【ワーホリ】仕事・語学・旅行・・・目的は人それぞれですが・・・①語学もいいですよ!
以前、「変わるワーホリ」ということで、超円安時代のワーキングホリデー事情に関する記事を紹介しながら、一応、約四半世紀前になりますが、ワーホリ体験者として思うことなどを書いてみました。あれから不思議なことに、気になり始めたようで、ワーホリに関する記事などを目にするようになりました。そこで前回と重複する面もあるかと思いますが、改めてこのテーマで書いてみたいと思います。まず、経験者としてはもちろん「ワーホリ肯定派(というか賛成派)」です(笑)。
今の方はワーク重視なのでしょうが・・・
昨今の超円安時代。日本で働くよりも海外の方が稼げるから、海外で働こう。という方が増えているという記事内容でした。果たしてどこまで信憑性があるかは分かりませんが、そういう方が一定数いるんでしょうね、恐らく。とはいえ、それだとかつて発展途上国の方々が高給を求めて日本にやっってきたこととあまり変わりませんよね。まあ、人それぞれですから、「稼ぎたいんだ!」というのであれば、それでいいのでしょうが、せっかくなら現地の語学も覚え、一定程度は使えるようになったり、その国を旅して、その時でなければ体験できないことをされるというのもいいのではないかな、と思ったりしてしまいます。
日本で高いスキルを持っていれば別ですが・・・
私はド文系人間なので、理系の方々への憧れがあるわけですが、やはりパソコンだったりプログラミング等、現地でも使えるスキルをお持ちの方は、それなりの企業で仕事をすることが出来ると思います。しかし、普通の場合は日本料理店やフルーツピッキング等、単純作業がメインになってしまうと思います(これは当時の話、今は違うのかもしれませんが)。日本料理店だと、働くメンバーも基本は日本人中心、バイト先との行き帰りだと、ほぼほぼ日本語生活(接客担当なら、その土地の語学を使う事はあると思いますが)。フルーツピッキングはそれこそ肉体労働ですから、黙々と野菜や果実を収穫し、休憩中に同僚と会話するくらいでしょうか(もちろんボスからの指示を受けると言うことはありますが)。そうなると、なんとなく「もったいないな」と思ってしまうような気も。
ただ、それくらい切羽詰まっている気持ちもよく分かる!
以上は、かつてワーホリを経験した人間の戯言。一方で、今を生きる20代の皆さんからすると、現在の超低賃金社会が本当に厳しい、というのは肌身で分かります。事実、私は現在40代ですが、この世代の貯蓄額って30代、50代よりも凹んでいるんですよね(たしか、そういうデータを見た気が・・・違ったらスミマセン)。
当時は超売り手市場で就職難の時代でした。そんな訳で谷間の世代という意味では辛さに関してはめちゃくちゃ理解できます。しかも私たちの場合、デフレでもあり、賃金が上がらずとも、物価もそのままだったりしたので(ま、その後徐々にステルス値上げが始まるわけですが・・・)、今の方が、厳しさは増しているんだと思います。それに二極化構造もハッキリしてきていますしね、「だったら海外で短期で思いっきり稼ぎたい!」となるのも分かる気がします。
それでも語学&現地生活は絶対充実させてほしい!
といいつつ、ここからまたオヤジの説教になるわけですが・・・(笑)。ぜひとも現地で語学を習得することと、現地での生活(&旅行など)は絶対に充実させて欲しいと思います。前回も書きましたが、私の場合はオーストラリアに行ったので英語の語学学校に入りましたが、当初は全くついて行けず、というか、ここまで出来ないもんか、と自分で呆れてしまいました(←実話)。しかし、有り難いことに現地の語学学校で知り合った日本人メンバーが社会人の方々が多く、彼らが皆、英語に磨きを掛けて仕事を充実させたい、という向上心高い方々でしたので、そういう方の仲間に入れてもらった関係で、英語の勉強法やコツ、それこそ放課後に互いの会社での話や将来などを語ったりしたことを今でも覚えています。
英語力ゼロ人間の英語勉強法(当時)
ということで、誰にも頼まれてはませんが、英語力ゼロ人間が、一応人並みというか、オーストラリアラウンド旅行や日常会話程度であればなんとか一人で出来る程度になったまでに行ったことをいくつかご紹介します。あと、帰国後のTOEICでなぜかリスニング部門が1問間違えというのはビックリでした!(←ちょっとした当時の自慢、今はもう錆つきまくっていますが・・・汗)やっぱり英語漬け生活だったからですかね。ま、文法部門はまだまだ改善の余地アリって点数でしたが・・・笑。以下をご覧下さい。
友人たちからヒントをもらい、とにかく試してみる
繰り返しますが、本当に英語力ゼロでしたので、とにかく友人たちが「これいいよ」と言ってくれるものを片っ端から試してみた感じです。「日本語の英語文法書」については、次の項目の「English Grammar in Use」を読みながら、参考書の参考書として活用していました。というのも、当時は「English Grammar in Use」が英語版しかなく(まあ、現地で購入したのでそもそも英語版なんですけどね)、辞書を引きつつ、読み込みながら問題を解いていた感じです。
目から鱗だった「English Grammar in Use」!
