【ビジネス本再読】「EQ~こころの鍛え方」⑤~EQトレーニング 100の「明るい言葉を」を自分のものにしよう
今回の「EQトレーニング」は「言葉」にフォーカスしたテーマです。私自身「言葉のチカラ」に注目し、興味を持ったことからこのnoteをスタートしました。とはいえ、実際にはこれまで言葉で勇気づけられ、励まされ、頑張ることが出来た反面、勢いに任せた心ない発言で相手を傷つけてしまったことも多々あります。そんな私が烏滸がましいのですが、それでも「言葉」の持つ「良い面」に着目して、これからも発信していきたいと思っています。
ちなみに最近一番、「いいな、コレ!」と思ったのが、今シーズンからNBA挑戦中の河村勇輝選手の「僕の旅はまだ始まったばかり」というコメントです。圧倒的に不利な身長差の中、自由自在に操るノールックパスでコートのみならずホール全体を味方にするほど本場米国で熱狂的に迎えられた河村選手。律儀な河村選手らしく実直なコメントが非常に微笑ましく、かつ清々しさを感じさせてくれ、今後に期待し応援していきたい気持ちが一層強くなりました。本当に彼は毎回コメントが非常に丁寧かつ、瞬時の判断とはいえ、しっかりと言葉を選んでおり、その頭脳明晰さにも感心させられます。
ということで、早速本編の「EQ~こころの鍛え方(高山直著)」を読み進めていきましょう。
100の「明るい言葉を」を自分のものにしよう
前回はノンバーバルコミュニケーションが中心でしたが、今回は「言葉」。つまり我々が発する「言葉」に着目したエピソードになります。まずは「明るい言葉」と「暗い言葉」について。これはもちろん「明るい言葉」がいいですよね、当然ながら。とはいえ、気をつけたいのが、現状を見たくないために無理矢理明るい言葉を呟いても、効果はあまりないということ。単なる「空元気」になってしまいますからね。現実を踏まえ、圧倒的不利な状況であっても、わずかな期待がある場合、それを根拠として「明るい言葉」をいうのであれば、それは周囲に大きな影響をもたらすのだと思います。
100の「褒める言葉」を自分のものにしよう
前職では相当頻繁に多用していました。私も含めて、人は皆褒められたいものだと思うからです。特に私自身、勉強があまり(というか全然?)好きではなかったので、小学生の時代から塾で勉強するとか、毎日自習室に通って勉強する生徒さんなんかは、本当に「凄いな」とか「偉いな」と本心から思っていました。ですので、宿題をやってくるだけ、さらには自習室で勉強しに来るだけで「褒めポイント」でした(笑)。さらにノンバーバルコミュニケーションではないですが、そこにオーバーリアクションが加わるので、まあまあ大げさだったかもしれません(笑)。ですが、それで本人がますます頑張ってくれれば、win-winですよね(笑)。それに褒められると本人もご機嫌でより一層頑張りますからね。
100の「積極的な言葉」を自分のものにしよう
チームリーダーの時代は、自分を鼓舞する意味でも、意識的に前向きな言葉を多用していた気がします。リーダー自ら、ネガティブワードを連発して、「無理だ」「出来ない」などとほざいていたら、目標達成などできませんからね。また生徒たちを鼓舞する必要が出てくるシチュエーションもあったので、そういう場面では過去のサクセスストーリーなどを織り交ぜながら、クラス全体のモチベーションアップにつながるよう言葉を伝えたりもしていました。ま、私の場合はスポーツネタが多かったですけどね、あとスラムダンクとか(笑)。特にオリンピックとかは毎回大熱狂して生徒たちに伝えていた気がします。
100の「励ます言葉」を自分のものにしよう
これも「積極的な言葉」同様に重要。単に「頑張れ」では、頑張っている人に対して失礼ですからね。それだけでなく、具体的エピソードを織り交ぜながら、そうした面もしっかり見ているんだ、ということを伝えつつ、励ましになるよう努力していました。もちろん、毎回上手くいくわけではないですが、少しずつ人それぞれの勘所を掴めるようになっていくと思いますので、これはトレーニングかな、とも思います。
「前向きな言葉」「肯定的な言葉」を使おう
これはまさにその通り!なんですが、少しだけ危惧しているのは、単なる「ノー天気」人間ではダメだということです。常に「前向きで肯定的」であることは素晴らしいのですが、相手に「本当かな?」とか「あの人は常に大丈夫しか言わないよね」と思われてしまったら、信用を失ってしまいます。ですから、事実を織り込みながら、さらに改善点なども組み込み、そうした現状で改良すべき点はあるが、それを手直しすればきっとよい結果が出る・・・といった前向きな未来を確証持って伝えることが出来れば、恐らくチームメンバーは気持ちを新たにして前向きに取り組んでくれるのではないかな、と思います。
いかがでしたか?このように「言葉のチカラ」を上手に使いながら、前向きなチームを各地で作ることが出来るといいですよね。前回のノンバーバルコミュニケーションだけでなく、今回の言葉を使ったコミュニケーションも加えることで、より一層「EQ」を高めるきっかけになれば幸いです。