味方
受験に失敗し、浪人生になった時のこと。
中高を共に過ごした仲間は皆大学生になった。
それでも時々、浪人生の僕に連絡をくれた仲間達と過ごす時間は、楽しいけど、新たな生活に突入している彼らと、足踏みするばかりの自分との差から、勝手に気後れしていた。
そして夏前には、仲間達へ会わないことを宣言して、昼間は一言も、発声する機会がない生活を半年以上送った。
そして、浪人生として迎えるセンター試験の前の日。
1人の友人から電話が来た(携帯はなかったから、家電)
『明日はいよいよだな』
『がんばれ』
そんな言葉をひと言ふた言交わして、電話は切られた。
勝手に気後れした僕は、どこかで
『もうわすれられているかもしれない』
と思っていた。
そのすべてを打ち砕き、僕はそれ以来、孤独感がなくなった。
『どんな時でも、あいつはきっと僕の味方だ』
そんな支えをあの時貰った気がする。
時が経ち、社会人になり、ここてらすを作った。
『存在を肯定する場所』
そんな想いを胸にスタートしたここてらす。
僕は、世界平和も、人類共栄も、興味はない。
ただ1点。自分が関わる人の味方でいたい。
それだけ。
人にはそれぞれ理由がある。
理由があって今がある。
ただたったひと言。
『僕はあなたの存在を意識しています。』
『僕はあなたの味方です』
そんな言葉で寄り添い、その人の『今』に関われたら嬉しい。
そして、『今』を共有して、『未来』に関われたなら、どんなに幸せだろう!と想う。
友人が新たなチャレンジをする。
僕はそれに寄り添いたい。
自分にできることはやりたい。
『僕は、この投稿を読んでいるあなたの味方です』
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