今では当然日本語版も出ているわけですが、こちらの「English Grammar in Use」は当時からベストセラーでした。私も日本ではイマイチ英文法に関して、曖昧な部分が多かったのですが、そういった細かい使用法の違いまで明確に書かれていたことが、私にとっては「スッキリ」体験でした。例えば非常にシンプルな例だと「未来形」の「will」と「be going to~」に関する説明。私が学校で習った当時は、「ほぼほぼ同じ」というような内容だったように記憶しているのですが、実は全く異なるんですよね。そういったところを曖昧なまま、過ぎてしまったので、よく分からない文法が多かったのですが、この本でそういった細部までわかりやすく書かれていたこともあり、勉強するのが楽しくなったことを覚えています。しかも、覚え立ての文法を即、会話で友人と練習できるのが現地の良さですよね。
「DUO」との出会いに感謝!つい最近も使ってました
そしてこちらも語学学校の友人に教えてもらった「DUO」。フレーズごと丸暗記していくCD教材で、今でもベストセラーですよね。最初は聞き取るのが大変だったのですが、どんどん聞きこなしていくうちに、自然と聞き取れるようになっていきましたし、そもそも使われている単語も非常によく練られていて、現地でも使ったり、耳にしたりするものが多く、すごく成長を感じられた教材でした。実は、昨年夏に久しぶりにTOEIC試験を受けたのですが、それに向けて改めて聞き直してみました。なんだかワーホリ当時、英語を我武者羅に勉強していた時代にタイムスリップしたような気がして懐かし見ながらリスニング勉強をしていました。
英語勉強が受け身から自主的になったことが一番の収穫?
以上、現地での英語勉強について書いてみました。ここまでお読みの方なら分かるとおり、要は単純にこれまで英語に関して「受け身(または苦手意識)」だったところから、「能動的(楽しみ)」になったことが一番大きいと思います。その証拠に後にバックパッカーズでは当時、夕方になるとアニメの「シンプソンズ」が放映されていたのですが、今のようにスマホ時代ではないですから、リビングにダラダラと各国の宿泊している若者たちがテレビの前に集まってきて、笑いながら見ていたことも良い思い出です。
さらにはオーストラリアのパースには格安映画館があって、これはロードショーが過ぎた映画を上映していたのですが、なかなかいいプログラムで、時には二本立てなんかも上映していたので、語学学校終わりに友人とよく観に行っていました。もちろん英語ですから全てを聞き取れるはずもなく、映像を見てストーリーを想像していくわけですが、これも結構力が付いたような気がしています。
最後のフリーペーパーの件ですが、当時は夕方になると駅前でフリーペーパーが配られていて、これに当日のニュースなどが掲載されている(しかも無料!)という優れものだったので、分かりやすいスポーツや映画などの記事の単語調べをしてスクラップを作っていました。特に当時オーストラリアでは「ロード・オブ・ザ・リング」がその年の年末に公開されることもあり、撮影秘話やプロモーションなどがかなり大々的に行われていて、ピーター・ジャクソン監督ファンであり、出ているキャストが「通好み」と申しますか、すごく期待大だったもので、「ロード・オブ・ザ・リング」ネタの記事なんかは毎号スクラップしていましたね。
ということで、語学も楽しいですよ!
以上、単なる懐かし話に終始してしまいましたが、それくらい能動的に勉強するのも楽しいですよ、ということが伝われば幸いです。もちろん私の場合は語学が目的の大きな一つだったので、それだけのめり込めたのかもしれません。ですからワーキング中心で渡航されるのであれば、それはそれで楽しんで稼いで頂ければ全然いいのですが、せっかくの海外生活。出稼ぎだけでなく、さらには現地生活も楽しんで欲しいし、さらには旅行して回るのもオススメしたいですね。
ある意味そういう働き方だけでなく、生き方がかつてよりも普通になりつつあるというのは、令和の時代の良いところなのかな、とも思います。ま、もちろん本気で語学となれば、それこそもう一段レベルを上げなければなのでしょうが、私としてはこのワーキングホリデー制度、海外への入り口としては非常に良いと思っているので、ぜひぜひこれから渡航される方、これを読んで懐かしく思い出される方、いろいろだとは思いますが、なにか共感だったり、参考になれば嬉しいです。こうして書いているだけで、当時の気持ちが蘇ってきました(笑)。