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何でもやっておいて損はない!

先日、トークイベントにゲストに呼ばれて行ってきた。
リアルでのトークイベントは久しぶりで…

なんてふつうに書いている。
いつのまにか「トークイベント」をふつうにやっている人になった。
人前で話すなんて、大の苦手なことのひとつだったはずなのに。

先日、六本木・文喫でのイベント「編集者ナイト」のゲストで呼んでもらった。
主宰はコピーライターの川上徹也さん。
ヒット作を世に送り出す編集者を呼んで企画の秘密を聞くシリーズイベント。
編集者ではなくブックデザイナーなんだけど、呼ばれたので行ってトークしてきた。

リアルでお客さんがいる前で話すのはかなり久しぶり。
最近はオンラインでのトークイベントが続いたので、やはり反応が見れるのはいいものだなと思った。
そしてひとりで喋り続けるのでなく、誰かと話すのはかなり気持ちが楽だ。
と、冷静に感じている自分にも驚く。
いつの間にか場慣れしている…。

そしてイベントで話しながらも、不思議な感覚になった。
何というか、きちんと話せている。
ふつうに、きちんと思考していることを話している。
「何か言わなきゃ」ってどぎまぎすることもなければ、あせって思ってもいないようなことを言うこともなかった。以前は人前でしゃべると、緊張してけっこうこれをやっていた。思ってもないことをあせって言って後で後悔してた。
内容は最近デザインした本や、ヒットした本のデザインで何を考えて創ったのかという話と、習慣についての話。
事前に話す内容を少し考えていったということもあるけど、順序立てて、過不足なく話せたなと感じた。
その場でうまく言葉になってる感じがあった。
以前までの自分、少なくとも去年までの自分とは明らかに別の生き物になってる感じがした。
話ながら、そろそろこっちの話題に行った方がいいかな?とか、時間配分を考えながら話していたり、そんな自分を俯瞰して見る余裕もあったりして、なんだか、あれ、なんかいつのまに違う自分になってる?みたいな感覚を味わった。

きちんと落ち着いてるし、言おうとしていることが言えている。
こんな状態の自分になるなんて、思ってもみなかった。

これも訓練の結果なのかもしれない。
毎週、ポッドキャストを収録する、これが役になっているのかもしれない。
はじめたときは何の意味も何も考えてなかったけど、これがすごく大きな訓練になってるんじゃないかと。
毎週、何も考えずに、20分くらいとりあえず何かをしゃべる。
ほとんど編集はしない。ほぼしゃべったままを公開している。
話すまで内容はほとんど何も考えてない。
一応テーマらしいことをメモにちょこっと書いているけど、結局そのことについては話さずに終わることも多い。
空白の時間を作らないように、とりあえずその場で何かを考え、その場で言葉にし、一応流れを考えながら話している。
そしてあとでカットしないといけないようなことは、極力話さないようにしている。
誰かに聞かれることを意識して話している。
内容はほとんどなくて…他愛もないことを話しているけど、一応noteの記事に投稿できるような、そのテーマになりそうなことを探しながら話している。

何のために始めたんだろうって思っていたことではあるけど、こんな一見無意味に思えることが、たぶん言語化を磨く訓練になっている。

何でもやっておくものだなと思う。
その積み重ねが、意外なところで役に立つのだと、改めてそう思った

というわけで今週も収録した続いてるラジオです!
(今回、間違えて録音のマイクをミュートにしてしていたようで…最大に音量を上げましたが、お聴きにくいかもしれません)

文喫でのトークはこんな感じでグラレコでステキにまとめていただきました!


先月オンラインで阿部広太郎さんと対談させもらったものは、こちらで4つに分けて記事化していただいています。


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