届かないかもしれないアドバイスその2
見たくもないかもしれないものを
たくさんの人が見える場に投稿するのは
物書きとしては、自分は少なくとも
ちょっとあかん、律するのを忘れたくない、
と思い、真面目な話はnoteにと
試してみることにしました
「届かないかもしれないアドバイス」シリーズ
メンタルにダメージが入るかもしれないけど
自分なりにたくさんのクリエイターや
現場を見てきた上で、個人的には
こう思う、というのを以下に載せます。
ちょっと、いま見るのはキツイわ、
という方はスルーしてください
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ゲームシナリオの場合でも、
トライアルで作ってもらった
サンプルをたくさん見てきましたが
「ゲームシナリオが『好き』なんだな、この人」
「それがわかる、ゲームならではのこだわりを感じる」
「完成の画面が頭の中に浮かぶ」
「それでいて『ココ』が強い、
書きたいものが、伝わってくる」
見ていて
「この人と一緒に仕事してみたい」
「シナリオを書いてもらいたい」
こう思わせる尖り、読み手の心を
動かしてしまうシナリオは
荒くても、きれいでなくても
「覚え」てお仕事をお願いしたりします
過去に、めちゃくちゃ
「自分流」をバーンとぶつけてくれた
作家さんがいて
これは……
ゲームシナリオにするためには
ちょっとディレクターが大変そうだけど
覚える、作家としての尖り、
コレを見ろ、が伝わってくる
余裕がある時でなければ、
またそのジャンルに特化してなければ
呼べないので、お仕事をお願いするのは
難しいかもしれないけど
作家さんとして
超限定的なこのジャンルが
得意な人がいないかと
知り合いに言われたら推そう、
こうなった方はいました
何年も経っているのに
「心が強烈に動かされた」のを
こうして覚えているんですよね
トライアルとしても、大成功だと思います
あくまでゲームのシナリオには、
うちの会社がやる仕事には
繋がりにくかったのですが
「心を強烈に動かさせた」
これは間違いなく、その人の武器
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とある若手のライターさんが
「下村さん、いつも自分の原稿
『パンチがある』
『パンチがある』と
現場に呼んでくれますけど、
本当に未熟な自分がいて良いんですか?」
と謙虚によく聞いてくるのですが
「構成力、ゲームシナリオならでは、
このあたりは確かに未熟かもしれない。
でも『そこ』は『ぼくが得意』で
監修で、どうとにでもなるんだよ。
それよりも
『若手に強烈にぶっ刺しにいける
ワードセンスとキャラ設定力』
これを持ってて、遠慮なく
全力でぶつけてきてくれる君に、
ぼくは現場にいて欲しい。
そして、メンタルもタフだ。
謙虚さと素直さもある。
どうしても書きたいんだという情熱もあり、
ゲームシナリオの書き方も
一定以上、わかっている。
対応できるジャンルの幅広さは
そこまで広くはないかもしれないので
いつもは現場に呼べないかもしれないけど
『これは今の若い子達に響かせたい』と
若手の感覚と思いを必要とする時は
必ず最初に頭に浮かぶ。
少なくとも自分にとっては、
一緒に仕事をしたいと思わせる書き手だよ。
15人のプロとアマが受けたトライアルで、
クライアントにも選ばれたし
ぼくも『確実に覚える』ほど、
読んでハッとさせられた。
誰よりも『読みての心を揺さぶるワード力』
『尖ったパンチ力』があった。
君は15人の中で一番際立ち、
クライアントと自分という2枚の壁をも突破してしたんだ。
もっと、自信を持って良い。
他のシナリオ会社さんは
君を捨てたみたいだけど、とんでもない。
シナリオディレクションが
ちゃんとできる余裕がある
人がいる会社ほど
『君をほしい』と思うはず。
出したものがそのまま通りそうな
即戦力を求められる場なら、
採用はされないだろうけど、ぼくは選ぶ。
ぼくが君の尖りを活かして
最高に若手に響くシナリオにしたい、
こんな気持ちにさせられる。
ぼくは、チームの相乗効果を出したり
誰かの武器を活かす『ブルーロック』の
潔のような能力を、武器を持ってるから。
ぼくが、君を拾う」
とこんなことを言ってます
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若手
「でも、下村さん。
自分、もう若いと言っていいか
わからない歳になってきてますよ。
この先、どうすればいいんですか?」
ぼく
「対応できるジャンル他
『できること』を歯を食いしばって
1つでも、毎日コツコツと開拓すること。
現代ファンタジーだけでなく
ミステリも、サスペンスも
タイムトラベルも、青春恋愛ものも、
西洋ファンタジーも、
ぼく以外の誰かが
『お、この人は』と別ジャンルでも
思ってもらえる、幅を広げるんだ。
そして、なによりも君のタフさが、そこで役に立つ。
少しでも磨いて、少しでも好き、
こだわれると思ったら君は
『自分、このジャンル、好きです!』
『書かせてください!』と
誰にでも、アピールをできるでしょ?
