施設入所を勧めるのは決して見捨てる訳ではない

施設に親を入所させるための説得はどうすればいい?
息子や娘が親の介護ができない状態になり、施設に入所申し込みをする場合に「認知症と言ってもまだ半分は理解できる状態で、入所する事を嫌がっている」と相談があって、「介護の専門家としてアドバイスをもらいたい」と言われても、「介護するのはできるが、入所を納得させるアドバイスなんて知らん」と思うけど。
「本人に見学に来てもらう」とか「家族が面会によく来てつながりを絶たないようにする」とかそれくらいしか言えない。なんかアドバイスってありますか?


独立系社会福祉士として似たようなご相談を受けることがあります。

入所を納得させるアドバイスは、「本人が不安に思っていることを取り除くこと」と家族内コミュニケーションを増やさせる方法が最善かと思われます。

細かい指示を出してしまうと、違う結果に進んでしまった場合に大変です。

認知症の方は重度になってからの環境の変化はご本人にとっても混乱を起こすので、早めの対策は確かに大事ですよね。

まだ半分理解できる状態ということで、周辺症状などからの住宅内事故を防ぐため、安全な場所で過ごして欲しい理由が伝わると良いのですが。

施設入所されることを嫌がる利用者さんの理由として
・住み慣れた家から離れるのは寂しい
・他人同士の中で暮らすのはプライドが許さない
などが大半で、そこを慣れるようにご家族のかたが面会や一時帰宅などサポートされてはというアドバイスをし、施設の職員と事前にご家族のかたが連携できる体制を整えておくことも一つかと思います。

認知症になられても「感情」は伝わるので、入所を勧めるのは決して見捨てるわけではないという気持ちがご家族間で伝わるといいですね。

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