「信用を得るには時間がかかる。しかし、失うのは一瞬」なのか?
信用を得るには時間がかかる。
しかし、失うのは一瞬だ。
みんな大好きな野村克也さんの名言の一つである。
人の中で生きて、人の中で亡くなったノムさんが大切にしていた言葉なだけあり、多くの人が様々な場面で使っている。
ただ、自分は違和感を感じてる。
信用を得るには時間がかかる。
ここまでは本当にその通りで、自分自身も大切にして生きていきたいと思っている。
違和感は後半だ。
本当に失うのは一瞬なのだろうか?
信用を失う場面を想像してみよう。
嫌いじゃ無いけどあの態度はどうなんだろう?
仕事はできるけど、その言い方や嫌だなぁ。
そんな姿を沢山見ていると、何だかマイナスの印象が多くなる。
多くなったマイナスを、裏付ける出来事がドン!と起きた時に周りの人は「やっぱりダメだよね」と評価を下す。
さぁ、信用はいつ失っていただろうか?
私は日頃の姿から信用はコツコツと擦り減っていたと思っている。
一瞬に感じるのは「決定づけたマイナスの出来事」があるだけで、
信用そのものは、既に失ってないか??
日頃の姿や、態度、言葉遣い、感謝、挨拶など
信用をジャッジする部分で
着々とマイナスを繰り返してる人が、「大きなミス」をした時に、信用の低さがあらわになる。
そこまでコツコツと下げ切った信用は、
そりゃ簡単には回復しないよね。
信用はコツコツと積み上がり、
コツコツと減っていく。
だからこそ、目の前のどんな仕事でも、どんなお願いでも、どんなに面倒に感じることでも、コツコツとやるしか無い。
信用はコツコツやるしか積み上がらない。
逆に、自分が積み上げ続けた信用は、
例えどんなに大きなミスをしても、
一気にゼロになることは無い。
安心して信用を積み上げてほしい。
信用は、一瞬では無くならないから。
あとがき
ミスをして叱られた時に、僕はこれをよく言われました。野球で育ったからかもしれません。その時は感覚的に納得いきませんでした。自分がこうやって怒られた後もスタメンでキャッチャーだったし、自分以外の人がキツく叱られて自分にチャンスが回って来ると期待しても、その人の信用は完全には失なわれずに実力通りにスタメンで、自分はベンチスタートだでした。信用は積み重ねでしかありません。一発逆転のギャンブルなんかではありません。1本だけホームラン打ってもスタメンにはなりません。コツコツとホームラン打てる実力を見せ続けるしかありません。仕事の一つで成果を上げても、それ以外に不安要素があれば昇格しません。信用は土台であり、コツコツと積み上がり、コツコツと擦り減っていくものです。
何が言いたいか。過去の自分に言いたい。「信用は一気に失うことは無いから、安心してコツコツ小さな事を繰り返してほしい」と。
『どうせ一発ミスしたら失う信用なんて無意味じゃん』と斜めに構えてた自分はもうこの世にはいない。沢山の人に支えられて生きてるから、沢山の人にとって信用できる人でありたい。ただそう思う夜の独り言でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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それでは、おやすみなさい。