それも、実は君が
相当な勇気を振り絞ってて、
実は繊細な部分があって、
だからよく自分の力に対しても
自信が今ひとつ、ないところが出る、
というのが、ぼくにはわかる。
でも、驕って自分が見えなくなる人より、
自責の念が抱けない人より
よっぽど、君のように素直で、
繊細で、でも勇気を振り絞って
自分をアピールしにいける、
そんな君のほうが成長は
はやいと、経験でぼくは、知っている。
何千とクリエイターを見てきたからね。
潔世一のように、誰かの気持ちと
誰かの武器を見抜くことに長けている。
いろんな人の強さ弱さ喜び悲しみを
わかってあげられて、
活きるように導くことができる、
これがぼくの武器だ。
だから、ぼくだけに頼らず
ありとあらゆる書き手を求めてそうなところに
その勇気を持って、ぶつかりまくれ。
ぼくのように、君の武器に気づく、
ディレクションの余裕がある人や会社なら
君をちゃんと、評価するだろう。
君は、ダイの大冒険でいうところの
ポップになれる。
フリーレンなら、シュタルクにもなれる。
逆に採用されないのなら、
即戦力ばかり求めて
育成をする、本当に強力な武器を持つ
自分を活かしてはくれないんだなと
縁や見る目がなかったと、他をすぐにあたれ。
君は少なくとも、誰かの心を強烈に
動かせるワードセンスと
コミュニケーションで
笑いをとりにいけるタフさとセンスがある。
あと、運動もぼくと同じで、続けてるでしょ?
だから、安心なんだよ。
運動がメンタルの崩れにくさ、
タフさ体力行動力に
どれだけ影響を与えるか、
ぼくは熟知しているから。
運動を続けられる、コレだけで
ぼくにとっては、この人は
絶対にどん底に落ちても
這い上がってくると、
ぼくと同じことができると、わかる。
褒めて褒めてと、承認欲求が強い人が
SNSを含めて多い世の中で
実際、物書きの中でも
それを求める人は、無意識的にでも多い。
それはそれで良いんだけど
共同制作で、そこを暴走させて
現場をクラッシュさせる人も多いんだ。
だから、褒めて褒めてが強すぎて、
そんな自分を俯瞰できてない人は、
不安定な人は、ぼくはなかなか呼べない。
でも君は、褒められると嬉しいけど
自分の足で踏ん張り前に進める
自分軸を運動で、作れてる。
誰かを考えて、動ける。
感情を暴走させずに
書き手として相手にその強烈な感情を
ワードとしてアウトプットできる、
律する能力を持ってる。
これはブルーロックなら馬狼みたいなもの。
そのタフさ、アピール力、ワードセンスに
自信を持ちながら、なかなかそれが実は
他の人では難しいその能力を自覚しながら
対応ジャンルを増やし、
どのチームの打席にでも、
代打でも立てる、回数を増やす。
何度もバッターボックスに立って、試合の経験値を増やす。
それをやってる間に、
これは他には負けないという
自分の得意、武器もさらに
形成されていくことだろう。
そうなったら君は、数年後、
多くの会社から
『現場に入って欲しい』と言われる
シナリオライターになっている。
可能なら、やりたいなら
ディレクションも、
ぼくから任せ育てることもやろう。
君は自身を俯瞰し、謙虚に
ぼくのことを想って、話せてるでしょ?
そんな君なら、他の書き手のことも、
上手く書けない子の気持ちもわかってあげられる。
潔世一のように
人と作品すべてをパズルのように捉えながら
最善手を探せるさらに強力な俯瞰力と構成力、
あとは精神の成熟、ここさえコツコツ育てれば
誰かの心に寄り添える
ディレクションという
職業の選択も増やせる。
ぼくが、そうだったから。
ぼくだって、最初は恋愛ものしか、書けなかった。
正確には、そう思い込んでいた。
不安なら、ぼくの背とやり方を
そばで見てなさい。
ぼくも師匠に、そう教えられた」
誰かの参考にでもなればm(_ _)m