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【第1回ひつじが文学賞結果発表】

(↑ひつじが文学賞についてはこちらもご参照を)

ひつじが初の文学賞、おわりました。

募集を開始したのがもう遥か昔、3ヶ月(7/1〜9/30)に及ぶ応募期間と1ヶ月(10/1〜10/31)の投票期間もあっという間に過ぎ去って、営業終了後の店内でひっそりと開票作業も行いました。その間も(今に至るまで)多くの方が話題にあげてくださり、全国各地にいる『文学賞』の試みを面白がってくださる方とお話ができる喜びを日々噛み締めています。

さて、喜びを噛み締めている間にも日々は目まぐるしい速さで過ぎ去っていきます。「開票したのなら大賞作品も決定したのでは?」なんて疑問を持ち出される頃だと思います。そう、決定しました。決定したからには発表しなければならない。けど発表の仕方がわからない。ああでもないこうでもないと散々悩んだあげく、要項と同じようにnoteにて発表しようと思った次第です。良いですか?

第1回の雑感

早速大賞の発表を!……というのも味気ないので、その前に少しだけ雑感を述べたいと思います。「焦れったい!」なんて方のためにすぐ発表箇所に飛べるよう目次もつけておきました。このパートを読む価値があるかどうかは正直怪しいので、時間が惜しい方はさあどうぞ当該箇所までお飛びください。

《書くこと》も身近なものにならないだろうか?

募集要項にも書きましたが、普段ひつじがのカウンター席でさらさらと絵を描く作家を眺めながらふと思ったことをきっかけに始まったこの文学賞。勢いで始めたはいいものの、初めての試みを面白がってくださる方が周りにどのくらいいるのかもわからず、またお店自体もまだできたばかりで世間のごくごく一部にしか認知されていない。そんな状況下で「おや、やったはいいものの一票も集まらなかったらどうするの……?」と終始(最終日まで)冷や冷やで。おかげで今年の夏は例年より涼しく過ごすことができました。

とはいえ蓋を開けてみると、予想していた以上に多くの方(27名様)に作品投稿いただき、またさらに多くの方に投票参加いただきました。SNSなどで話題にあげてくださった方もたくさんいらっしゃってびっくり。現在もひつじがのカウンター席に置いていますが、テーマである「お酒」に関する作品が纏められたファイルは相当な読み応えがあるものになりました。投票される方の中には一度で読了できず何度かに分けて読みに来られた方もいらっしゃる程でした。

日常的に文章を書かれている方だけでなく、普段は絵を描いている作家さんやご近所にある飲食店の方にも作品を投稿いただきました。いわゆる畑違いからの投稿を受け取るたびに、その方々にとって《書くこと》が少し身近になったのでは……とひっそり嬉しさに浸っていました。

また今回郵送での投稿も受け付けていたので、普段ひつじがに来られる方だけでなく、『文学賞』きっかけで見つけてくださったであろう方々からの投稿も頂きました。県内だけでなく、大阪や新潟などの遠方からもご参加いただいたのが驚きで。普通にお店をやっているだけでは出会えなかった方々にひつじがを知っていただけて感無量でした。まだお会いしたことはないですが、いつかひつじがにも遊びに来ていただけると嬉しいなあと遠い未来に思いを馳せています。

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また、この文学賞を開催するきっかけになった香川にある珈琲と本と音楽 半空さんの繋がりで、香川県にいらっしゃる方からも何作品か投稿いただきました。中には過去に半空文学賞で受賞経験のある方からの応募もありました。

また、今回は作品を読まれた方による投票形式を取りましたが、こちらも多くの方にご参加いただきました。先にも書きましたが、複数回に分けて読みに来られる方や、わざわざそれを読むために遠方から来られた方、ご自身も投稿された方など、月末が近くにつれ読むのも順番待ちになる程でした。皆さん真剣に読まれていて、投票も複数作品から選べないと頭を抱えられる方も。投票していただく際に「なぜその作品に投票したか?」をお尋ねしたのですが、作者に伝えたくなるようなものばかりで、真剣に選んでくださったことがわかって嬉しかったです。

ひつじがを知ってるけど日常的に文章を書かない人には書くきっかけになり、日常的に文章を書くけどひつじがを知らない人には知るきっかけになり、普段文章を読まない人には読むきっかけになり、何れにしても何らかのきっかけが生まれるような、そんな第1回でした。

大賞作品発表

さて、お待たせしました。発表します。

今回、選考対象になった26作品の中から皆様の投票にて選ばれた映えある第1回ひつじが文学賞対象作品は…………

エントリーNo.17

画駱駝柑子さんの作品『羊のバー』が受賞しました!

2位以下の得票数は僅差でバラけたものの、度々お客様同士の話題にも上がったこちらの作品が単独で抜け出しての見事大賞受賞になりました。受賞された画駱駝柑子さんに作品掲載許可をいただきましたので、画像添付させていただきます。ぜひ読まれてみてください。

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受賞作品は店内での展示に向けて現在準備中です。

第2回に向けて

勝手もわからず探り探りで第1回を開催しましたが、有難いことに期間中から「第2回はいつ開催されますか?」と度々お問い合わせをいただきました。また今回都合がつかず投稿が間に合わなかった方からも「次回はぜひ!」とのお声も。今回告知が行き届いておらず、気付いた時には企画が終わっていたなんてこともあり、こちらの声の小ささを悔やみながらも、それでも日々興味を持ってくださる方が周りにじわじわと増えてきているのを感じます。

開催頻度をどうするかは未だ検討中です。ゆくゆくは年1回〜2回ぐらいのペースでできればと思っていますが、まだ認知されていない企画につき熱が残っている間に次回開催したいので、来年早々には第2回の告知を始めようかと目論んでいます。また期間中に「次回はジュニアの部も同時開催してほしい」とのご意見もいただきました。反応を見つつにはなりますが、こちらも第2回の開催に合わせて実施できるか検討していきたいです。今回ご参加いただいた方も、都合がつかずご参加いただけなかった方も、ぜひ次回のご案内をお待ちください…!

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。最後まで探り探りでしたが、終わってみれば関わってくださった皆様のおかげでとても素敵な文学賞になりました。大賞受賞作品だけでなく、ご提出いただいた作品はどれも面白いので、まだ読まれてない方はぜひいつかの機会で読まれてみてください。

初回開催、実績も知名度もないお店の試みにも関わらず作品を投稿いただいた皆様にまずは何より大きな感謝を。ありがとうございました。

期間中に読んで投票をしてくださった皆様にもこの場を借りてお礼申し上げます。普段ひつじがに来られる方々に投票いただけたおかげで『ひつじが』文学賞が成立しました。

また今回の企画開催にあたって、半空文学賞のことを教えてくださった池松さんと、突然の連絡にも関わらず福岡での文学賞開催を了承してくださった珈琲と本と音楽 半空の岡田様にも感謝してもしきれません。

色んな方にお礼を言ってばかりの締め括りになりましたが、関わってくださった全ての方々への感謝を忘れずに第2回開催に向けて準備をしていきます。次回開催時にはよりたくさんの人に関わっていただけると幸いです。

どうぞよしなに。

ブックバーひつじが
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