【本】それって投資・消費・浪費?~「ダメな私」を今すぐやめる200のアイデア/マイケル・ヘッペル④
ビジネス本再読シリーズ。今回もマイケル・ヘッペル著「ダメな私を今すぐやめる200のアイデア」を紹介していきたいと思います。そして今回のテーマは誰もが気になる「お金」にまつわるお話です。よく支出を「投資・消費・浪費」に分けて考える、という話を聞きませんか?これって実はかなり大事だと思うんですよね(ま、後付けの言い訳にも使われがちですが・・・←私だけ?笑)。ということで、今回も「タメになる」お話ばかりでしたので早速見てきましょう。
まずは自分のために使う
今まさに新VISAによって投資ブームが到来しておりますが、実は欧米ではすでに投資が定着しているんですよね。アメリカでは学校で複利について学び、計算機を用いて複利計算を習うというのですから、さすが投資立国。もちろんコツコツ現金を貯金していく堅実さは日本人らしくもありますが、これからの時代、こうした合理的な考えは持っておきたいもの。そういう意味ではここに書かれている内容は、2024年現在では浸透してきていますが、この本の日本版が発行された10年前はまだまだ少数派だったはず。そういう意味では先見の明ありですね。
支出の10パーセントを減らす方法
こういうシチュエーションこそ「投資・消費・浪費?」を自問自答すべき時でしょう。自分の中で「投資」だと思えば、大金であっても使うべきだし、「浪費」になるなら、別の案を考えた方が良いですよね。ですので、上記内容を守ることが目的ではなく、それぞれにおいて「なぜそれをするのか?」であり、また「それは投資なのか、消費なのか、浪費なのか?」を考えてお金を使おう、ということだと思います。ブランド品だって、それが自己投資になるなら大いに結構。外食も友人や知人、家族との大切な時間を過ごすために大事なものであるならば「投資」ですよね(まさにかつてのVISAカードのCM「priceless」の世界)。そう、「考える」ことが大事なんだと思います。と、エラそうに言いつつ、自分がしっかり守れているかというと・・・涙。今日から頑張ります。
投資する①~投資を始める前に、大切な事実を押さえておきたい。
古今東西「うまい話には裏がある」わけで、一攫千金などは夢物語。と、分かっていつつ、なんだかんだで大勝負に出てしまうのが人間だったりしますよね。しかもごく一定数はそうした勝負に勝って、あぶく銭を稼ぐ強者がいたりするから、余計悔しかったりしますよね。ま、私はそうしたギャンブル事に滅法ついていない、というか、才能ゼロなので、近寄らないようにしています。
また投資に関しても、インデックス投資が年利5、6%くらいなら御の字だと思っているので、これが年利10%だの言われたら・・・ちょっと眉唾を疑ってしまいます。それくらい慎重派。それでも時間を掛ければなんだかなんだで銀行貯金に預けているよりは、雪だるまが大きくなってくると思います。そりゃ、上には上がいますから、目標にするのは良いですが、うらやましがって追いつこう、追い越そうなどと言うのはおこがましいというもの。分をわきまえて、投資していることを忘れるくらいが丁度良いんだと思います、私の場合。
投資する②~投資を始める前に、大切な事実を押さえておきたい。
ほんとそれ。よく子どもの頃に親に言われませんでした?「余所は余所、うちはうち」って。まさに投資に関しても同じだと思います。私のような一般人のところに「最新情報」などは来ないわけですから、株式投資で一発当てようなどというのはどだい無理な話。それと、「あのときあの株を買っていれば・・・」という後悔って絶対ありますよね、一方で、「なんであのときこの株を買っちゃったかな・・・」という悲しい現実もまた経験されている方が多いのでは?そう、要はある程度「運」だったりするんだと思うようにしています。プロの方や玄人はだしの個人投資家さんは、それこそしっかり時間を掛けて研究し、さらには仲間内で情報を共有しているんだと思うので、そこからしてレベルが違うんですよね。ですから先ほど通り「分をわきまえる」これが大事だと思います。
ほとんどの人は、お金を貯めることができる。でも、投資を選ぶ人はわずかだ。
まずは「やってみよう」精神で飛び込んでみると良いと思います。私自身、よくわからないまま、それでも当時は銀行に1年預けても、お金を下ろす際の手数料以下の利子しか付かないような時代でしたので、それなら試しにやってみるか、という具合でチャレンジしたのがきっかけでした。少しの種銭ができたら、もし本当に興味関心があるのであれば、やってみると良いと思います。
投資の神様ウォーレン・バフェットの金言
最早、バフェットさんについては相当有名ですから、改めて紹介しなくても良いかと思いますが、とにかく天才投資家。それでいて庶民感覚を常に持ち続けている点もファンが多い理由の一つなのではないでしょうか。そんなバフェットさんの金言は「お金を失うな」以上。これほど単純明快な言葉はないですよね(笑)。その他のファンドのように切った張ったの大勝負ではなく、基本は安く買って持ち続けるスタイル。そんな「バイ・アンド・ホールド」スタイルが共感を得ているのだと思います。
もし仮に「失敗」をしたとしても、それが将来への「投資」であれば、良い失敗であり、同じ失敗を何度も繰り返しているのであれば、それは時間の「浪費」であり、精神の「浪費」でもあるでしょう。常に「それって投資、消費・浪費?」という具合に自問自答するのは、賢い出費(なんだかワイズ・スペンディングみたいで、どこかタイムリーな表現ですね・・・笑)の仕方につながると思います。