86日目(日焼)

この記録的炎天下の元、何を隠そう5日間連続で野外仕事をこなし、海水浴場などで楽しそうに過ごしている連中よりも「夏真っ盛り」な風体になってしまった。熱中症予防にと、冷えた水を何度頭に注いでも、驚くほどのスピードで乾いてしまうのだから「困ったもんだな」と思っていたら立ち眩みそうになった。もはや老いも若きも「危険な夏」、である。
幸い、近くに冷えた麦茶もある。一気に流し込んで身体を潤す。ペットボトルの飲み口が「ギュ、ギュ」と変な音を立てる。多分だが、流し込むスピードに追い付かない唇が振動している音なのだと想像した瞬間に、あまりにもバカバカしい発想で麦茶を吹き出してしまった。勿体ない。

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