【映画】きっと沖縄に行きたくなる(はず)!~「366日」鑑賞記
いい歳して・・・と言われそうですが、そんな無言の「圧」にも負けず(誰もしていないんですけどね)に観てきました、映画「366日」。タイトルにも書いたとおり、もう一人の主役は沖縄といっても過言ではないでしょう!そしてHYの名曲「366日」にインスパイアされたというストーリーと音楽で感動の2時間でした。というわけで今回はまたまた「沖縄熱」が高まってしまった映画鑑賞記です(笑)ネタバレを含みますので、予めご了承ください。
まずは恒例のあらすじ紹介から
いいじゃないですか、ファンタジーなんだから
この手のドラマにありがちなツッコミどころは満載です、いろいろと。でも、それをいちいちあげつらうのは無粋。野暮ってなもんだと思います。いいじゃないですか、ファンタジーとして楽しめば、と。とはいえ、学生さん同士であれだけ立派なフラットで生活は出来ないよな・・・とは思いました(笑)。
基本、みんな善人。悪人がいない映画です。
高校時代の美海と湊の甘酸っぱい恋愛エピソードは、こちらが照れるくらいキラキラしていました。私には悲しいかな、こんな思い出があんまりないので(涙)羨ましくもあり、懐かしくもあり・・・みたいな気持ちで観ていました。いいじゃないですか、こういうの。そして主人公の美海を見守る幼なじみの琉晴くんもいい味を出しているんですよ、現実には難しいだろうな・・・という設定も「彼なら受け入れられるかも」と思える名演でした(ま、演じている中島さんのほうが赤楚さんよりも年上に見えたのはご愛敬ということで)。
MDが懐かしすぎる件(笑)
今回、二人を繋ぐ大事な役割を担うのが「MD」。私はカセット世代からMDへと移行した時期でもあり、MD全盛期を謳歌したので、とにかくめちゃくちゃ懐かしかったです。もう若い世代の皆さんにとっては謎でしかないでしょうけどね。カセットテープは巻き戻しをしなければいけないし、それに聴続けているとどんどん劣化しますからね、MDが登場したときは直ぐに貯金はたいて購入したことを覚えています。CD並みの音がずっと味わえる、これだけで感動でしたね。よくTSUTAYAに行ってCDを借りまくっていました(笑)。ま、そんな私世代±10歳くらいでしたら、おかわり頂けるのではないでしょうか?お気に入りの曲でディスク作ったりしたなーみたいな。
海中道路~浜比嘉島・・・名所が盛りだくさん!
そして個人的にこの作品の評価が高くなってしまうのが、なんといっても沖縄というロケーションです。しかも丁度昨年旅行した際に訪れた、海中道路や浜比嘉島あたりがバッチリ劇中に登場していました。もしかしたらHYの皆さんが、うるま市出身ということなので、そうした馴染みある場所が
選ばれたのかもしれませんね。さらに劇中に何度も登場するゲッキツの木もいいアクセントになっていました。これを観ているだけで、またすぐにでも沖縄に遊びに行きたくなりました。
安心の「松竹」クオリティでした
日本の映画会社ってまあまあそれぞれに「社風」ってあるじゃないですか、王道の東宝、アクション(≒任侠)の東映、そして人間ドラマの松竹(以上、勝手な印象です)。今回、スタートして富士山と松竹のロゴが出てきたときに、「あ、もうこれは絶対安心して泣けるヤツだ」と思いました(笑)。これは一昨年の「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」の時もそうだったんですけど、やっぱり安定の松竹クオリティってある気がしましたね。
予告編と音楽だけで泣けます!
そういうわけで、もちろん本編も素晴らしいのですが、予告編ならびにHYの歌う楽曲を聴くだけで泣けてきます。これはHYの皆さんの楽曲の強さが大きいと思います。歌唱力や音楽の素晴らしさのみならず、「言葉」がダイレクトに響いてくるところもまたポイントだと思いました。心に直球で響く歌詞+HYの世界観が相まって、何度観ても泣けてきます。なんでしょう?人恋しい冬の季節だからでしょうか、それだけでなく、こういう現代情勢だからでしょうか?こんな心温まる(というか悲恋物語なんですけどね、実際は)ストーリーを欲してしまうんでしょうか?こんなときだからこそ、ぜひ「ありえないじゃん!」というツッコミは無しにして、楽しんで欲しい一作です。