【MONEY】この方の本に出会えて本当に良かった!~山崎元さんへの感謝を綴る
今回は年初に他界された、経済評論家の山崎元さんの作品「経済評論家の父から息子への手紙」について書いていきたいと思います。かつて水瀬ケンイチさんとの共著「ほったらかし投資術」に出会い、見よう見まねで積み立て投資をスタートし(もちろんその前に勝間和代さんの著書を読んでスタートしていたのですが、本格的にという意味で)、子どもの頃からの算数・数学コンプレックスにより、苦手としていた「マネ活」を軌道に乗せることが出来た「恩人」でもあります。今回はそんな「算数・数学音痴」の私でもストンと納得できる解説をして下さった山崎さんについての回になります。
評論家は難しいことをシンプルに言い換えるスキルが重要
自他共に認める「凡人代表」として、(上から)言わせて頂くと、頭の良い方が「小難しい」文章だったり、解説をされるのは、本人は分かっているが、相手への配慮が足りないと思うんです。
よく「某大学教授」云々の大先生が書かれた文章や解説などに触れると、ストンと落ちる方もいれば、「うーん。結局なんなんだ?」という方、いらっしゃったりしませんか?もちろん理解力の低い私がもっと賢くならなきゃ行けないわけですが、とはいえ、そうした「凡人」にも分かるように解説してほしいじゃないですか(笑)。そういう意味で山崎さんは見事に一見小難しい経済・金融に関し、腑に落ちる解説をして下さる希有な評論家であると思います。
山崎さんの投資に関する「名言集」
今回扱う本は、つい先日発売になったばかりですので、あまりネタバレをしては、これから読まれる方の楽しみを奪うことになりますので、いつもより引用少なめで進めたいと思っています。が、以下は複数の著書にも書かれている山崎さんの所謂「山崎節」ですので、少し紹介させてください。
これだけバッサリと言い切ってしまう豪快さが格好いいですよね。これらは常に山崎さんは一貫して仰っていて、全くブレがないんです。メディアへの出演時もいつもの飄々としたスタイルで、なんなくこうしたパワーワードをぶっ込むあたりが痛快でした。むしろ、見ているこちらが「関係者も見ているのに大丈夫かな・・・」と心配するくらいに。
続・山崎さんのお金に関する「金言集」
さらに続けますと、以下のような「金言」も。ちなみにこちらも数々の著作で発表されていますので、紹介させて頂きたいと思います。
このあたりも非常に「単純明快」。本当にわかりやすい言葉で単刀直入に言い切ってしまうところが、私のような「算数・数学音痴」にも響いてくるのではないかと思っています。上記のいずれも非常に参考になるメッセージですよね。
今回、新たに山崎さんに頂いた「メッセージ」
・・・と、ここまではすでに複数の著作でも紹介されている内容だったのですが、以下は私が初めて目にする言葉が多く、改めて参考にし、大事にしていきたいものばかりでした。恐らく、本作のコンセプトが山崎さんがご自身の息子さんへ贈った手紙から着想を得て、これから社会に飛び立つ若者たちを対象にした作品だからということもあると思います。紹介したいメッセージはたくさんあるのですが、先ほど同様、これから読まれる方のご迷惑になるので、一つのカテゴリーだけ紹介させて頂きたいと思います。
これは本当に「その通り!」と思います。振り返ってみると、概ね上記年齢の「プラスマイナス2~3歳」の間で、その通りに進んでいくような実感を持っています。このあたりも明快に言葉に出来るあたり、山崎さんの凄さを感じさせてくれます。28歳前後の頑張りが30代前半の活躍につながり、それが人材としての評価をもたらし、仕事人として油の乗った30代~40代前半までを我武者羅に突っ走っていける原動力になるのかな、と思います。これは私も少しは経験したことなので共感できる実感を持っています。
そして45歳前後。これは私がちょうど転職を考え、決意した時期でもあります。しかもステップアップと言うよりは、ライフスタイルのチェンジも含め、環境を変えたかったこともあり、そのあたりも本作の中ではしっかり山崎さんが解説されています。なんといっても山崎さんはものすごい回数の転職経験者ですから、言葉の重みが違います。山崎さんの言葉をもらって、今の職に変わった自分にも自信が持てましたし、なんだか背中を押して頂いた気持ちがしています。
ぜひ、多くの方に読んでもらいたい!
冒頭にも紹介しましたが、山崎さんは非常に残念ながら今年の初頭に他界されてしまったのですが、その直前までメディアへの出演をされていました。YouTubeでも多くの動画がアップされています。堀江貴文さんとの対談、馬淵真理子さんとも対談などは本当に面白く、かつ勉強になる素晴らしい動画だと思います。
そして本作もまたぜひ多くの方に読んでもらいたい素晴らしい内容になっています。特にこれから社会人になる若い方々。私が今学生だとして、このような内容の本に出会っていたら、どれだけ嬉しかったか!と悔しくなるくらいです。もちろん私のような40代の方であっても、もちろん参考になることはたくさんあります。
と、同時に「もう山崎さんとは会えないのか・・・」と若干の寂しさもあるのですが、こうして著作を通じて対話できると思い、これからも折に触れ読み直していきたいと思います。最後になりますが、山崎さんのご冥福をお祈りするとともに、私のような人間に投資の素晴らしさ(+お金に関する大切なこと)を説いて下さったことへ厚く御礼を申し上げたいと思います。