やはり、この時代からすでに話題に上るテーマだったのかもしれませんね。これだから歴史や哲学を学ぶというのは面白いですよね。


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