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お金の多寡と幸福度は無関係!?お金の幸せな使い方とは?~ひろゆきさんの「気にしない生き方」より

何かと話題のひろゆきさんの書籍「気にしない生き方」から興味のあるトピックを紹介したいと思います。個人的にはひろゆきさんと同世代ということもあり、自由きままに人生を謳歌されている「勝ち組」であるひろゆきさんを羨ましく思うのですが、あれだけの資産家にも関わらず金銭感覚に関しては非常に質素倹約派。ま、実際に金持ちほどお金にきっちりしている、という話もよく聞きますからね。またもしかしたら、裕福な方だからこそお金にまつわるトラブル等も周囲で見聞きされているのかもしれません。まあ、どう頑張ってもいまからひろゆきさん的人生は歩めないにしても、何か少しでも参考になるアドバイスがあれば・・・と思って読んでみると、意外とあったという(笑)。


幸せか否かを感じるかに関して、お金はほとんど関係ない

たとえば自動車。「1000万円のレクサスです」と言われたら興奮するかもしれませんが、1回試乗してみれば「まあ、だいたいこんな感じだ」ということは分かります。800万円の車でも、1000万円の車でも、そんなに大きく違うわけではありません。(中略)つまり、お金をたくさん使うことで得られるものには限界値があるんですよ。

「気にしない生き方」ひろゆき著より抜粋

それこそ車好きであれば、大金をつぎ込んでコレクションに・・・という大金持ちもいると思いますが、それでも一度に運転できるのは一台ですからね(←貧乏人の僻み、丸出し笑)。長いこと動かさずにいると、車も悪くなりますからメンテナンスも必要でしょうしね。私などは燃費が良く、飽きの来ない車体ならなんでもOKなタイプです。ちなみにこれは時計などでも同じかもしれませんね。一度に二個も三個も腕時計をはめませんからね。


「価格の付いていないモノ」を大切にする

幸福度に影響するのは、お金の多寡ではなくて、お金でできることとできないことを、実感としてわかっているかどうかなんじゃないかなと思います。実際いろいろ試してはみましたが、お金で買えるモノによって本当の意味で幸福になることは、意外なほど少ないですよ。僕がお金を自由に使えて良かったと感じたのは、海外旅行くらいですかね。東京から大阪に行くには大体往復で2,3万円のコストがかかるんですけど、ちょっと足して5万円出せばベトナムなど東南アジアに行くこともできます。(中略)お金に余裕があればちょっと上乗せしてこれまでにない経験ができるのはメリットですね。

同上

こういった発想も非常に「庶民的」ですよね。ひろゆきさんご自身があまり高級品等に興味がないのかもしれませんね。私も身分相応と言いますか、自分に似合わないモノや服を着ても・・・という年齢ということもあるので、このあたりとてもよく分かります。ただ、コストのみを考え「安物」を買うよりは、長く使うことを考えれば「質の高いもの」を買いたいな、とは思っています。これはまさに「安物買いの銭失い」という諺があるように、安いには安いなりの理由があるわけで、すぐに壊れてしまい、再度買い直すことを考えれば、それなりに質の高いものの方が長持ちするという利点がありますよね。

エコノミークラスに乗ると、10数万円貰えるという発想

僕は海外旅行に行くときでもビジネスクラスに乗ったりはしません。ビジネスとエコノミーの違いなんてせいぜいシートがちょっと広いくらいなものですから。ベトナムまでせいぜい5,6時間。ビジネスクラスはエコノミークラスより十数万円は高くなりますが、逆の発想をすると、エコノミーで行くなら5,6時間狭いシートに座っているだけで十数万円貰えると言うことでもあるわけです。

