写真展「どこまでも」〜今年も開催できなかった写真展について

「残念ながら、今年も写真展中止です」のお知らせです。

本来なら8月16日、
つまり今日から開催の予定の写真展「どこまでも」ですが、
今年も中止です。

本来なら18年目、18回目の展示になるはずでした。

まさか2年続けてこうなるとは…。

昨年の写真展のことはここに書きました。

これを書いた時点で、来年こそは！
と思っていたのですが、その希望は叶いませんでした。

今年のお店の写真展のスケジュールです。

こどじトップ

わたしの展示だけじゃなくて多くの展示が中止です。

昨年時点でこの状況は思ったよりも長引くかもなとは思いつつも、
まさか１年後に状況が悪化しているとは思ってもみませんでした。

毎日悪夢を見ているような気になっています。

いったいこの１年は何だったんでしょうか。

写真展をやるはずだったお店は、ゴールデン街の小さなバーです。
「こどじ」という写真関係者が多く集まるお店です。
以前、多いときは週５で通っていたお店です。
最近も…去年までは週に１度は顔を出していました。

そんなお店にもう１年2ヵ月行っていません。
学生時代からはじめてのことです。
ゴールデン街だけじゃなく、
飲み屋自体に1年以上一度も行ってません。

正直、いつになったら行けるのか…。
その時まで店が存続しているのか…。
なんだか考えるだけで涙が出てきます。

「飲み屋に行かないのもゴールデン街に行かないのもお前の勝手だ」
と言われればそうなのかもしれませんが、
好きで行ってないわけじゃないです。

どれだけ行って騒ぎたいか、人と会ってバカ話がしたいか。

それを我慢して、ほとんど人にも会ってません。
この１年で会った人の数は両手で数えられる人数です。
数少ない友達にだって会ってない。

幸いなことにリモートで全て対応できる仕事なので、
人に会わずに仕事はすんでしまいますが、
好きでそうしているわけではなく、
やはりそれも我慢している結果です。

個人の我慢なんてたかがしれてるかもしれませんが、
これまで数字が抑えられていたのは、
多くのところでこういう小さい我慢が支えていたことが
あるんじゃないかとも思います。

もちろん色んな要因はあるんでしょうが、
いま起きているこはとても正気では直視できません。
特にあの大きなお祭りが行われたのは、ちょっときつかったです。
良し悪しは何とも言えませんが、
少なくともわたしの心は完全に折れました。

今年こそはと思っていた写真展も当たり前のように中止になる。
それは仕方ないですが、
大きなお祭りをやってる同じ国の話とは思えないです。

そんなどうしようもない気持ちで、これを書いてます。
目からなにか流れてきてますが、これは怒りなんですかね、
絶望なんですかね、もうよくわからないです。

そして、せめてもの抵抗の意味で
本来なら18回目になるはずだった写真展の準備だけはしました。
「何もしない」というのは、それこそ心が折れる気がしたので。

今回、最初にDMを作った時点では
とてつもなく暗い雰囲気のビジュアルのDMを作っていただけど、
時間をかけて写真を選びなおしていくうちに、
やっぱり希望がないといけないなと思い直して、
自分の写真展のDMとは思えないほどポジティブな写真になりました。

10年前にニースで撮ったスナップですが、こんな写真撮ってたんだ！？
ってびっくりしました。

ま、他に選んだ写真は例年通り暗めの写真が多いんですが…
これはDMの裏面です。

今回選んだ写真の多くは、
過去に撮った写真の中で今まで見逃してたものの中から選んでます。
ちょこっとだけ最近撮ったのも入ってます。
なにせほとんどどこにも出かけてないので新しい写真の少ないこと。

ここからは開催してたら配布する予定だったミニ写真集の内容です。
（32ページ／表・裏表紙含む）
実際の展示するときには少し違う写真を貼ることありますが、こういう写真を展示する予定でいました。

「どこまでも 18」（2021年）

来年こそは写真を見ながらにぎやかにお酒が飲めますように。
そんな夏が来ることを心から祈ってます。