箱根駅伝の醍醐味が詰まった2020年のレース
第96回箱根駅伝。青山学院の2年ぶり総合優勝で幕を閉じましたが、なかなか箱根の醍醐味が詰まったレースになりました。
優勝の青学は本当に強かった。往路でトップに立ってから全く後ろを寄せ付けず。復路も綺麗にまとめて、まあ優等生なレースでしたね。東海大も復路は最速で追いかけましたが、さすがに往路での3分半の差は大きかったなと思います。
今年は優勝争いよりも、シード権争いの方が面白かった。10位以内に入ればシード権を獲得し、翌年も出場できるが、11位以下の場合は予選会から勝ち上がる必要がある。全日本駅伝や出雲駅伝でどんなに良い成績でも、予選会で負けては出場できない。
このシードラインが、最終10区でまさかの急展開。
9区まで10位中央学院大、11位創価大でその差は約1分。これを創価大が区間新記録の走りで怒涛の追い上げ、なんと9位まで押し上げました。あまりの出来事にテレビカメラも追い抜きシーンを撮っていなかった。
創価大はこれで初のシード権獲得。逆に中央学院大は6年守ったシードから陥落。
この10位と11位の間にあるラインの取り合い。
これこそ箱根の醍醐味。
ただの関東地区の大学駅伝大会ですが、こういった魅力が詰まっているからこそ、96回も続く大会になるんだろうな。
来年もまた見たくなる、いいレースでした。選手の皆さん、ありがとうございました。
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