同上

ひろゆきさんらしいなーという面白い発想だと思いました。また、このエピソードを読んだときに、かつてマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツが飛行機のファーストクラスに乗りますか?と聞かれ、「そっちの方が早く着くのか?」と答えたという逸話を思い出しました。まあ、ビル・ゲイツの場合はコスト感覚重視ではありますが、お二人とも「何に重きを置くか?」という話ですよね。ひろゆきさんは「飛行機内の5、6時間我慢すれば10万円貰える(=浮く)」という発想。まあ、私は全くビジネスクラスに縁遠いですので、常にエコノミーではありますが・・・涙。とはいえ、こうした発想、とても面白いなと思いましたね。

「普段できない体験」に投資しよう

贅沢をして良かった体験を強いて挙げるなら、高級寿司屋の「すきやばし次郎」の3万円ランチでしょうか。すきやばし次郎のランチを食べてみて「なるほど、こういうふうに違うのか」と、よく理解できたので、3万円を高いとは感じませんでした。とはいっても、もう一度すきやばし次郎に行くかというと、そういうわけではないですけど。

同上

一度くらい大奮発して高級レストランで食事してみる。すると体験そのものだけでなく、その後の「体験談」「思い出」としても記憶に残りますね。たしかに3万円のお寿司なんて、どんなネタが出てくるんだろう?とか、どんなおもてなしなんだろう?などなど気になることばかりですよね。それこそスシローなどとの違いは何だろう?とか。私なんてフツーに回転寿司でも美味しいと思っていますんで、そんな人間が「回らない寿司屋」に行ってみたら、どれだけの体験ができるのか、考えただけでワクワクします(が、行けるかどうかは別ですけどね・・・涙)。

「経験」・「思い出」にはお金では買えない価値がある

でも、考えてみれば、ちょっとした居酒屋でも1回行けば5000円くらいはかかります。そういう居酒屋に6回行ったところで、何か他人に語れるような経験ができるわけではないでしょう。すきやばし次郎の3万円コースで最高級の寿司とはどういうものかがわかったら、他の店に行ったときに比較できますし、「あの食材が最高!」といった議論でも割と勝てるようになる。そういう意味で、コスパのいい経験でしたね。「まとまった金額」を投資して、普段しないような体験をすることはオススメです。

同上

そうか・・・飲み会5、6回分で、すきやばし次郎1回か・・・ってすぐにはなりませんが(それに飲み会自体、あまりないんですけどね)、そういう発想もまた面白いですよね。以前読んだ本でも、ワイン好きの2人の若者がいて、一人は常に1000円のリーズナブルなワインを愛飲し、もう一人は友人たちとシェアして奮発して4,5万円の高級ワインを味わう・・・あなたならどちらを選ぶ?というようなエピソードがありました。これは常に1000円ワインしか知らない人間と、4、5万円のワインを味わったことのある人間ではどちらが「幅」があるか、ということだと読み取りました。まあもちろんもっともっと高いワインもあるわけですが、若者が手を出すとして4,5万円のワインなら十分高級ですよね。このように「普段しない経験」というものはお金以上の価値があると思います。


結局は人それぞれ。とはいえ「経験」に重きを置きたいかな・・

まとめとしては、上記の言葉になりますね。ひろゆきさんもそう仰っていましたが。もちろん自動車が好きなら、その道を究めればいいでしょうし、絶対にビジネスクラス、もしくはファーストクラスがいいんだ、というのであればそちらを楽しめば良いんだと思います。しかし、ひろゆきさんレベルの資産家、お金持ちでも「お金を出せば買えるモノ」による喜びはさして長続きせず、それであるなら「経験・体験」などにお金を使った方が喜びは大きいということだと読み取りました。

これは私も同感で、年齢を重ねれば重ねるほど、「モノよりコト」重視になっていくものだな、と感じています。ただ、一方でまだまだ「モノ消費」でワクワクしている若い世代であれば、ぜひともそれを楽しんで欲しいと思いますね、いずれは気づく時が来るかもしれませんが、そのときまでは買い物でワクワク感を体験するというのもアリだと思います。その際には「自分が世の中の経済活動を回しているんだ」くらい堂々とガッツリ楽しんで欲しいところです(笑)。



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