電動車椅子と床バリアフリーリフォーム
築年数が経った住宅内で車椅子(特に電動車椅子)を使用される際は、段差解消のリフォームだけでなく床の強度チェックが重要になります。
今までの工法は、大引きに根太を流して床下地合板(12mm)を張り、その上にフローリングという組み合わせが一般的でした。
築年数が経つと廊下や洗面脱衣室は、ベタ基礎ではないので地面からの湿気により木材が腐敗して重量物を載せるには怖い状態が多々あります。
電動車椅子は軽量化されてきていますが、重いもので170㎏近い機種もあり、使用者の体重も100kgある場合は300㎏弱の重量が毎日通過することを前提に床構造を見直します。
現在主流のベタ基礎工法+剛床で、大引きを支える鋼製束にジャッキアップタイプを選ぶことで、床鳴りやたわみを調整できるようにすることが基本的リフォーム手法となっています。
築年数の経った住宅を、車椅子使用にリフォームする場合は ・段差解消 ・床の材質/強度の変更 ・出入り口/開口部幅の変更 ・水廻りの高さ変更などの検討と同時にスケルトンリフォームも視野に入れる際は、・壁の断熱性能向上 ・玄関以外の掃き出し窓等からの避難 など取り入れるべき項目が増えるので専門知識のある設計者/工務店に任せると安心です。