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【能動的学習】褒められる→自尊心が高まる→善循環(まあ、理想ですけどね)

先日、台湾の友人を東京アテンドして、改めてインバウンドの威力を目の当たりにし、なんとなくずっと頭の中で考えていたことを少しまとめてみようと思って英語勉強や英会話について、さらには能動的に取り組む方法などを書いてきました。今回もその続きとなりますが、いよいよ本丸の「では、どうやって意欲を高めるか?」という内容になります。それこそ「やる気スイッチ」ではないですが、ON・OFFが簡単に入れられれば楽なんですが、なかなかそうならないのが、学生時代の勉強ですよね。そこで以下は単に「それは夢物語だろう」とか「理想論でしょ」というツッコミは覚悟の上、今、私が考えている、「こんな教育があったらな」ということをまとめてみたいと思います。


まずは簡単に自己紹介

プロフィールにも少し触れられておりますが、1年半前まで学習塾で教室長を担当していました。集客やら日々のマネジメントのみならず、実際に授業(英・国など文系)を受け持ち、常に二つの脳みそをフル回転してきた感じです。手前味噌ですが、まあまあ成績はチームメンバーのおかげで上位だったと思います(これについてはまた後ほど)。ただし、ほぼ30代の10年間と40代中盤まで突っ走りまくった結果、俗に言う「燃え尽き症候群」となり、昨年転職し、教育関係ではありますが、かつてほどの激務ではない状態で、割とゆっくり過ごしている、というのが簡単な経歴です。

このnote上では、20代から読み続けて仕事のヒントに活用してきた様々なビジネス本や自己啓発本などを再読しながら、改めて当時の考えと、少し時間をおき、少しは成長した(?)今現在の考えで振り返るシリーズを不定期でアップしております。そんなわけでかつて担当していたこともあり、「教育」については今でも関心のある分野であります。あと、ちなみにですが、私がメインで我武者羅に動いていたのはコロナ渦以前となります。そのため、コロナ後の現在では社会全体のマインドも大きく変化しましたので、私の知識や提案が、今の時代に即活用できるかというと、若干微妙かもしれないという点はご了承頂ければと思います。

とにかく「(塾に来るだけで)偉い!」と褒めまくる(笑)

なんだか突拍子もないタイトルですが、本当にそう思っていたので、とにかく登校時から通ってくる生徒さんほぼほぼ全員に毎回そういった声がけをしていました。というのも、私自身、この業界にいる割に、全然勉強ができた人間ではないので、小学生時代から塾通いのお子さんとかを見ると「すごい!」としか思わないんですね(笑)。しかも毎回宿題までやってきて(やらされて?)、凄いじゃないですか!本当に(笑)。そんなわけで、とにかく毎回若干オーバー気味だったかもしれませんが、声がけはこまめにしていましたね。

宿題をやってきたら「素晴らしい!」の連発

これまたなんだか胡散臭いタイトルですが、私の勤務していた学習塾では宿題チェックがあるのですが、私はほぼほぼ毎回必ずチェックしていました(人数が多いと面倒なんですけどね・・・正直)。しっかりやってきたら先生にチェックして欲しいでしょうし、しかもよくできていたら褒められたいと思うんですよね、多分。一方、宿題をちょろまかす輩もいるわけで(私もそうだったので何も言えないのですが・・・笑)、そういう生徒さんの場合でも「あいつは毎回宿題チェックするから、やっておかないとな」という抑止力になるんだと思ったんです。それでも宿題をやってこない生徒さんもまあまあいるので、その場合は𠮟るというよりは、「じゃ、帰りまでにやっておこう」とか「帰りに残ってやってね~」みたいに軽い感じで返してました。

褒められる→嬉しくなる→頑張ろうと思う(となれば・・・)

ここまでお読みになられた方は、もうお気づきかもしれませんが、要はとにかく「ここに来ると褒められる」という空気感を作っていたというわけです。もちろん当初は意識していたわけではないですが、徐々に体感的に掴んでいった感じです。しかも繰り返しますが、本当に凄いと思っているので、多分あんまり嘘くさくはなかったんだと思います。それに普通にこちらがそういう声がけすると、相手も喜んでくれますからね。やっぱりそれが大きい。だってただでさえ勉強って苦痛じゃないですか、遊びに比べると(多分)。そんな中で、学校が終わってから通ってくれるんですから、せめて楽しい雰囲気とか喜んでもらう空気感くらいは作りたかったんだと思います。

お手本はベートーベンのお父さんから(?)

