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雨に唄えば

突然の通り雨に襲われると僕は夏を感じます。

この間も急に雨が降りました。


僕はバスの中から一変した外の様子を眺めていました。

外を見ると、父親が子供の手を引っ張りながら走っていました。

父親は勘弁してくれって表情だったんですが、子供はめちゃくちゃはしゃいでいるんですね。

にこにこの子供の手をひいているうちに、不思議と父親も笑顔になってきて、いつのまにか2人とも楽しそうに雨の中を走っていきました。

最後はまるで子供が2人走っているみたいで。


急な雨だって隣にいる人が笑顔なら自分も自然と笑顔になります。

どんなときだって楽しんでしまう人が隣にいる人生は最強だなって。

特に子供は楽しむスペシャリストですから、周りの人を笑顔にするスペシャリストでもあると思うのです。

大人に人生の楽しみ方を思い出させてくれるのは子どもじゃないのかと。


子供の頃、見つけるたび飛び込んでいた水たまりも今は見向きもしません。

そこら中にある水たまり一つ一つに喜びを感じていたあの頃の気持ちはどこにいってしまったのでしょうか。

何だって遊びに変えてしまうような童心を忘れていくことが大人になることならば、僕は大人にはなりたくない。


じゃあ何になりたいのかって?

僕の将来の夢を教えましょう。

雨の中を孫と楽しそうに走ってるおじいちゃんです。


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