空手から学ぶ②「意味づけ」
本日は前回の空手から学ぶ「基本を極めた先に見えるモノ」をお伝えしましたが、本日は”意味づけ”について、お伝えしたいと思います。
帯の色が上がるにつれて、基本の大切さが身に染みて分かり、基本を徹底的に稽古するようになったことは、前号でお伝えしたとおりですが、実はそれだけでは不十分で、基本を実りあるモノとする大切な要素があります。
それが”意味づけ”です。基本の徹底はもちろん大事なのですが、なぜこの基本を徹底する必要があるのか、当然のことながら使い物にならなければ基本の徹底する意味は全くありません。一つ一つの動作を丁寧に行うばかりでなく、なぜ時にこの形なのか、なぜ手はこの角度なのかと言った形の意味までも理解することが求められるようになります。
基本の徹底と意味づけ
空手の型は架空の敵を想定して闘うという大前提があります。自分と等身大の敵をイメージして闘う。あるとき師範が息子に対して、
それじゃ、敵にやられてるよ… 以上!
そうなんですね。ただ形だけまねしていても、全くダメ。このときはこう、出すタイミング等々、一つ一つの動作がどのような攻撃、防御をしているのか、ありありとイメージすることがとても大事になってきます。そうすることでこれまで以上に細かなところにまで神経を使うようになり、動き自体も変わってくるようになります。自分の中では単に子供も躾、自分の健康のためと取組んでいた空手がいつの間にか、モノゴトへの”意味づけ”をする鍛錬の場に変わってきたことを覚えています。
とはいっても、老体に鞭を打っているので、上手くいくわけもなく、ある意味ぎこちなくなり逆に下手になってしまった感覚にも襲われることはしばしばですが(笑)。これはご愛敬と言うことで、ただし、少なくとも一つ一つの動作、形について意味づけができ、周囲からは明らかに動きが変わったと言っていただくことが多くなりました。
ビジネスでも同じ
ビジネスにおいても基本は当然のごとく大事です。ただなぜこの場面でこのようにする必要があるのか、みなさんは適切に意味づけができていますか?このときにはこうするのが当たり前、常識、他の人もやっている、等々、思考停止に陥っていませんか?
たかが基本と侮るなかれ、基本にも大切な意味があります。みなさんのビジネスの基本の意味づけについて、もう一度考えて見てはいかがでしょうか。きっとそれだけで格段にレベルが上がるはずです。
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