糖尿病、2型、1型って?
糖尿病のことって、自分にとっても中年にさしかかる、40代になる頃から耳に、目に入ってくる情報を気にするようになり、意識し始めてきた。
ただ、入ってきた情報もただ表面上の知識が単に留まっているだけ。
糖尿病って、オシッコが甘いにおいがするんで、糖尿といわれているんだって、とか
遺伝的要因、運動不足、食べすぎなどの生活習慣病というふうに思っていた。
インスリンというホルモンの不足や作用低下で血糖値の上昇を抑える働きが低下する慢性的な病気などということはまったく知らなかったし、人ごとのこと、深い知識もなかった。
それが54歳のある日突然具合が悪くなり、一日経ってもそれは治らずますます悪くなり意識昏倒して救急車で救急病院へ運ばれた。病院でいっとき多臓器不全に陥るまでになり、原因もわからない状態が続き、それがようやくつきとめられ、インスリン産生を担う膵臓のβ(ベーター)細胞が破壊され、インスリンがまったく出なくなってしまったらしい。
病名は劇症1型糖尿病、この日から、一日最低4回インスリンを体外から投与しないと生きていかれない身体になってしまった。
1型糖尿病は若年者層に多く、高齢になってからの罹患は少ないようだ。
糖尿病といわれているその病、その患者数の多くは生活習慣病の2型糖尿病の患者数は95%、残り5%が1型糖尿病になる。
1型糖尿病はなんらかの原因で、インスリンが発出しない病で、身体の機能が不全、これはあきらかに障害者認定される病態といえると思うが、未だに障害者認定はされていない。
1型糖尿病は、人為的に体外からインスリンを投与しないといけない、なので、そのコントロールははなはだ難しい、高血糖になったり、低血糖になったり、その血糖値を安定させることは容易ではない。
しかし、病態のスタート地点は1型、2型はまったく違う病だが、糖尿病という大きなくくりからすると病に対処するその考え方、方法論も共通する部分も多い。
・炭水化物の取りすぎは、食後血糖(血糖値スパイク)と、それに続く「アルデヒドスパーク」起こすという。
・脂質の取りすぎは、肥満や内臓肥満を引き起こし、酸化ストレスが加わると「脂肪酸由来アルデヒドを過剰生成させる。
・酒の飲みすぎはアセドアルデヒド(アルコールは肝臓で酸化され、毒物となる部分、二日酔いなども起こす要因)を過剰生成する。
こういったことは、1型糖尿病でも大いにあてはまることだ。
2023.8.28付け毎日新聞東京本社版朝刊掲載紙面より
この記事、2型糖尿病のことを語ったことだが、1型の私にも十分勉強になることだ。