これはどういうことかというと、前述の通り、私自身は学歴的にも全然自慢できるものではなく、ごくごく平凡で平均的な人間です。そんな私が学区No.1とか県内上位の学校、はたまた日本でも五指に入る名門を狙う生徒さんなどを担当するとなると、めちゃくちゃ緊張するわけです。初期はあれこれ気を張りすぎて失敗したことも山ほどあるのですが、あるとき気づいたのがコレ。世界最高の音楽家の一人であるベートーベンは幼少期にお父さんからスパルタ教育を受けていたというエピソードは割と有名ですよね。でも、実はお父さん自身は音楽の才能はほとんど無かったそうです。それでも彼が音を外すなどすると厳しく接したようです。

このエピソードを参考に(・・・ってスパルタの部分ではないですよ!笑)
そうか自分には学がなくても、接し方次第で相手を伸ばすことができるんだと気づいたわけです。とはいえ、テキストを超えたものすごく高度なレベルの内容を授業等で紹介できるはずもないので、考えたのが基本の徹底。それこそテキストの問題をしっかり網羅し、日々の小テスト(単語や漢字など)等を習慣化できるようマネジメントすることに着眼したというわけです。基本、そうした賢い生徒さんは真面目なタイプが多いので、適宜しっかり確認し、出来ていれば褒めや労いを欠かさず、あとは簡単なスモールトークでいいので、日々声がけコミュニケーションをしていた感じですかね。もちろんこれだけで完璧ではないですが、普通はこうした凡事徹底をしていれば、成績は徐々に向上していくように思いましたね、当時は。

要はスポーツのコーチ、マネージャーの感覚?

私自身が教室長という立場だったこともあると思いますが、授業担当として教務も受け持っていましたが、あくまで生徒たちのコーチ、マネージャーという意識でした。成績がなかなか伸びない生徒さんにはそれ相応の原因があり、そこを見つけてアドバイスする。もちろん私に分からないときはスタッフに相談する、そんな感じで「何事もチームで解決していく」ように心がけていました。まあ、ここではこんな感じで成功体験しか書いていませんが、そうなかなか上手くいかないことも多々ありましたけどね・・・涙。

接し方は「親(タテ)、友人(ヨコ)ではなく、ナナメの関係」?

これは当時の会社の先輩に教わった大事なヒントの一つです。生徒さんとの接し方の秘訣です。親子関係は基本上(親)から下(子)への「タテ」の関係、そして友人はそれこそ通常は「ヨコ」の関係。では学習塾でのあり方はその中間の「ナナメ」を意識して接する、要は兄姉だったり、先輩だったり。私の場合は「親戚のおじさん」と自嘲気味に称しておりました(笑)。親戚感覚なので、それこそ互いに言葉遣いはフレンドリー(というかタメ語?笑)。まあ、これには賛否両論ありましたが、私としてはまあ最低限の礼儀があれば、あんまり気にしませんでした。こういう関係だからこそ、互いに言いたいことが言える環境がつくれたように思っています。

一旦のまとめ「教育はAIには代替されないでしょう(多分)」。

ということで、私の持論にはなりますが、やっぱり人と人とが接して感情を伝え合う、空気に触れて周囲によって引き延ばされる、という様子を目の当たりにしてきた身としては、教育はAIによって完璧に代替されることはないと思っています。ただ、上記は小中高校生といった10代の学生さん中心の体験例です。大学生や社会人の学びの場合は、そもそもご自身に自我がしっかりありますし、資格勉強だとすれば、そのための勉強に関してモチベーションも十分備わっていると思いますので、私が書いたような「褒めだの、声がけだの」は必要ないかもしれません。

しかし、本来、人間誰しも、いくつになっても、誰かから褒められたい生き物だと思います(なんせ、私自身、そう思っていますので・・・笑)。ですので、これはAIには代替できないんじゃないかな、と思います。だって機械に褒められてもね・・・、まあ嬉しくないわけじゃないですけども、毎回定型文を送られてもね・・・涙。ただ、一方で、生身の人間となると、相性だったり、人それぞれに考え方など、凹凸が生じますよね。ここをいかにベストマッチできるか、ここですよね。これが難儀でした、本当に。ということで、今回は「褒めることで自尊心向上→能動的に取り組む気持ちを作る(善循環)」に関する私自身の過去の例をヒントに解説してみました。



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